skyfish.jpg
アダルトビデオにも出演したよ
絵・海老原優

――「未確認生物」「未知動物」を意味する「UMA(ユーマ)」とは、Unidentified Mysterious Animal(未確認神秘動物)の略で、学術的に存在が証明されていない謎の生き物のこと。1970年代なかばに超常現象研究家・南山宏が命名し、『ビートたけしのTVタックル』などでもお馴染みの動物研究家・實吉達郎が著書などで紹介。1990年代以降にその呼称が定着していった。「新種」とはまた違う、怪物的なニュアンスが込められているUMA。その実態を、怪獣酋長・天野ミチヒロが説く――

 昨年12月19日に行われた巨人・阿部慎之助選手の契約更改はスゴかった。今シーズンの年棒4億円が、来シーズンは1億7,000万円アップの5億7,000万円! 日本の全プロ野球選手中、ブッチギリの最高額だ(ちなみに、小林麻耶とラブラブ(?)のハンカチ王子こと斎藤佑樹は3,500万円)。それだけ、2012年の阿部選手は働いた。

 最も重労働といわれるキャッチャーをしながら、最も勝負を左右する4番を打ち、キャプテンとしてチームをまとめ、2012年の巨人優勝に大きく貢献しMVP(最優秀選手)にも選ばれた。なお「慎之助」という名は、阿部の母親がピーター(本名・池畑慎之介)の大ファンだったから……という情報はどうでもよいとして、その阿部とUMAに何の関係が? 実は大アリなのだ。

 2012年8月26日、テレビでは横浜スタジアムの巨人対横浜戦が生中継されていた。6回表、バッターは絶好調の阿部。「カキーン!」。阿部の打球は、センター上空へ。「捕られるか?」と思ったその瞬間、なんと打球はセンターの頭上で「ポン!」とバウンドしたかのようにハネ上がり、軌道を変えてそのままスタンドイン! 「なに~!?」と、これにはテレビ観戦していた全国のプロ野球ファンたちが、いっせいに驚きの声をあげた。

 この映像は「巨人・阿部のホームランが空中でバウンドした!?」とネット上で動画がアップされ、9月の時点でYou Tubeの再生回数は8万回を超えた。各局のテレビ番組でも阿部の奇妙なホームランは紹介され、プロ野球解説者から超常現象研究家まで、さまざまな専門家が見解を述べた。ボールも回収され、細工はなかったと判明。打球の飛距離を後押しするような突風も、その時刻には記録されていなかった。また「鳥か昆虫に当たった」とする説だが、そういった動物も映像に捉えられていなかった。

 だが、そこで脱線的に盛り上がりをみせたのが「UMAスカイフィッシュに直撃?」というツイートだ。スカイフィッシュはカメラでも捉えられないスピードで飛ぶ、というのが理由で、ネットらしい盛り上がりぶりだ。

 スカイフィッシュは、トンボみたいな細長い体に、半透明の薄い膜のような翼を生やし、大きさは数センチの小さなものから50~100センチくらい。特筆すべきは、その飛行能力で、時速は200キロとも300キロ以上ともいわれている。スカイフィッシュの姿とされる映像が「昆虫の残像」と解明されたものもあるが、それだけでは片付けられない事例もあるとされ、その正体は今のところ不明だ。

 スカイフィッシュが発見されたのは1994年のこと。UFO墜落で有名なロズウェルでカメラを回したホセ・エスカミーラ氏が、自宅で映像の編集作業をしていると、怪生物が映り込んでいることに気づいた。エスカミーラ氏はそいつにロッズ(竿)と名付けインターネットに公開したところ、世界中から「同じものを撮った」という報告が殺到。それらは今までUFOとみなされていたのだが、これによりUMAとして認知されるようになったのだ。日本では、この情報を入手した超常現象研究家の並木伸一郎氏が、日本人向けにわかりやすく「スカイフィッシュ」と名付けた。ちなみに、よく「フライング・フィッシュ」と間違えていう人がいるが、それは「トビウオ」の英名である。

 そして、スカイフィッシュの特徴としてもう一つ挙げられるのが、「神出鬼没」ということ。2003年のイラク戦争では、ミサイルと一緒に飛んでいくスカイフィッシュが。1969年には、アポロ11号の乗組員が月面で船外活動をしている映像に、画面を横切るスカイフィッシュが……ってスカイフィッシュは宇宙生物か? かと思えば、アダルトDVD『プレミア・ミックス松島かえで』(宇宙企画)では、アノ最中に部屋でスカイフィッシュが飛んでいた、なんてごく狭い範囲での情報もある。だから、横浜スタジアムの上空をスカイフィッシュが飛んでいたからって、何ら不思議はないのだ。

 ところで阿部のホームランだが、「打球を追ったカメラが、球をズームアウトしたところ画角が変わり、軌道が変化したように見えただけ」という説が現実的なところ。しかし、打った本人・阿部の「正直、(スタンドに)入るとは思わなかった」というコメントも引っ掛かる。打ち損じが、なぜかホームランになってしまったのだ。このあと阿部はシーズン終了まで超人的な活躍を見せ、冒頭で述べたように見事MVPを獲得する。スカイフィッシュの御利益ということにしておこう。

■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究 家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。
ウェブ連載・「幻の映画を観た! 怪獣怪人大集合」



【検索ワード】  ・  ・  ・  ・  ・  ・ 



オフィシャルアカウント&モバイル
  • twitter
  • facebook
  • RSS
  • モバイル用
  

ハピズムをBookmarkする
  • HOME
  • オカルト
  • > 【動画アリ】野球中継中にスカイフィッシュが出現!? 巨人阿部の幻のホームラン