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画像は、吉本興業公式プロフィールより

 人気お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が映画監督としてデビューする。そんな話が巷で囁かれるようになったのは、2006年も終わりに近づいた時期だった。

 その後情報は小出しのような形で徐々に明らかにされ、とうとう2007年6月2日には、松本人志監督作品第1号として『大日本人』が公開される形となった。

 そしてこれ以降、松本は芸能人としての活動も継続しながら、映画監督としても積極的に活躍することとなる。

『大日本人』以降はほぼ2年おきのペースで2本の映画を監督しており、2013年には期待の新作『R100』が公開されることが決定した。

 9月24日。新宿ミラノ1では『R100』の完成披露試写会が行われ、監督の松本や主演を務めた大森南朋など、錚々たる面々が集結した。

 本作の内容は、すでにテレビCMでも明かされているところではあるが、SMをメインテーマに据えた非常に野心的なものとなっている。

 これまで世間に愛想を尽かされた巨大ヒーローだったり、ホームレスのおじさんを主役に抜擢したりと、野心的なことしかしていない松本の映画なので、この辺りはさして新鮮な驚きはないかもしれない。ただ、自身の監督作品としては4本目になる『R100』は、「これまでの作品を大きく上回る世界観を演出できた」と松本本人は自信を覗かせている。

 試写会では「仙台、北海道、広島、トロント、いろんなところで試写をやったんですけど、全部でウケてるんです! だから今日もウケますね」と会心の出来映えに満足気。これまでの松本作品というと、かなり評価の分かれる映画ばかりという印象であったが、果たして『R100』は万人が喝采するような作品に仕上がっているのだろうか。公開後の反応が、今からとても楽しみである。

 さて、これまでにも個性的な映画を次々に生み出してきた松本だが、彼は映画監督と芸人の二足の草鞋に加えて、現在では家族も持っている。なかなかに時間的な余裕も少ないのではないかと心配になってしまうのだが、それでも敢えて映画に拘る理由は何処にあるのだろうか。

 ある芸能関係者はこう分析する。

「松本さんは『東のとんねるず、西のダウンタウン』と呼ばれるほどに、芸能界でも一目置かれる芸人としての地位を守り続けています。現在若手芸人が活躍する現場も増えていますが、やっぱり松本さんは別格ですからね。これからもその立ち位置が変わることはないでしょう。ただ、映画に関していえば松本さんはまだまだ監督としては大成できていません。実際、毎回公開される度に、きっと意図的にでしょうが賛否両論を呼ぶ映画ばかり作っています。この現状が、これまで不動の天才芸人として名を馳せてきた松本さんの闘争心をかき立てているのかもしれません。どこかで大きな結果を残すまでは、たとえ自分の時間を惜しんでも、自分の預金をつぎ込んででも『映画監督の松本人志』という職業にも拘るつもりではないでしょうか」

 松本の芸風を昔から知っている人とそうでない人とでは、彼の映画のいたるところに潜んでいる笑い所や毒への対処法も異なることだろう。

 しかし、昔からテレビ番組はスポンサーの物、映画は監督の物という言葉もある。『R100』は松本がいなければ世に生まれ出ることはなかった映画なのだから、存分に松本の感性を発揮させればいい。

 特に最近の邦画は、ドラマや小説、アニメなどを原作としているものが非常に多く、最初からある程度ターゲットも決まっているもの。その点を考えれば、大々的に宣伝をして、その結果多くの世代が松本作品に興味を持ち、実際に劇場で観る機会を得ることは、決して無駄なことではないはず。1人のアーティストとして、オリジナル作品を作り続ける姿勢は十分評価に値するのではないだろうか。

 松本にはこれまで監督した作品という経験値がある。結果的に今回も賛否両論があろうことは、とうに見越していることだろう。なにせ天才芸人の作る映画である。『R100』とは、クランクアップでも試写会で本編を観ることでもなく、公開後の世間の反応を含めて完成となる映画なのかもしれない。

『R100』は10月5日より全国一斉公開。今なら全国10000セット限定の特定前売り券を購入することで、特製「どMバッチ」と「どSバッチ」が手に入る。普段から常々自分の性嗜好をカミングアウトしたいと思っている人は、この機会に前売り券を購入してバッチをゲットするしかない。バッチはセットになっているので、SでもありMでもあるという自覚があるわがままな方は、いっそのこと両方付けてしまえ!
(松本ミゾレ)



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