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最果ての場所でスマホから解放されたい!

 11月18日、「日本経済新聞」ネット版に、「デジタルデトックスに注目」との見出しで、昨今のスマホ・SNSブームに疲れた若者の本音が掲載された。シマンテックの2012年の調査によると、日本人のインターネット利用者は、1週間に平均49時間もモニターの前にいるそうだ。また、インターネット依存専門外来を昨年開設した久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)には、月に30人ほど来院しているという。

 その中で注目したいのが、デジタル機器をまったく持たず「滝行」に行ったアラサー女性の記事だ。彼女は普段は仕事でパソコン・スマホ漬けだが、山に入る時はデジタル機器をまったく持たない。ネットワークを断ち切ることで、文字通り、「仕事のオンとオフ」ができるようになったそうだ。
 
 筆者も数カ月前、友人と青森まで旅行に行った際に、友人がパソコンと周辺機器を持ってきたことに驚いたうちの一人だ。友人は常に「Wi-Fiはどこだ?」「充電切れそう、頭もキレそう」などと、せっかくのレジャーなのにもかかわらず、仕事に追われ、温泉上がりに徹夜で原稿を書く始末。そうなると、一緒にいるこちらも、のんびりしてはいけないような気分になり、終始落ち着かない旅になってしまった。

 スマホやパソコンを携帯することで、人とつながりやすくなるのは素晴らしいことだ。しかし、一人の時間がまったくなくなるのも考えものではないだろうか。「頭の中の人口密度が高すぎて、いつでもどこでも窒息してしまいそうになる」と言った知人の言葉が忘れられない。
 
 筆者も一度、比叡山の東塔地区にある、「居士林」という修行道場で一泊二日の修行に参加したことがあるが、そこでは、スマホどころか友人との私語も厳禁。丸一日、無言で瞑想し、ご飯を食べ、掃除をし、風呂に入り、就寝するという生活で、想像以上に辛かった。これが「修行たるもの」なのか、とも思った。しかし、しばらくしてその環境に慣れると、まるで憑き物が落ちたかのように、心が回復するのを感じた。「責任」「焦り」「憤り」といった普段抱えている感情から解放され、無心で瞑想している自分がいたのだ。

 そう考えると、そもそもTwitterなどで、自分を取り繕ったり、晒したりする作業こそが、最初は「修行、あるいは苦行」ではなかったか。当初、あの手の作業の意味がわからず、「なぜこんなものが流行するのか」と疑問を持っていた人も多かったはずだ。Facebookはどうだろう。SNSを介さないとつながっていられない友達関係は、快適なのだろうか。彼氏が「即レス」しないから別れたカップルも多いだろう。それは、正常か?

 常にネットワークがあることで心の平穏を保っていたはずが、逆にストレスになり、そこから解放されたくなる――。それがデジタルデトックスの時代だ。だから、瞑想や滝行などの、「個」を見つめる「修行」が、「癒やしの時間」へと、変化しているのだろう。

 みなさんも、「旅に出るときは、スマホをオフにする」、この修行さえ乗り切れば、本当の癒やしが手に入るはずだ。
(タロウ)



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