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画像は、CSMonitorより

 先週日曜、バングラデシュの首都ダッカ郊外にある衣料品工場、ストレート・スウェッターズ社で800人以上の工場労働者が相次いで集団で身体に異常を訴え、60名が入院するという事件が起きた。

当初の発表によると、体調不良の理由は工場の水。水道から水を飲んだ人々が次々と身体の不調を訴え、病院に搬送されて手当を受けたという。しかし事件の数日後水質調査が行われたが、水からは何ら異常な物質は検出されず、工場長のマムドゥール・ラーマン氏は最終的に「集団ヒステリーであった」と、調査結果を明らかにした。

 ラーマン氏によれば、事件のきっかけはその日、工場経営者が水の異常を訴えて工場内にアナウンスし、仕事を途中で停止したことが、パニックを誘発したとみている。

 バングラデシュにおいて衣料品は輸出の80%を占める一大産業である。しかし、かねてから劣悪な労働環境が指摘されており、4月には同じ衣料品メーカーの工場ビルが老朽で倒壊し、1,129人もの命が失われるという事件も起きた。

先月開かれた衣料品業界の会議では、「4月の事故以来、労働者の間に強い不安感が蔓延している」という報告もあり、実際に今回のパニックも工場労働者たちが仕事場の環境に過剰に敏感になっていることから誘発されたと推測されている。事実、病院に搬送された60名のうち何らかの治療を受けたのは2名で、その他大多数は単なる精神的なパニックとして、すぐに帰宅したという。

■パニックを起こすのは女性が大半!?

 ラーマン氏によれば、パニックは10代の女性の間で特に発生しやすいという。「バングラデシュではパニックがしばしば起きますが、これはとても複雑な問題なんです。主に学校で良く報告されますが、最近は衣料品業界でも多いんです」と、ラーマン氏は話している。

 事実、バングラデシュの衣料品工場労働者の80%は女性であり、特に夏にはこうしたパニックが工場や学校で頻発するという。「空腹や脱水症状も影響します。しかし多くの場合、カウンセリングを受けることで、パニックはすぐに治まるんです」。最近ではこうしたパニックの多発を受け、バングラデシュ政府は有効な医療対策も検討しはじめているという。



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