今回は、沖縄本島・離島・奄美諸島に古くから存在する、「ユタ」と呼ばれる民間の巫女・シャーマン(霊媒師)のことを書いてみたい。
ユタのほとんどは女性だが、運勢の吉凶を見たり、死者の口寄せ、先祖事などの霊的相談に応じ、占いを行う。
今回は、筆者が長年の超常現象研究の一環として、シャーマニズム研究に力を入れていた時期に出会った、何人かのユタの思い出を振り返りながら、彼らの生態について書いて行きたい。
■迫害されてきたユタ、彼らは一体何者なのか?
琉球文化圏では古くから、「ユタ禁止」「ユタ征伐」「ユタ狩り」など、琉球王国時代から幾度もユタを禁圧した歴史がある。そのため、「ユタ」という呼称は現在でも蔑称と受け取る人々が多く、筆者はなるべく用いないようにしている。
では何と呼べば良いかというと、これが難しくて、「カミンチュー(神人)」という呼び方もあるが、そう呼ぶと本来のカミンチューたちから「ユタごときと一緒にされたくない」とクレームが来たりすることもある。そういう事情から、「琉球シャーマン」などと呼ぶようにしている。
本来カミンチューというのは、地域の女性司祭者である祝女(ヌール、ノロ)、根神(ニーガン)、サス・司(ツカサ)などの神職の呼称だ。ヌールは、主として御嶽(ウタキ)やグスク等の聖地や御願所(ウグヮンジョ)とか拝所(ハイショ)で、共同体の祈願行事の司祭をするのに対し、ユタは個人の運勢、吉凶の判断(判示)、病気の平癒祈願(ウグヮン)など、私的な呪術信仰的領域に関与している。
民俗学やシャーマニズム研究の分野でいうと、ユタとは「召命型のシャーマン」ということになる。
つまり、自らなりたくてなったのではなく、「神に召されて」、端から見れば狂気のような巫病状態を経て、請われるままに仕方なしに成ったというわけだ。なので、完全な「商売」としてやっているという意識は低いだろう。
そのへんの事情は、著名な民俗学者の谷川健一氏の小説『神に追われて』に詳しく記されている。
筆者のフィールドワークの経験からいうと、宮古島には有能なシャーマンが多いが、ユタではなく「カンカカリャ(神懸かり)」と呼ばれることが多い。
宮古島といえば、スピリチュアル系の人々御用達の不思議に満ちた島で、パワースポット的に「神の力」が強いとされる聖地(御嶽・ウタキなど)も少なくない。
たとえば有名なところでは、昔NHKの科学番組にも出演して全国的に知れ渡ったAさん(女性)がいる。
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