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ツルツルのイメージだが……

 昨年、2012年12月29日、スリランカ中部のポロンナルワ市に隕石が落下した。スリランカは、インドの南冲にある島国で、ポロンナルワ市は世界文化遺産などの古い仏教史跡が残る古都だ。その日の夕方、火の玉が空を明るくし、田園地帯に落ちたのを多数の人々が目撃した。地元の警察によって集められた隕石の欠片は、分析のために英国カーディフ大学に送られた。

 ジャミー・ウォリス教授ら宇宙生物学者らの研究チームが生物学的分析を行った結果、隕石から地球外に由来すると思われる生物構造の“毛”を発見した。宇宙人といえば、ゴムのような皮膚で毛がまったくないイメージだが……。

隕石の中に地球ではありえない元素を持つ鞭毛が混入!?
 2013年3月11日、MIT(マサチューセッツ工科大学)が発行する『Technology Review』誌によると、研究員チームはポロナルワ市周辺で発見された隕石の欠片628個を分析にかけた。そして隕石片の内部から、「藻類の化石」を思わせる“丸みを帯びた形状のもの”が発見されたそうだ。

 大きさが半径0.1mmに満たない藻類の表面には糸状の物があり、これが地球外生命体の「鞭毛」(べんもう=原生動物が遊泳するための毛状の細胞小器官)に当たるものと考えられるという。

 さらに学者らは、鞭毛が隕石の内部から発見されたうえに、窒素の含有量が、地球上の生物のものとしては異常に低いため、地上に落下してから混入したものではないことを確信しているという。

 また、隕石内の構造を電子顕微鏡で観察した結果、地球上で絶滅した海洋の渦鞭毛藻類(植物プランクトン)の一種との類似点があったそうだ。

 ウォリス教授らは、この宇宙生物は、地球よりも低重力で低い気圧の環境において生息していたものではないかと推測している。

 しかし、隕石が火の玉となった時点で、あらゆる生物の痕跡は破壊されたはずであることを考えると、問題の「化石」は、地上に落下してから何らかの要因で付着したのではないかとの反論にも一理あり、この研究報告は、大きな論争を呼ぶことは疑いないと、『Technology Review』誌は書いている。

■地球外生命体発見後の研究は?

 隕石から地球外生命体の痕跡が発見されたという類のニュースは、これまでも何度か報じられてきた。たとえば、1984年12月に南極大陸のアラン・ヒルズで採取された火星起源の隕石の破片からは、バクテリアのような生命体の微細な化石らしきものが確認され、地球外生命の痕跡ではないかと物議をかもした。

 だが、現在まで学会で明確な結論は出ていない。

 そのほかにも、科学者たちによって、地球外に由来すると「証明」されたケースはあっても、どれひとつとして正式に学会に認められていないのが現状だ。それが、何らかの圧力によって情報が闇に隠されているのか、学説としてまったく成立していなかったからなのかはわからない。

 しかし、もしウォリス教授らの研究が学会で定説となれば、世界の科学・経済・文化などは根本的な変化を強いられるだろう。地球外生命体の探索はこれまで以上に進められるだろうし、異星人たちがすでにUFOで地球に飛来しているという説も、現実味を帯びてくるかもしれない。昔のUFO映画のキャッチフレーズを借りれば、「われわれは孤独でない」ことになる。このスリランカのケースが、ほかの科学者らによって調査され、どのような結果となるかが楽しみだ。



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