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低級霊のトリセツ

 皆さん、「おまじない」してますか? オカルト・怪談を研究している、吉田悠軌と申します。おまじないって素晴らしいですよね。日々の生活の合間に、気軽な不思議さを楽しませてくれます。でもたまには冒険をして、ハイリスク・ハイリターンなおまじないにチャレンジしてみたくありませんか? ちょっと敷居は高いけど、そのぶん皆さんの底しれない欲望をかなえてくれるかもしれない。そんなハードコアなおまじないを紹介ます!

 まずは、イタリアやアメリカ南部に古くから伝わるおまじない。

【1】■どんな願いもかなう悪魔召喚術
<方法> 
深夜、人気のない十字路に生きたニワトリを一羽持っていきます。そこでニワトリの首を切って血を路上にかけ、胴体は十字路の真ん中に埋めましょう。すると悪魔があなたの背後に立ち、どんな望みでも聞き入れてくれるはず。ちなみにこの時、決して振り向いてはいけません。もし後ろの悪魔の姿を見たら、死にます。

 
 なにしろ悪魔が相談相手ですから、あらゆる悩みをたちどころに解決してくれます。ただ、死んだ後で悪魔に魂を奪われますので、そのリスクも計算に入れておいてください。死後なんかどうでもいいやという「いまを生きる」タイプの人でないと無理ですね。

「悪魔は怖そうだから、ちょっと……」という、あなた。いきなり悪魔召還は、ちょっとハードルが高かったでしょうか。でもご安心を、日本にはかわいい動物を使うおまじないも沢山あります。代表的なのは四国や中国地方に伝わる「犬神」ですかね。

【2】■あなたを守る犬神のつくり方
<方法> 
まず生きた犬を地面に埋めます。ポイントは首だけ地表に出しておくこと。そして目の前に生肉を置きます。お腹が減ってきた犬はダラダラ涎をたらしますが、絶対に肉を食べさせてはいけません。そして犬の飢えが頂点に達した瞬間を見計らって、その首をサッと切り落とします。こうして死んだ犬は「犬神」となって、あなたの恋も仕事も全力でサポートしてくれるのです。

 犬神は占いにも使えるし、これが憑いた家は大金持ちになるとも言われます。ペットと違って散歩もしなくていいしアパートでも飼えます。しかし重大な欠陥がない訳ではありません。罪もない犬を殺してはいけない、ということです。また、犬を虐待したり殺したりするのは、動物愛護法に反する立派な犯罪。いくら成功のためとはいえ、皆さん、こんなこと決して実行してはいけませんよ!

 もっと動物たちに喜んでもらえるような、優しいおまじないがいいですね。佐賀県東松浦郡で行われていた、お狐さまにライバルをやっつけてもらう方法です。

【3】狐の力でライバル打倒
【方法】 
人里離れた山奥に行って、大木の根にダンボール箱を置きます。その中に皿に盛った小豆飯をそなえ、“悪狐(あっこ)”という狐の妖怪に「これを食べてもらう代わりに○○(ライバルの名前)を苦しめてください」と頼みます。数日後にチェックしてみて、小豆飯が無くなり、そばに狐の毛がちらばっていたら願いが通じたサイン! 間もなく、あなたのライバルは大借金を背負ったり病死したりするでしょう。

 これならお互いに顔を合わせずにすむので、人見知りさんにもうってつけです。でもその分、悪狐ときちんとコミュニケーションをとるのが難しそう。霊的な存在とはいえ、しょせんは畜生。「ちょっと恋のライバルを遠ざけてやれ」位の軽い気持ちで頼んだのに、一族もろとも皆殺しにされちゃう場合だってありえます。それを「寝覚めが悪すぎる」と後悔するか、「小豆飯だけですごいコストパフォーマンス!」と喜ぶかは、あなたの人格しだいですが……。それに野生動物への餌付けは地元の人たちへの迷惑になるので、やっぱりオススメはできない呪法です。

「なんだか実践できないものばかり……」そんなご批判が聞こえてきそうですね。確かに、上記3つはちょっとした高等呪術なので、使用にあたっては死ぬか精神を壊すくらいの覚悟も必要。そこまでは必要ないという方には、「恋愛」に限定したカジュアルなものをお教えしましょう。恋愛マジックの達人集団、ジプシーに伝わるおまじないです。

【4】ジプシーの秘伝「恋愛パン」レシピ
【方法】 
(1)まず熱いお風呂に入って汗だくになってから、体にまんべんなく小麦粉をつけます。
(2)白い亜麻布で体を拭き、小麦粉まみれの汗をお皿に搾ってください。
(3)手足の爪を切り、体中の毛を剃って、それらを粉末になるまで燃やします。
(4)できた粉を(2)に練りこんで、卵を一個入れてかき混ぜてから、オーブンで焼きます。
(5)完成したパンを意中の男性に食べされば、もう彼はあなたの虜に!

 悪魔だの犬神だのと比べたら、とっても安心じゃないですか? 危険といえば、せいぜいストーカー認定されたり彼氏が食中毒になったりするくらいのもの。まあもし僕がこんな超キモいパンを食わされたら、すぐに警察へ被害届けを出しますが。

 いかがでしたか? 凡人には出来ないハードコアおまじないは、まだまだ沢山あります。今すぐ使える気軽さはないですが、「人間やめてやる」くらいに人生が追い込まれたら、うっかり手を出してしまう人もいるかもしれません。
もちろん僕は、こんな邪悪なおまじない、試したこともありませんけどね!

■吉田悠軌(よしだ ゆうき)
怪談サークル「とうもろこしの会」会長。怪談やオカルトを「隠された文化」として収集・研究している。著書に『放課後怪談部』。編集長を務める同人誌『怪処』ではオカルト的な場所を広く紹介。
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