マイリーの芸能人生は一見、順風満帆そうに見えるが、実はバッシングも多い。08年6月に発売された米文化芸能誌「ヴァニティ・フェア」では、裸にシーツをまとう姿を披露し、「アイドルなのに、15歳なのに、セミヌードを披露した」と世間を騒がせた。翌年は、アジア人を中傷するような“人さし指でネコ目を作った”写真が流出したり、映画撮影の打ち上げで監督の膝でラップダンスを踊る動画が出たり、「ティーンチョイスアワード」のパフォーマンスではポールダンスを披露し、「09年度最も悪い影響力のある人物」という不名誉なタイトルが与えられてしまうなどさまざま。特に、キリスト教信者たちからの「クリスチャンらしからぬ行動」だという声は大きかった。

 しかし、マイリーは繊細な年ごろながらもバッシングを見事はね返した。「私はこれからも失敗する。でも失敗することを恐れないし、後悔もしない。だって失敗するのをやめることは、学ぶことをやめるってことだから。もし私が失敗しなくなったら大変よ。だって生きるって失敗することでしょ」と開き直って見せたのだ。このように、若いのにタフで自分を信じる力が強いマイリーだが、それは「神さまが守ってくださる」という揺るぎない宗教心があるからなのだろう。

 10年に受けた大衆誌「PARADE」のインタビューで、マイリーは「自分にとって信仰心はとても大切なものなの」と発言。「毎週日曜日に教会に通うことが信仰心だと、定義づけはしないけどね。だって最近、教会に行くと、なんだかショーをしているように感じるから。教会の外にはパパラッチが待ち構えているわけだし」「私は自分なりにスピリチュアルな人間だと思っている。これだけは、はっきりさせて。私はクリスチャン。私を救ってくれたのはイエス。私を豊かな人間にさせてくれるのもイエスなの」と語り、悪影響だというレッテルを貼られても信仰心は変わっていないと述べた。

 また、ハリウッドでクリスチャンであることをオープンにするのは大変じゃないか、という問いには「そうね。みんな私のクリスチャンらしくないところを常に探すしね。でも私はこう思うの。“クリスチャンは暗闇の中に生きているわけじゃない”って。私は人生を楽しみたいのよ。露出度の高い服を着ると“あの子はクリスチャンじゃない”って言われるけど、“そうね、超短い白のパンツはいてるから私の地獄行きは確実ね”って言い返したくなるわ。突然、アバズレ扱いよ。本当、頭が固いんだから」と答えています。

 積極的に宗教心を語っているからか、世間は次第にマイリーのことを「典型的ではないが“クリスチャン・ガール”」だと認知するようになってきた。しかし、昨年、Twitterでのつぶやきが原因で、彼女の宗教心を疑問視する声が高まり、再び激しいバッシングが巻き起こってしまったのだ。

 事の発端は、3月にマイリーがケース・ウェスタン・リザーブ大学物理学科長で辛口の社会批評家としても知られるローレンス・クラウスの言葉をTwitterに掲載したことだ。「あなたたちはみな星くずからできている。星が爆発したからこそ、あなたたちは今ここに存在するのだ。最初、進化に必要な炭素、窒素、酸素などはなかった。星によって作られたものであり、星が爆発し死んだからこそ、あなたが誕生し、生きることになったのだ。だからイエスなど忘れなさい」という学者の言葉を載せ、「美しいわ」とつぶやいたのです。

 キリスト教の福音派は「神が天地万物の全てを創造された」とする創造論を信じており、アメリカでは実に4割が創造論支持者だともいわれている。彼らは進化論を真っ向から否定し、恐竜も“架空の生き物”“おとぎ話”だと見なしているのだ。彼ら、創造論支持者たちは、「マイリーが神を冒涜している」と大激怒。「真のクリスチャンなのか」「彼女の宗教心はまやかしだ」と攻撃し、Twitterは大炎上してしまった。

 しかし、マイリーは大炎上から逃げることなく批難の言葉を受け止めたうえで、「世の中がこんな風になっていて本当に悲しいわ。アインシュタインも言っていたわよね。“宗教のない科学は不完全であり、科学のない宗教は盲目である”って」「なぜ人々は科学から愛を取り除き、宗教に憎しみを取り込もうとするのかしら」と発言。「もっと柔軟になってほしい」と呼び掛けた。

 『ハンナ・モンタナ』の放送が終了してからは、ミュージシャンとして露出度の高いボンデージ衣装を着たり、性的なステージ演出をしたり、同性愛をオープンに支持するようになったマイリー。敬虔なクリスチャンたちは眉をひそめっぱなしですが、マイリーは「これが私の表現したいこと、支持すること、信じること」だと譲らない。

 昨年は、髪をバッサリ切ったり、かなり痩せたりしたため「精神的に不安定なんじゃないか」ともゴシップされたが、本人はその都度笑い飛ばしている。以前、合成ハーブを吸引している動画が流出したりしたこともあったが、悪いと思ったことに対しては素直に謝罪している姿を見ると、裏表のないナチュラルでスピリチュアルな人間なのだろうと思う。

 また、20歳になったばかりとは思えぬような成熟した外見とハスキーな声で、世間からは「じゃじゃ馬娘」と見られているマイリーだが、男女交際に関しては堅いことでも知られている。07年から2年間はジョナス・ブラザーズのニックとの恋愛劇を繰り広げ、その後、映画『ハンナ・モンタナ』のルーカス・ティルとの付き合いを経て『ラスト・ソング』で共演したリアム・ヘムズワースとの真剣交際を開始。リアムとは婚約もしており、テイラー・スウィフトのように男女関係が派手になりがちな若いセレブが多い中、意外なほど一途な恋愛を貫いている。この男女交際に対する真面目な姿勢も、クリスチャンならではといえるだろう。
仏教にも興味を示したりしているマイリーだが、彼女の心はイエスと共にあり、ずっとクリスチャンであり続けるのではないかとみられている。






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