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「an・an」12月26日号(マガジンハウス)

――顔はその人の本質をあらわし、真実を宿す場所。顔面評論家で知られる池袋絵意知先生に、話題の芸能人の“顔”から、テレビだけではわからない、ホントの姿を検証してもらいます。

 本日、1月6日から綾瀬はるか主演のNHK大河ドラマ『八重の桜』がスタートする。昨年の松山ケンイチ主演の『平清盛』は、平均視聴率12.0%(関東地区。ビデオリサーチ調べ)と過去最低の視聴率を記録したが、放送するNHKとしても、松山・綾瀬と2年連続で大河に主演を送り出したホリプロとしても、同じ轍を踏むわけにはいかない。果たして綾瀬は、高視聴率を獲得して救世主となることができるのだろうか?

 昨年12月19日発売の「an・an」(マガジンハウス)の表紙を飾った綾瀬の顔を見て、さらに魅力が増していることに驚いた。綾瀬は、アシンメトリー(左右非対称)なのにバランスがいい顔で、そんじょそこらの美人顔とは違う「超魅力顔」「超モテ顔」なのだが、それに磨きがかかっていた。なんともいえない複雑な表情をしていて、見る者を思わず引き込んでしまう目をしている。左の目だけ見ても魅力的。左とは形も大きさも違う右の目を見ても魅力的。左目と右目が並んだ両目は、もっと魅力的。そして、顔の中の「目」は、もっともっと魅力的なのだ。

 その後も年末の書店には、綾瀬はるか表紙の雑誌が10誌以上も並んでいて、何がなんでも今年の大河を成功させようと、いろんなところが動いているのがヒシヒシと伝わってきたが、どれもいい顔で「この顔ならイケるのわかるやろ! みんなそんなに心配すんなや!」と思ったものだ。

 雑誌と共に並んでいた『八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)』(NHK出版)の表紙は、雑誌の顔とは全然違った面構えで、これまたいい顔をしていた。男勝りで意志が強く、のちに「幕末のジャンヌダルク」と呼ばれた山本八重になり切った顔で、山本八重の魂が宿ったような顔だった。この人の役への入り込みは、見事と言うしかない。

 個性的な綾瀬の顔の中でも最大の特徴は、左右で目の大きさや角度が違う「雌雄眼(しゆうがん)」だが、これは、要領がよく、頭も切れ、秘めたる野心もある顔相だ。口は、写真では極端に上がった口角をしていることが多く、口角を上げることを過剰に意識しているのがわかる。これは、「いい印象で見られたい」という心理からくるもので、天然に見えて、実は世間の評価をすごく気にしているということが読み取れる。

 綾瀬は、耳も目と同様アシンメトリーで、左右で耳の高さが違っている。これは生物的に優れた特徴で、たとえば、ふくろうは耳の位置が左右で高さが違ってずれていて、それによって立体的に音を聞き、眼と耳でより正確に距離を知ることができる(志村けん、故スティーブ・ジョブズもそうで、私も少しだけ左右で耳の高さが違う)。鳥と違って、人間は高低差の距離を割り出す能力を使う機会がないが、演技上、相手との絶妙な距離感を作れるかもしれない。

 この原稿を書くにあたり、念には念をと、大みそかの『第63回NHK紅白歌合戦』でゲスト審査員を務めた綾瀬の顔もチェックしたが、1年前の“太ったキャンドル・ジュン”化した松山と違い、とてもコンディションのいい顔で、「これぞ、プロフェッショナル女優」といった顔をしていた。『八重の桜』では、セクシーシーンがあるというウワサだが、ここでもプロフェッショナルな仕事をしてくれるはずだ。

 『紅白歌合戦』で気づいた綾瀬の顔の変化は「眉」だ。綾瀬の眉はデビュー時から常に変化していて、「上がったコーナー眉」→「上がったストレート眉」ときて、昨年9月公開の映画『ひみつのアッコちゃん』では、「ほぼ平行ストレートで、眉尻を柔らかく下げた眉」にしていたが、『紅白歌合戦』の時は、それを太くしたような眉だった。「太い眉」というのは、ねばり強くて根気があることをあらわす。民放ドラマと違って1年かけて物語が進む大河ドラマは、中盤での視聴率低迷も1つの課題だが、今の綾瀬ならば、中だるみすることなく、1年を通じて高い視聴率をキープすることができるだろう。

■池袋絵意知(いけぶくろ・えいち)
観相家、顔研究家、顔面評論家。著書に『最強モテ顔講座』(オークラ出版)、『顔相恋占い』(池田書店)、『あなたは何顔美人?』(WAVE出版)など。
・ブログ「Face to Face






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