ハピズム

ところでセックステクはどうなんよ？

　そこで、現在5人の女子と交際関係を結んでいるというクラウド男子のN島さん（33歳・広告関係）に話を聞いてみました。

「僕の場合は本命の彼女（24歳）がいて、それ以外に5カ所の宿があるって感じですね。広告業界ゆえ、徹夜仕事や深夜までの飲みは日常茶飯事。なので、都内各所に宿があった方が便利なんですよ。昔は山手線の全駅に宿を持ってたこともありますが（笑）。その日の最終地点がわかった段階で宿確保の連絡を入れ、タクシーで向かいます。疲れているので、サクッとセックスを済ませて寝るのが理想。実家が都心から離れているので、そこまでのタクシー代or都内のシティホテル代が最大のコストになります。だから、それより安く済ませられればゲインなわけです。制服システムを採用したのもそれがきっかけです。ユニクロや無印良品で小綺麗＆大量購入可能な服を揃えれば、安いし楽だし浮気の疑いも潰せるしということで、一石何鳥だってくらいのコスパです（笑）」

　確かにN島さんは何ごとにおいてもスマートであり、いつも同じ服を着ていても変に思われないセンスと清潔感を持っています。こうやって言い分を聞くと、いつ女子に刺されてもおかしくない感じに思えますが、「ヤリ捨ては非合理的」という考えのもと、これまでほとんど揉めごとを起こしたことがないのだそう。

「いつでも泊めてもらえる関係になるまでに費やした飲み代などのコストや、タダで泊まれるというお得なバリューを考えると、できるだけ安価でメンテナンスしながら維持していくというのが最適な判断だと思います。メンドくさくなってヤリ逃げするなんてコスパが悪すぎる。泊まるときは手土産を忘れないし、たまにはマッサージもしますよ。もっとも、向こうが曖昧な関係に耐えられなくなり、精神的にヤバくなってきたりしたら、素早く損切りする決断力も大事ですね。たとえ別れても、置いてる物はすべて買い直せるので、損失はほとんどなし。浮いた宿代に比べたら全然クロ（黒字）ですから」

　いちいち合理的なのが腹立たしいクラウド男子。表面上は優しいし、気が利くし、細かな心遣いも忘れないだけに、余計にタチが悪いヤリチンといえそうです。

　では、クラウド男子の餌食にならないためにはどうすればいいのか？　 N島さんの証言や被害に遭った女子たちの報告をもとに、見分けるポイントを6つにまとめてみました。 「シャツも無地なら、パンツもすべてグレーかネイビーの無地。それでミネラルウォーターのような清涼感が漂っているから恐ろしい」(31歳女子) 「忘れ物をすると予定が狂うし疑いの種にもなりかねないので、アクセサリーや小物は絶対に身につけません」（N島さん） 「今の時代、TwitterもFacebookもやってないなんて不自然すぎる。一緒にいるというつぶやきもタグづけも、『仕事に差し障りがある』といって絶対に厳禁でした」（25歳女子） 「彼らはプライベートに関しては過度の秘密主義で、iPhoneの画面すら見せません。徹底してたら逆に怪しいと思った方がいいかも」（27歳女子） 「私の部屋で仕事していることもありましたが、MacBook Airのデスクトップに何のファイルも置いてなくてビックリした。危機管理能力が高すぎでしょ（笑）」（35歳女子） 「複数の女子をマネジメントする上で厄介なのが、誕生日やクリスマスといった記念日。なので最初から『家族と過ごす人』というイメージを植えつけておきます」（N島さん）

　聞けば聞くほど合理的なクラウド男子。これらの特徴に思い当たる人がいたら要注意です！

■（恋）桃山商事
恋バナ収集ユニット。失恋ホスト、恋のお悩み相談、傷心旅行のツアーガイド、合コンの企画から恋愛コラムの執筆まで、何でも手がける恋愛の総合商社。男女のすれ違いを考える恋バナ番組『二軍ラジオ』も更新中！　Twitter→@momoyama_radio〈https://twitter.com/momoyama_radio〉
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