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ただの快楽主義ってわけじゃないのよ

 このほど、女性専用の完全匿名性掲示板「GIRL'S TALK」が、キスまでする男友達"キスフレ"に関するアンケート調査を実施。エッチはしないけど、キスまでする相手がいる(いたことがある)?」という質問に対して、「いる」と答えた女性が全体の約3割を占める結果になり、話題となった。

「妊娠」「性病」のリスクを回避しつつ、手軽にできる火遊びとして女性の間で流行していると思われるこの現象。男性のネットユーザーからは「チャラい女が増えた」「ビ●チ増殖中」など、否定的な意見が多数だが、女性は本当に「軽く」なってしまったのだろうか? 現在進行形でキスフレが6人いるという女性Mさん(30)はこう語る。

「目の前の男が“私とキスをしたい”と思ってくれる、その気持ちが全身に伝わって、細胞が活性化する感じがするのが快感ですね。精神的にも“近づく”感覚があるし、単純に仲よくなれます。キスしてから、大体1週間くらいはなんだか女としてイキイキしていられるからやめられません。複数の男とキスフレ状態になるのは……、女子はケーキバイキングが好きですからね。いろんな味をつまみ食いしたいんですよ」

 清々しく語るMさんだが、キスは立派な粘膜接触で、いわば“口内体液交換動作”である。いくら、時代によって貞操観念は推移するとはいえ、男性が嘆くのも無理ないような気がするが……。長年肉体と精神について研究してきたH氏はこう話す。 

「キスフレにハマる女性を“軽い女”とみなすのは、浅はかな考え方です。男と女は、言い換えると“昆虫と花”にたとえられます。花は昆虫に蜜というエネルギーを与えるかわりに、花粉の送付を任せて子孫繁栄に努めるという、完全にギブ&テイクな関係で成立しているんです。つまり、人間におけるセックスも、お互いの利害が一致する関係が、いい関係といえるんですね。中国の「房中術」においても、女性は陰で、男性は陽、セックスはそのエネルギーの交換とされています。けれども、AV鑑賞などでジャンクセックスが性行為だと思い込んでいる男性は、単なる射精欲求が強すぎて、本来のセックスがなんなのかを忘れてしまっている。女性のフェロモン(蜜)という栄養を吸い取るだけ吸い取って、愛情で返さない場合が多いのでは、女性は消耗する一方ですよね。それを無意識的に気づいた女性たちが、“そんな損な役回りはごめんです。私たちは、私たちのやり方で男からエネルギーを吸いとるわ”と思いついたのが「キスフレ」なのではないではないでしょうか。男性に自分のフェロモンを見せつければ、ホルモンも活性化しますし、陰陽バランスも取れて、いいこと尽くしです」

 ということは、そもそもキスフレが流行する原因を作ったのは、男性の女性への尊厳の至らなさということか。H氏はこうも続ける。

「彼女が“ケーキバイキング”にたとえているのは、しっくりきますね。基本的に、女性は、生き残るために、自分にとって何がいい食べ物なのかを探す生き物です。特に最近は、“激辛”などの刺激物ではなく、より安全性の高いオーガニック食や、マクロビなどの、味は薄いけれども、いい栄養が摂れる食べ物が流行している。キスフレも同様に、挿入なしの安全な行為だけど、確実にエネルギーを受け取れるということで、比類しているのではないでしょうか? 五穀米が好きな現代女性が、複数の男性とキスを繰り広げるのは、非常に合点がいく話だと思いますよ」

 また、脳科学者のA氏はこう語る。

「彼女が“キスをすることで仲が深まる”と発言したのは、科学的に証明できるんです。昨今、愛情や信頼といった感情を呼び起こし、ストレスを緩和するホルモンとして注目されているものに、『オキシトシン』があります。これは、脳の視床下部という場所で作られているのですが、このホルモンを分泌させるてっとり速い方法として、“スキンシップ”が挙げられるんです。近年、女性の社会進出が進み、女性もストレスを抱えている人が多いので、脳のメカニズムは知らなくても、スキンシップをすることで、ストレスが和らぐということを体感しているのではないでしょうか」

 ……とのこと。「キスフレ」の背景には、男性の性道徳のなさ、女性の社会進出などがあり、決して一言で「軽い女性が増えた」という言葉に集約できない、社会的な問題が隠れているということが浮き彫りになった。



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