占い・おまじない好きにとって、2012年のうれしいニュースといえば、「MyBirthday」(実業之日本社)の復刊(既報)だろう。その復刊を記念して開催されたイベント、「『MyBirthday』からあなたへ 鏡リュウジの神秘のタロット物語と2013年の運勢」。マイバ×鏡リュウジ先生なんて、占い好きからしたら、たまらない組み合わせ! しかも、「2013年の運勢」を、占ってくれるとは!! いてもたってもいられず、イベントに潜入してきました!

 場所は、東京・霞ヶ関にある「プレスセンターホール」。物販コーナーには「MyBirthday復刊号」がずらりと並んでいます。そして、売り物ではないけれども、懐かしのトラプスも飾られ、「マイバ」を夢中になって読んでいたトキメキや、ワクワクドキドキがよみがえってきました。

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発売後、お店では売り切れ続出だった復刊号
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右下の「MyBirthday」のロゴも懐かしい!!

 会場に入ると、「火の星座」「地の星座」「風の星座」「水の星座」と4つのエレメントごとにテーブルが分けられていました。これ、1人できた人も楽しんでもらえるようにという「MyBirthday」編集部のアイデアだそう。今回の参加者はすべて抽選で決められたため、1人で参加している人が多いようでしたが、エレメントがわかれば、自然と話が盛り上がりそうです。さすが、占い・おまじない大好きっこが集まるマイバのイベント。さらに、鏡先生が占う12星座別の2013年の運勢カードのプレゼントまでいただけるとは! 

 そしてとうとう、待ちに待った鏡先生の登場です! 大きな扉が開き、鏡先生が入場すると、会場内は大きな拍手が。微笑みながらゆっくりとステージに向かう鏡先生。その姿は、まさに占星術の貴公子です。

「今日のイベントは同窓会だと思っています。初対面の人が多い中、あえて“同窓会”と呼びたいのは、今日、お越しいただいている皆さんは、少女の頃に『MyBirthday』を読んでいて、今もロマンティックで神秘的なことに興味を持たれている人たち。そういう意味で、この会場はひとつの同窓会として成立しているんだと思います」

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「同窓会」という響きは、なんだか甘酸っぱくもあります

 年齢も職業もバラバラ。だけど、「占いが好き」「マイバが好き」という気持ちは同じ。鏡先生の言葉で、初対面の人ばかりで緊張が漂っていた会場が、和やかな雰囲気に変わりました。中には隣の人と目を合わせて微笑んだり、会話をしたりする人も。

 今日のイベントのメインは、“復刻するのを心待ちにしていた”という「MyBirthday復刊号」付録のタロットカードについて。ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ先生監修、漫画家のまつざきあけみ先生によって描かれたタロットカードに、少年時代の鏡先生は夢中になっていたのだとか。そして、この復刻版のタロットを見直した時に、目からうろこの発見があったというのです。

「僕はこれまでにタロットの監修にいくつか関わってきましたが、新しいタロットの絵を作るのはとても難しいんです。なぜなら、タロットの構図は500年弱の年月を経て完成されたものなので、構図自体の完成度が非常に高い! アーティストの方が自分の色を盛り込もうとしすぎると構図が崩れてしまう。かといって、自分の色を抑えてしまうと単純なコピーになってしまったりする。構図をキープしながら、独創的かつユニークなものを作る……これは非常に難しいんです。けれど、まつざき先生のタロットを見ると、非常に高いクオリティーを保ちながら、オリジナリティーもすごくあって、バランスが絶妙なんです」

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幼き頃は、タロット少年だった鏡リュウジ氏

 まつざき先生のタロットカードの素晴らしさ熱く語る鏡先生。そして、スクリーンに映ったまつざき先生のタロット(MB復刻版)を見ながら、鏡先生は自信が発見したことを話し始めました。

「まずは、『MyBirthday』のタロット、『隠者』のカードを見てください。マントをはおった年老いた人物が、ランプを手にして杖をついて歩いていくという構図です。一般的には、『自分1人の道を歩く』『自分自身の内面的な探究をする』という解釈がされています。この絵がとてもユニークなんです!」

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こちらが、まつざき先生の「隠者」のカードです

 そして、スクリーンには、ウェイト版とマルセイユ版の『隠者』のカードが映し出されました。

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こちらの2枚は同じように見えますよね

「一見すると、まつざき先生の『隠者』のカードとそんなに変わらないような気がしますよね。アハ体験じゃないですけど、1つ、大きな違いがあるのに気がつきましたか?」

 何がどう違うのか? 会場では、自然と隣同士で話し合いながら、MB復刻版タロットとの違いを探しています。と、その時、会場の参加者の中から「翼がある!」という声が。

「そうなんです! まつざき先生の『隠者』には翼がついてるんです。僕は、翼をつけている隠者なんて見たことがありません。実は、何か参考にされたものがないか、編集部の方からまつざき先生に聞いてもいただいたんです。そうしたら、覚えていないと。描いている時は夢中で、何も意図せずに構図を描かれてしまうとのことだったそうです」

 さらに、スクリーンには、ヴィスコンティ版のカードが映し出されました。

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こちら、ヴィスコンティ版

「これは、15世紀に造られた現存する最古のタロットの1つ、ヴィスコンティ版のカードです。このカードが作られた時は、『隠者』という名前ではなく、『時間』『時』というものでした。この人物が右手に持っているものをよーく見てください。先入観があるとランプかなと思ってしまいますが……そう、砂時計なんです! だからこそ『時間』という名前がついているんです。このカードのモチーフとなっているのが、時の翁・クロノスです」

 と、スクリーンにはクロノスの彫刻の画像が映し出されました。すると、会場内はざわざわ。クロノスの右手には砂時計、左手には鎌をもっているのですが、なんと、その背中には翼が! まさに、まつざき先生が描かれた「隠者」のようです。

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こちらがクロノスの彫刻
「当時はこういった情報がありませんでしたから、まつざき先生がこのことを知って描かれた可能性はおそらくないでしょう。もしかしたら、先生はどこかからふっと湧き上がってくるインスピレーションで翼をつけられたのではないかなと思います。単なる偶然ではなく、歴史の中にある目には見えない水流に触れられ、タロットの伝統が新しい命としてよみがえってきた気がしてなりません」

 この現象は、隠者以外にも、「力」「太陽」のカードにも起きています。どれも偶然という言葉では片づけられない、不思議な力の存在を、会場の参加者全員で体感した時間でした。

 そして、イベントの最後、「今日は同窓会なので、皆さんとタロットカードを使って遊んでみたいと思います。ここにいる皆さんにとって、2013年がどんな年になるか、『キーワード』『課題』を、復刊した『MyBirthday』のタロットカードにお伺いをたててみたいと思います」と鏡先生。

「普通だったら僕がここで皆さんのために1枚引いて決めるのですが、僕それ、したくないんですよ。ここにいる皆さんは占いが大好きな人ばかりなので、その責任を取りたくない(笑)。皆さん全員に選んで欲しいんです。いくつか山に分けていきますから、多数決でどの山がいいか決めていって、だんだん減らしていきます。最終的に残った1枚は、皆さんの意思で、この場の力で選ばれたカードになりますよね。では、やってみましょう。覚悟してください。『死神』も『悪魔』も『塔』も入っています。みなさん、責任重大ですよ(笑)」

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さて、鏡リュウジ×MB読者が導く運命の1枚とは?

 そして、鏡先生が参加者のテーブルの前に立ち、おもむろにカードをシャッフルし始めました。会場に漂う緊張感――。参加者は真剣なまなざしで鏡先生を見つめます。

「カードを2つの山に分けました。右か左か、それぞれ好きなほうに挙手してください」

 こうして山選びを何度か繰り返し、会場全体の意思で選ばれたカードとは……。

「発表します。――みなさん素晴らしい! 『恋人』のカードがでました!!」

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 会場からは歓声が上がり、自然と拍手が湧き起ります。カードの意味を言わなくても、それが何を意味するのかわかる。さすが、マイバ読者同窓会です。

「シングルの方は素敵な恋人ができるかもしれません。既婚者の方やカップルの方は、本当に自分が好きな物や、ドキドキしたりワクワクしたりするものとの出会いがまっているんじゃないかな。なんだか、“大人になった少女たち”に、ピッタリのカードですね。ここにきてくださった皆さんに、愛の天使が舞い降りるような、そういう1年になると思います」

 最後は、同窓会らしく全員で集合写真撮影です。気づけば、1人で参加していた人たち同士が昔からの友達のように楽しく会話をしたり、連絡先を交換したりと、新しい輪が広がっていました。これは早くも「恋人」カードの効果かもしれませんね。
(田中優子)



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