■セックスに溺れ、破滅したアレイスター・クロウリー

 45歳のとき、シチリアのチェファルに「テレマ僧院」を開設したアレイスターは、信者たちに麻薬を使った降霊性魔術儀式をやりまくった。バイセクシュアルだったため、男女問わずセックス・イニシエーションをしまくったとも伝えられている。

 こうして、この世を謳歌していたアレイスターだったが、ジステンパー(感染症の一種)にかかった猫の血を飲まされた男性信者が死亡したため、警察の捜査が入り、ベニート・ムッソリーニ首相により国外追放されてしまう。激しいバッシングが巻き起こっていたイギリスにも戻れず、72歳で亡くなった時は、ヤク中、赤貧の悲惨な状態だったという。

 晩年は世間にも忘れられていたアレイスターだったが、「東方聖堂騎士団」のO.H.O.(首領)にまで上り詰めた人物である。「東方聖堂騎士団」を、「万国共通の同胞愛」に基づき、儀式を通して、「個人の自由」と、その個人の「光明」「智慧」「理知」「知識」「美に通じる力」「勇気」「機知」の発達を獲得するためにつくす、というスタイルを築いたのも彼。「東方聖堂騎士団」を世界で最も有名な魔術結社に育てあげたのも、アレイスターである。

■アレイスター・クロウリーの別の顔

「20世紀最大の魔術師」とも呼ばれていたアレイスターだが、その一方で「大いなる獣666」とも名乗っており、欧米、メキシコ、エジプトなどで、悪魔を呼び出す儀式と称し、乱交パーティー、少年少女への拷問、獣姦、女性の糞尿を食べるなど、サドマゾ極まりないセックスを繰り広げていた。性魔術には、ヘロインやコカイン、アヘンが必需で、アレイスター自身、重度のヘロイン中毒だったと伝えられている。

■「東方聖堂騎士団」

 サイエントロジーやカバラ同様、神秘的だが、どことなく胡散臭さが漂う「東方聖堂騎士団」。

 伝説的バンド、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジは、アレイスターが住んでいた家を購入するほど入れ込んだ「東方聖堂騎士団」の信者として有名。ビヨンセの夫、ジェイ・Zも敬虔な信者だとウワサされている。ジェイは、自分の作品にアレイスターの言葉やイメージをふんだんにとり入れており、クロージングラインのロカウェアにも「ホルスの目」「バフォメットの頭」「三角の中の神の目(All-Seeing Eye)」をデザインとしてとり入れており、「東方聖堂騎士団」の魔術の力で成功し、大富豪になったのだとささやかれているのだ。ビヨンセも「東方聖堂騎士団」に心酔しているというウワサもあり、2人が天下を取ったのはまさしく「東方聖堂騎士団」のおかげだという者もいる。

 ピーチーズの発言により、再びスポットライトを浴びつつある「東方聖堂騎士団」。アレイスターが取り仕切っていた時代のように、セレブたちが麻薬を使った降霊性魔術を行っているのか、とても気になるところである。



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