(1) 糸のようなもので石を吊って動かしている。
(2) 竿のようなものに糸をつけ、それに石を吊るしている。
(3) (1)か(2)のいずれかに加えて、動画編集により、吊っている糸を見えなくする細工を施している。
(4) クモが糸で石を吊っている。
(5) 一種のポルターガイスト現象。
(6) 上記以外の未知の超常現象。
まず(1)については、糸で吊ったことによる振り子運動ならば、軌跡が円弧状になるはずだが、両端に達したときに、高さがもっと高くなるはずだろう。若干高くなっているようにも見えるので、たとえば電線のような高いところから吊れば、このような軌跡になるかもしれないが。
次に(2)の可能性だが、釣り竿などで石を吊って、竿自体を水平方向に動かして、さらに少し振らせたりすれば、このような動きになるかもしれない。
(3)については、実際にビデオ編集で糸を消したりするのは、かなり高度な技術が必要で、個人で可能かどうかという疑問がある。
以上の(1)から(3)までは、「もしTさんがトリックを使えばそうなるかもしれない」という前提のもので、細工はまったくしていないというTさんを疑うことになる。もしトリックならば、コンピュータによる画像解析など高度な技術を用いれば、石を吊っている糸などが発見されるかもしれないが。
(4)は、ネット上でそのような意見が見られ、たしかに、ある種のクモが自分の糸で小石を吊ることがあるようだ。たとえばクモの巣(円網)を作る際に、網の下端が揺れないように、支えとして小石を使うらしい。動画上で映っている石は、少なくともこぶし大はありそうで、それなりの重さはあるだろう。だが、クモの生態について調べたところ、糸を束ねれば、なんと人間を吊り上げることも可能だとか。
この動画の場合、クモが何らかの目的で糸を何重にもして、吊り上げたのかもしれないが、振り子運動をしているのは何故かという疑問が残る。
(5)と(6)は超常現象としての可能性となるが、(5)のポルターガイスト現象は、古典的な超常現象のカテゴリーで、「誰も触れていないのに、物体が移動したり、物を叩く音がしたりする心霊現象」だ。通常は屋内で起こり、多くの場合、海外の思春期に達した少年少女がいる家で起こることが多い。
超心理学的解釈によれば、精神的に不安定な状態にある若者が、無意識的に念力現象を起こして物体にはたらきかけるものとされている。だが、この現象は日本ではあまり例が多いとはいえない。なぜかというと、欧米では心臓のマニプラチャクラが物理的次元で動いている人々が多いのに対し、日本ではそのタイプが少ないことによるのではないかと筆者は考える。
この説明では難解かもしれないが、要するに、日本では物に働きかける念力などの超常現象は、欧米に比べるとあまり多くないのだ。
最後に(6)の可能性だが、たとえば心霊や神さまが石を動かしているとか、そのような雲をつかむような説明になってしまうかもしれない。その可能性も無いとはいえないが。
超常現象研究家として、自分のメンタルな要素を含めずに客観的に判断するとしたら、(2)の可能性が高いということになるだろうか。だが、それにしては吊っている糸状のものが見えないことの説明が難しいので、そのへんで迷うところだ。筆者は基本的に、いたずらに人を疑うことはしたくはないので、(4)のクモの糸である可能性も考えたいところだ。この現象に関しては、今後の動向を見守ることにしたい。
■百瀬直也(ももせ・なおや)
スピ・超常現象研究家。10代でスピ世界に目覚め、長年不思議現象の探求を続ける。地震前兆現象、シャーマニズム、古代史、民俗学なども研究。各種カウンセリングも行う。特技はダウジングによる地震予知。ブログ『探求三昧』主宰。著書は『大地震の前兆集~生き残るための必須知識』(Amazon Kindle本)など。Twitterは@noya_momose。
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