Bパートのモノローグだが、アニメ版では省かれていた原作のシーンと、アニメオリジナルのシーンを加えて再構成されたものだった。アニメオリジナルシーンは物語の空白部分を埋めるものだったので、原作ファンには嬉しい驚きだったと言える。例えば夏休みに冬馬が偶然を装って春希にギターを教えるシーンは、原作でも説明はあったものの、詳細は明かされていなかったものだったし、また、早坂親志が当初は春希をうざがっていた描写は、原作では一切そんな説明もなかったので実に新鮮だった。

 今回、物語展開とは別に少し気になる演出があった。Aパート終了時に「雪が解け、そして雪が降るまで」と縦書きでタイトルが表示され、Bパート終了時に再度同じタイトルが表示された。テキストを使った演出は、どことなく前作アニメ版『WHITE ALBUM』を彷彿させるものだった。これには何か意味を持たせているのだろうか。

 そして最大の謎が1つ。先程は触れなかったのだが、Aパートで原作にはなかった冬馬の意味深な発言があった。「で、母さんは他には何か言ってたか? …そっか。それくらい自分で言えってか。優しくて、冷たいな」lこれは一体何を意味するのか。アニメだけのオリジナル要素か、それとも単なる演出なのか。どっちにしろ伏線が貼られたのは事実だ。

 それにしても、テレビアニメの第10話というのはモノローグが入ることが多い気がする。話数がふた桁になるということで節目回になるからなのだろうか。偶然といえば偶然なだけかもしれないが、ふとそんなことを思った。

 第11話はどのような回になるのだろうか。春希の暴走は見ることができるのか。冬馬の意味深な発言は明らかになるのか。次回が実に待ち遠しい。
(文=Leoneko)






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