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 トンでもないホテルが沖縄県那覇市内にある。このホテルの最大の自慢は「世界一狭いホテル」であること。

 別の建物にある受付で鍵をもらい、雑居ビルのエレベーターに乗って4階で降りる。鍵を別のビルでもらうのは、沖縄では珍しくなく、マンションや雑居ビルをホテルとしてオーナーが貸しているようだ。だが、初めてこのシステムを利用する旅行者などには、不思議な感覚に陥るかもしれない。

■ホテルに入ると……

 最初に目に入ってくるのは「単なる扉」。一見、マンション風。とてもホテルとはいえない。「何だよこれ!?」と思って中に入ると、部屋の中には5つの扉がある。このうち4つが「世界一狭い」部屋となっている。

 で、部屋の方だが、「世界一狭いホテル」というだけあってしっかりと狭い。「室内」で飛び跳ねることも出来なければ、歩くことすら出来ない。鍵付きのホテルとしては、このような狭いホテルは初めてだ。また、夏は暑く、冷房も効かず、とにかく蒸し蒸しするのだが、ベッドがとにかくふかふかなのが特徴だ。ドミトリーにありがちな、鼻を突くような酸っぱい臭いはなく、癒やされる香りと、優しい手触りの掛け布団、そして部屋の狭さとは対照的な、大きな枕が用意されていて、なんとも快適。受付の女性が「ビジネスマン用に作ったものなんです…(笑)」と言っていたが、様々な自由を奪われることが約束されているかわりに、「ベッド」という最大のポイントは逃していなかった。

 さらに、バルコニーに出れば、雑居ビルの合間から沖縄の空を眺めることができるし、階下を歩いている女子高生の姿を拝むこともできる。あらゆる自由を奪われている分、別の部分での楽しみが待ちうけているのが、冒険好きにはオススメだ。この狭い空間の中で、どれだけ面白さ、快適さ、不思議さを見つけられるのか? 挑戦してみるのもいいだろう。

 ちなみにお値段の方は、1泊2,000円。これを高いと見るか、安いとするかはお客次第だろう。
写真・文=サカイ トオル
【写真は次ページより】



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