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しょせん人間の集まりです

 テレビの特番などで、「私が数を3つ数えると、あなたはまったく動けなくなります。ハイ、3、2、1…」などと催眠術師が暗示をかけ、相手が動けなるシーンが映し出されることがある。「えっ!? そんなことまでできるの」と思うか、それとも「どうせやらせでしょ」と決めつけるか、信じるか信じないは人それぞれだろうが、催眠そのものにはある程度効力があるのは確かなようだ。臨床心理学者で医学博士でもある成瀬悟策氏は、催眠について次のように述べている。「催眠は誰にでもいつでもみられる心の働きでありながら、普段には他の日常的な活動の狭間や襞に隠されていて、あまり気づかれないだけである。それを催眠はクローズ・アップしてあらわにするので、人の心の微妙な働きとその法則性を解明する科学的研究のためには極めて有力な方法となる」(講談社『催眠の科学』)

 つまり、催眠とは洗脳のように他者の心理を自在に操るものではなく、あくまで本人は暗示を受けていることを自覚していて、本人が望んでいないことに対してはちゃんとセーブできるのだ。とりわけ、心底そうなりたいと望んでいることがらについてその効力を発揮しやすいことから、ダイエット、禁煙、禁酒、あがり症、登校拒否、過食症、依存症等々といった生活習慣の改善などに催眠療法が用いられており、精神医学はもちろん、学習指導やスポーツ選手のメンタル面の強化などに有効な援助法としても活用されていて、中にはがん治療の補完療法として催眠療法(ヒプノセラピー)を導入している医師もいる。

「私が催眠療法を用いている理由は、がんの意味やそのメッセージを知る方法として有効であると考えているからです。がんに限らず、ストレスが原因となるさまざま疾患は、本人の心の状態と密接に関連しているので、心の深層を探る催眠療法はあらゆる出来事や病気の“隠された意味”や“本人にとっての真実”を知るために役立つ可能性があります」。こう語るのは、イーハトーヴクリニックの萩原優院長だ。催眠療法は、意識の90%以上を占めているという潜在意識の世界に働きかける。萩原院長によると、例えば、ストレスの原因を「仕事が忙しいから」「上司との相性が悪いから」などと顕在意識で分析しても、根本的な理由や解決につながらないことが多い。そこで催眠で潜在意識下にフォーカスして上司との関係を見てみると、実は幼少の頃に父親との間に生じていたトラウマが上司との関係に投影されていたりする。また年齢退行で前世らしきビジョンが現れ、その時のトラウマが現在のがんの要因に繋がっていたり、本人が抱えている病気の意味についてスピリチュアルな存在が語りかけてくるケースもあるという(太陽出版『がんの催眠療法』)。

 前世の有無はともかく、過去のトラウマも解放できる催眠療法は、無理なく現在の自分を変えられる有効な手段であり、程度によっては自己催眠でもそれは可能だという。潜在意識に働きかける催眠は、私たちが思っている以上に底が深そうだ。



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  • > “催眠療法”がダイエットや禁煙だけでなく、がんにも有効な理由とは?