oterakiku01.jpg
お寺にも疑問がいっぱい!

――家の宗派と違うお寺にお参りしても大丈夫? お坊さんは、どうして頭を剃っているの? 意外と知らない仏教のあれこれや、ちょっと気になる疑問やフシギなしきたりは、直接お寺に聞いちゃいましょう!

 今回から新しくスタートした「お寺に直接聞いてみた」。普段、お寺とはまったく接点がないので、仏教やお寺のことって、正直、謎がてんこ盛りです。こんなコト聞けない、と思うこともどんどん聞いていきたいと思います。

<今回のギモン>
実家や自分の家と、宗派が異なるお寺にお参りしても大丈夫?

<聞いたところ>
秩父にある真言宗のお寺

 日頃、宗派を全然気にせず、観光気分まじりでお参りすることがよくあります。筆者は、普段の付き合いはまったくないものの、某お寺のひ孫にあたります(この言い方が正しいのかどうかもわかりませんが)。宗派を気にしないのは間違っているのでは? という不安がぬぐえないので、取材にかこつけて、自分の疑問も解決してしまおうと目論んでおります!

――こんな初歩的なことを聞いて本当に恥ずかしいのですが、実家や自分の家と宗派が異なるお寺に、お参りしてもいいものなんですか?

お坊さん 檀家さんからも、こういうご質問は結構多いですよ。

――そうなんですか!

お坊さん 「初詣に行く神社やお寺があって、宗派が違うけれど大丈夫ですか?」という質問は、ざらにあるので、全然恥ずかしくない質問だと思います。今の質問にお答えすると、まったく問題はありません。

 なんとなく不安だったのですが、お坊さんの言葉に、心の底からホッとしました。やはり、たくさんの人が同じようなことを感じていたんですね。

お坊さん というのも、数々の宗派がありますが、お釈迦さまということで、仏教のスタート地点は全部一緒なんです。それと、「成仏する」「完全な安らぎ」、いろいろな言い方がありますが、安らぎを得るための目的、ゴールも一緒なんですよね。

――はい。

お坊さん スタートとゴールが一緒なので、やり方が多少違っても構わないです。よく、ガンの治療などにたとえるんですけど、ガンの治療は大きく分けると(1)投薬、(2)外科手術、(3)放射線治療がありますよね。ほかにも細かくたくさんあって、そのやり方は全部違いますけど、その目的は全部「ガンを治すこと」。それと意味合いは一緒です。

――ああ、なるほど。

お坊さん ガンの治療は、「薬を飲みながら放射線治療をしましょう」「それに加えて手術をしましょう」などと組み合わせることがあるように、お寺のお参りも私は組み合わせて構わないと思います。たとえば、浄土真宗は阿弥陀様にお任せしようというやり方が一番の方法ですが、例えば禅宗の臨済宗、曹洞宗といったお寺は、自分で座禅を組んで仏に近づこうとするわけです。自分の力がみなぎっているとき、弱っていないときなら座禅をしたり、真言宗は護摩を焚いたりだとか、アグレッシブなやり方が多いので、結構力があるなと思えばそういう方法を取ればいい。

 逆に、今ちょっと自分は弱っている、とてもじゃないけど座禅をする気にもならないし、お経を一生懸命唱える気にもならないということであれば、たとえば、阿弥陀さまにすがるという浄土真宗的な考え方をして使い分けていただければと思います。質問をされれば、「ご自分の好きなところにお参りしてください」と伝えています。

 疑問が解けて非常にスッキリしました。お坊さんによると、「こだわっているのは僧侶ではなくて、むしろそれ以外の皆さん」なのだそう。自分もそうですが、仏教やお寺をよく知らない人ほど宗派を気にするのは、なんだか皮肉にも思えます。ただし、宗派によるとのことなので、自分が信仰している宗派では認めていないといったことがあるかもしれませんので、一応ご注意あれ。
(恐ミオ)



【検索ワード】  ・  ・  ・ 



オフィシャルアカウント&モバイル
  • twitter
  • facebook
  • RSS
  • モバイル用
  

ハピズムをBookmarkする