・ファンモン・DJケミカルの場合

 もともと彼は音楽活動の傍ら実家(時宗寺院)の副住職を務めていたが、2012年、住職になる準備をするためファンモンからの脱退および音楽活動を引退することを発表した。それに伴い、ファンモンも2013年6月の東京ドーム公演をもって解散することとなった。

「実家が寺だから」

 DJケミカルが仏門に入った理由は、彼の純朴な顔立ちと同じように、至ってシンプルかつピースフルである。檀家のおじいちゃん・おばあちゃん達に慕われる、いい和尚さんになりそうだ。

 家業を継ぐために仏門に入った芸能人はもう1人いる。リズム良く指を鳴らす「指パッチン」の芸で人気があったコメディアン、ポール牧だ。

・ポール牧の場合

 彼の実家は曹洞宗寺院だった。2002年、住職になったポールだったが、2000年に銀座のホステスからセクハラ告発され、その翌年には16年間連れ添った夫人と離婚。2004年に僧侶の身分を放棄し、還俗。その翌年、自宅マンションから身を投げ、自らの命を断ってしまった。「実家が寺」という由縁は同じでも、DJケミカルとは異なり、何やら穏やかではない「心の闇」を感じる。

 そして最後に、「心の闇」といえば、俳優の保阪尚希である。

・保阪尚希の場合

 2007年、保阪は記者会見を開き、両親の33回忌供養のために仏門に入る旨を明らかにした。両親は保阪が7歳の時にを自殺で亡くなった。保阪は剃髪は行わず、芸能活動も継続するとも述べた。そして翌年、両親の供養が終わった後に法名を返納、僧侶としての活動を終えた。

 「引退するわけじゃないのだし、 別にマスコミにアピールする必要ないんじゃないかなぁ」という意見も当時はあったが、記者会見を開き自分の辛い過去をカミングアウトすることで、人生の区切りをつけたかったのかもしれない。幼少期から抱えていた心の傷を少しでも癒やし、悲しみや寂しさを手放して前に進むために……。

■真逆の環境に行く理由

 華やかな芸能界に身を置きながら、あえて仏門に入る男たち。その目的は罪を償うためだったり、家業を継ぐためだったり、心の傷を癒やすためだったりと、さまざまである。

 山本圭一は『女性自身』の取材に対し、芸能界復帰への明言は避けたものの、ロンブー淳が来てくれたことに対しては「うれしかったです。ありがたいことだと思っています」と語ったという。

 事実上の芸能活動休業状態となった後、山本は宮崎県内の青果市場で働いていたが、ほどなく退職し、肉巻きおにぎりの専門店に転職するも、店が倒産するなど苦難の日々が続いていた。

 この7年間、彼は何を思い、どのような経緯で「心の修行」をしようという結論に至ったのだろうか。山本の復帰を願う声も高い。悟りの境地に達した山本なら、フジテレビ社屋の大理石貼りのエントランスでサラダ油まみれになって見せてくれた軽快なあの滑り、『めちゃめちゃイケてるッ!』のAV男優の油谷さん以上の……!

■森平尚
1982年生まれ。コラムニスト。ひきこもり気味の主婦でもある。



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