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(c)yuko kogawa

――信仰の有無に関わらず、さまざまな場面にスピリチュアル思想が盛り込まれている日本の冠婚葬祭。なんとな~くやり過ごしているものの、中には「アレ? これってありなの?」と思うようなちぐはぐなものも……。長年の海外暮らしで培ったガイジン的視点から、自身の体験をもとに、日本の婚礼を分析してきた映像ディレクター・市村……あらため、古川幸卯子が、みんなの憧れ(?)“国際結婚”について考える第3弾! オノ・ヨーコの魅力について語ります。

 家族といっしょに時代劇映画『御用牙』を観ました。 

 陰影を生かした凄みのある照明、ドラマチックなカメラワーク……かっこいい……。

 凛とした陽光さす江戸時代の朝風呂で、勝新太郎さん演ずるダークヒーローがふんどしを脱ぎ、自分の大切な BODY PART をみずから拷問道具でゴンゴン叩く……えええ???

 超展開に「OH, MY, GOD!」と、椅子から飛び上がって床に落ちる私。だいぶニッポンに慣れたつもりでしたが、まだまだこの国の文化は奥深すぎて……。カルチャーギャップの初心忘れるべからず、と勝新にカツを入れてもらいました。ダジャレです。

 ちなみに、同ジャンルの映画『子連れ狼』DVDを、私は海外版『Lone Wolf and Cub』としてロンドンのHMVで買いました。ドイツ人映画学生に強く勧められたのです。ニッポン国内よりも、海外でのほうが有名なのでしょうか。

 より海外で有名なニッポン特産品(?)といえば……オノ・ヨーコさんが頭に浮かびます。オノ・ヨーコさん×ジョン・レノンは、国籍の違いなど超越し、スピリチュアルな業を感じさせる世紀のカップルとなりましたが、浮世的には一応「国際結婚(はーと)」ということになります。

【ちなみに国際結婚・ざっくり3タイプ】
(1)夫の国で妻が暮らす。
(2)その逆、妻の国で夫が暮らす。
(3)夫も妻も出身国とは別の国に、“ガイジン同士で”暮らす。
 例/A:留学等でその街で出会った2人がそのまま住み続ける、B:夫or妻の仕事の関係で第3の国へ2人で移住

 今回のテーマは、(3)の外国人同士カップル。これは都市部に多い形の国際結婚カップルだと思います。ちょっと説明すると、前々回に登場した「日本人妻×ノルウェー人夫inロンドン」や「韓国人妻×アメリカ人夫in東京」、「フランス人妻×イギリス人夫in上海」などはその例。 

 ヨーコさん&ジョンも、アメリカにお引っ越し後は(3)-Bになるわけです。

 夫婦のどちらかが地元民な(1)(2)と違って、外国人同士で第3の国に暮らす(3)は、苦労も多いですが、その分、2人寄り添って支え合う独特の愉しさがあるようですよ。

 そういえば、外資系会社に勤める友人から興味深い証言をいただきました。 

「欧米人の同僚たちが職場のパーティーに連れてきたアジア人奥さんが、全員オノ・ヨーコだった」

 わかる、わかるわ……! 荒削りの仏像彫刻のような強い頬骨、豊かな漆黒直毛のロングヘアー。アジア系アメリカ人女優ルーシー・リューさんもその筋ですね。ミス・ユニバースの森理世さんも(特に決勝大会のメイクに注目)。ほかにも、雛人形のような “平安貴族しもぶくれ顔”も海外での評価が高いです。 

 現在ニッポン国内向けの美容雑誌で“こうなりたい”とされているイメージとはちょっと異なる、THE・アジアっぽいお顔立ちですが。海外で人気の理由は簡単、人は特異性に惹かれるからです。たとえばマンガやアニメには、左右の瞳の色が違うキャラクターが特殊な立ち居値で登場しますね。
 
 アジアンフェイスは「WOW 細い目! ごつい骨格!真黒直毛! SEXY & COOL!」ですよ。

 まれにですが、ニッポン女性が「あたし~、のっぺりして典型的なアジア顔だから(だめ)」と”謙遜”のニュアンスを含んで言うのを耳にしますが、2013年、スピ界でいうところの「水瓶座の時代」にもなってそんなことを言っているガールは、鹿鳴館の亡霊が憑いている可能性があります。お友達が率先して「開国か!」とツッコんでお祓いしてあげるべきです。

 ついでに浄化が完了したら、そのまま海外のどこかに送り込みましょう。世界中でBFを作って「ネオ・ヨーコ」として大活躍するかも!?

 ずきゅーん! とSOULがつながってしまったら、もうお互いの国籍など関係なくなったり。いいえむしろ、2人の人種的容姿の違いが刺激となって、大恋愛になったり。

 国際結婚というのは、まっこと、不思議な宿命よ……(by ふんどし姿の勝新)。

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■市村あらため、古川幸卯子(こがわ・ゆうこ)
1975年、神奈川県生まれ。映像ディレクター、国際マンガ家。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ・ファインアート科卒業。11年間のイギリス滞在を経て帰国。ロンドン時代よりTVCM、ミュージックヴィデオ、アニメーション作品など数多く手がける。著書に、福島第一原子力発電所事故後の東京の日常を描いた『3/11-TOKYO INTERRUPTED-東京一時停止-』(Carlsen Verlag社)がある。
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