TONARINOTOTORO.jpg
『ジブリの教科書3 となりのトトロ』(文春ジブリ文庫) 

こんにちは。宇田川敬介です。

 今回は、今年の夏に映画『風立ちぬ』が公開されるスタジオジブリの作品の深い内容を、特にこれら作品の「都市伝説」と合わせて話してみたいと思う。

 まずは『となりのトトロ』。『となりのトトロ』は、監督の宮崎駿氏が「トトロの森」の保全活動を起こしたことから、代替の舞台や、その原作の背景などがなんとなく明らかになっている。そして、その中でさまざまな都市伝説が生まれているので、いくつか紹介しよう。

■伝説1、さつきとメイは死んでいた説

都市伝説の中で最も多いのが、この主人公サツキとメイは死んでいるのではないかというもの。

■伝説2、殺人事件がモチーフだった説

また、1963年5月に発生した高校1年生の少女を被害者とする強盗強姦殺人事件「狭山事件」や、あるいはその後に発生した「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」などがモチーフになっているというようなこともいわれている。

■伝説3、トトロは死神だった説

 伝説1が本当であるとすれば、トトロは死神、冥界への使者であり、トトロに会った人は死期が近い、あるいは既に死んでいるという説。

「まさか」と思う人も多いかもしれないが、これらは、まったく関係ないとは言い切れない。宮崎駿氏も人間であり、人間である以上、強く印象に残った画像や映像、事件などが、無意識のうちに作画や設定に影響を及ぼしてしまうことはあるのではないだろうか。特に、狭山事件が5月に起きているところで、「サツキ」「メイ」と主人公の名までがつけば、なんとなく関連性を想像してしまうものではないだろうか。

しかし、これらのことに関して制作したジブリは「みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、『となりのトトロ』にはまったくありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。『映画の最後の方でサツキとメイに影がない』のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、ウワサを信じないでほしいです。……とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います」(ジブリ公式サイト「いつものジブリ日誌」より)というように完全否定している。

それでもこれらの都市伝説は一向に消えない。それは一体なぜだろうか? 

■『となりのトトロ』に隠された本当のメッセージとは!?

この都市伝説を読み解くには、「映画の設定の問題」と「日本人の習性の問題」の2つを考える必要がある。

■1、サツキたちが引越しした家は、かつて病人が死んだ家だった

 まず、どうしても『となりのトトロ』と「死」のイメージが切り離せないということ。これに関して、宮崎駿氏は、サツキたちが引っ越してくる家に関して「あそこは要するに病人が死んでしまった家なんですよ。僕は、基本的にあの家は、病人を療養させるために建てた離れのある別荘だと思ってるんです。つまり、結核患者のために建てた離れなんですね。で、その人が死んでしまったので、そのまま用無しになって空いてたんです。そこへ、サツキとメイが引っ越して来たと。これは裏設定なんで、言う必要がないので誰にも言わなかったけれど、そう考えていた家なんです。妙に日当たりがヨさそうなのもこの設定のためなんですね」(徳間書店・宮崎駿著「出発点1979~1996」より)と、語っている。

 このように考えると、サツキやメイのお母さんの入院している「七国山病院」のモデルが多摩地区の結核療養病院で本当にあった「八国山病院」や「東京白十字病院」であったということもうなづける。

 昭和中期の結核は、現在よりも死に近い病気であったため、トトロの登場人物たちが明るくふるまっている中にも、どこか影があるような設定になっていたのだ。



【検索ワード】  ・  ・  ・ 



オフィシャルアカウント&モバイル
  • twitter
  • facebook
  • RSS
  • モバイル用
  

ハピズムをBookmarkする
  • HOME
  • オカルト
  • > 本当は怖い『となりのトトロ』! 死亡説・死神説など徹底解説!!