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 日本でも「フォーティアン・タイムズ」は、1973年に刊行されたイギリスの超常現象を集めた雑誌で、今年の7月号で通算303号目となった。この最新刊で、第二次世界大戦中にイギリスで起きた幽霊事件を特集しているので紹介しよう。

■グレート・リーズでの怪奇事件

 エセックス州グレート・リーズで最初に幽霊事件が報告されたのは1939年4月のこと。町にある「セント・アンズ・キャスル」というパブで幽霊事件が起きた。

 この時は、家主が床を引きずるような音を聞いたり、その8才の娘が夜に寝室で光り輝く人影のようなものを見たというものだった。しかし、第二次世界大戦が発生すると、この話題は一旦忘れ去られた。

■同じ町で起きた、ポルターガイスト現象

 1944年10月になると、この同じ町でポルターガイスト現象が発生した。この時、柵の中にいた家畜が別の場所に移動したり、建築の足場を作る、重い支柱がマッチ棒のように撒き散らされるという事件が続いた。また、教会の時計の針が進んだり、真夜中に鳴り出したりしたという。

 この事件については、「200年前に処刑され、町のスクラップファゴット・グリーンという場所に埋められた2人の魔女の呪い」というウワサも立った。魔女の埋葬場所を示すために据えられた石が、大戦中空軍基地建造のため動かされたのが原因だというのだ。これによって、セント・アンズ・キャスルの事件は再び注目されるようになった。

 有名なイギリスのゴーストハンター、ハリー・プライスも事件の調査に乗り出したが、実際にはこの町で魔女が処刑されたかどうかは明らかではないようだ。ただし、セント・アンズ・キャスルは今でも、イギリスを代表する“幽霊パブ”の1つに数えられている。

■ナチスがオカルト団体と呼ばれるきっかけとなった「ヴリル協会」特集

 もう一つ注目されるのは、「ヴリル・シーカー」と題するテオ・パイジュマンズの記事だ。「ヴリル」とは、イギリスの作家エドワード・ブルワー=リットンがその小説『来るべき種族』の中で想定した特殊なエネルギーのことだ。

 ところが、第二次世界大戦前のドイツでは、この「ヴリル」を実在のものとし、その開発を目指す「ヴリル協会」なる団体が設立された。そのメンバーの中には、ヒトラーのブレインでもあった地政学の祖カール・ハウスホーファーもいたという。

 この「ヴリル協会」は、ナチスをオカルト団体とみなす出版物でしばしば引用されてきた。最近ではこの団体の女性霊媒がアルデバラン(牡牛座の恒星)の知的生命体と霊的に接触し、UFOの推進原理を入手していたとの主張も現れているとのこと。

 今後も、「フォーティアン・タイムズ」には目が離せない。

■羽仁礼(はに・れい)
一般社団法人潜在科学研究所主任研究員、ASIOS創設会員



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