放映中のTVアニメ『WHITE ALBUM 2』が18禁美少女ゲーム版とアニメ版ではどこがどう違うのか!? 徹底検証の第10話!(これまでの記事

※ここから先はアニメもゲームもネタバレになります。各自の責任のもとお読みください。またこの記事における原作は『WHITE ALBUM2 - introductory chapter-』を指します。

 冬馬かずさ(以降、冬馬)が海外から帰国すると知った北原春希(以降、春希)が、小木曽雪菜へ誕生パーティーに遅刻すると嘘で塗り固めた電話で伝えるシーンで始まった第10話だが、冒頭からAパートにかけての流れは原作通りだったと言える。ただ、心理描写の程度がアニメ版と原作では異なった。

 アニメ版の春希には、雪菜に嘘をついていることへの罪悪感というものが、それほど感じられなかったのだ。原作の春希は、電話をしながら嘘をつく自分に吐き気を覚え、ひどい頭痛に襲われ、あまりの気持ち悪さで全身に冷たい汗が伝う。そのくせ誕生パーティーは遅れてでも行く、と雪菜に言う。どこまでも身勝手な春希のヘタレな言動だが、本人の自覚はあったからまだ理解してやれなくもなかった。しかしアニメ版ではなんだか春希の一方的な態度という感じがして、イラ立ちしか覚えなかった。

 また、海外から帰国した冬馬に対するアニメ版の春希の態度は、幼稚な子供のわがままにしか思えなかった。自分の感情だけを押し付けて、冬馬のことなんて全く考えていない。そこに悪びれもしない。原作もほぼ同じ態度を取るわけだが、ここに至るまでの様々な葛藤や苦しみを踏まえてのものだったから、やっぱり理解しれやなくもなかった。この辺りは尺の問題で、アニメ版ではどうしても削らなければならない部分が出てくるのは分かるが、削るだけではなく、他の演出で春希の苦悩を見せてもらいたかったところだ。

 春希の「どうして俺の前からいなくなろうとするんだよ!?」のセリフ以降、一部セリフの改変があったものの、ほぼ原作通りだった。しかし、個人的には原作にあった冬馬の人間らしい部分、雪菜に先を越されて春希を取られてしまった苦悩が現れるセリフ、「(冬馬も春希のことを前から好きだったこと)言えるわけないだろ!雪菜がもう言っちゃったのに…雪菜を傷つけるって分かってるのに…っ」は言ってほしかった。いずれにせよアニメ版も原作もすれ違いが引き起こした悲恋に心が抉られる名シーンだった。

 この後、原作ならば春希は雪菜を裏切る驚きの行動に出るのだが(アニメ版OPにもワンカットだけそのシーンが描かれている)、直前でBパートに入り、まさかの全編モノローグという展開にはいささか拍子抜けした。こちらは春希の暴走が来るぞと身構えていたのに…。






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