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伝説の編集者・角南攻氏

 集英社の入社以来、週刊ジャンプの創刊に関わり『ハレンチ学園』『トイレット博士』『リングにかけろ』など、数多くの名作を生み出した名編集者・角南攻氏。前回は、自身の幼少時代に起きた不思議な話や、オカルト的な能力を使って人気を博した漫画家を紹介していただきました。今回は、どうすれば“不思議な力”が身につくのか、伺いました。

――― “オカルト的な力”を利用して人気を博した人は、小説や漫画家に限ったことなのでしょうか?

角南攻氏(以下角南) そんなことないよ。ビートルズの『イエスタデイ』はポールが“夢の中で聞いた音楽だった”と「プレイボーイ誌」のインタビューでちゃんと語ってるんだよ! 起きて必死にメモした曲を聞かせたら、みんなが“素晴らしい”と言ってくれたそうだ。夢の中でみんなが既に聞いている曲を現実で出せば、親しみがあるから売れるんだよ。何者かが降りてきて、感性が書かせるっていう瞬間が売れっ子には必ずあるってことだね。漫画家とか作家だけじゃなく、映像とか、絵の部分とか、すべて。漫画家なんて、自分が描いた漫画の線を、本人が覚えてないことがたくさんある。ジャンプでも人気投票4位までは編集者と作家の力でなんとかなるけど、それから先はどうにもならないんだよ。よしもとばななも、自分の作品のいくつかは、“一字一句、夢を自動書記して書いている”とエッセイに書かれているけど、“何者かに書かされている人”が人気や共感を得る傾向があるよ 

―――外側からの力ではできないことがあるということでしょうか?

角南 さっきも言ったように、マンガも、キャラクターがどうとか、シナリオがどうとか考えてもせいぜい4位までが限界。ヒットは訓練によって身につく能力ではないんだ。もちろん、予知などの超能力は、絶対音感と同じで天性の才能なんだけどね。ただしひとつだけ訓練法があるんだよ!

―――それはどんな訓練なのでしょうか?

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(C)とりいかずよし

角南 自分の夢を利用して、夢トレを続ければ、誰でもある程度の近未来予測と透視に近い能力は間違いなくアップする。実際に夢をそのまま描いて成功した作家はきわめて多い。音楽ではバッハ、シューマンやワーグナー、映画なら『マトリックス』や『アバター』など、数えだしたらキリがない。大ヒットを生み出す作家を育てるなら、むしろその能力を開発したほうが近道だよ。鳥山明だって、読者が夢の中で知っていた絵柄だったから『Dr.スランプ』(集英社)はヒットしたのかも。そっちのほうが早いと僕は思うね! 僕は実際に夢トレを続けて秋山眞人ちゃんたちと夢の中で会うことができるようになった。まずは夢日記をつけることから始めてみるのがいいと思うよ!

■角南攻(すなみおさむ
作家・編集プロデューサー。1968年『少年ジャンプ』創刊時に集英社入社。『ハレンチ学園』『トイレット博士』『リングにかけろ』などを担当し社会的ヒットとなる。79年『ヤングジャンブ』創刊。10年間編集長を行い、青年雑誌最大発行248万部樹立。編集長の傍ら『みんなあげちゃう』『少年アシペ』他TVアニメを延160本、日本・香港合作による『孔雀王』など映画など映像化を推進する。93年メディアミックス部を創設し、アニメ『ドラゴンボールZ』『ジョジョの奇妙な冒険』等を制作。97年白泉社取締役就任。『ペルセルク』『ガラスの仮面』『しばわんこ』など500話ものアニメ制作プロデュースを行うと共に、映画『デトロイト・メタル・シティ』『大奥』制作統括。常務取締役・顧問を経て現在フリー。

画像はすべて『トイレット博士』の中でスナミ先生として登場する角南さん。
(取材・文=樫原叔子)



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