2012年、スカイツリーの完成、ロンドン五輪、金環日食などなど、さまざまなニュースが駆け巡りました。占い業界にとっての2012年といえば、オセロ・中島知子さんと自称占い師との一連の騒動でしょう。連日報道される占い師と職業、占いにはまってしまった人の悲惨な話……。“占い”というものを、悪い意味で印象付けたできごとでした。そこで今回は、現役占い師の方に集まっていただき、あの騒動を振り返りながら、今後の占い業界や社会がどうなるのかを語っていただきました。

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稗田おんまゆらさん(右)と、黎帆那マユーさん(左)

――まずは、ご参加いただいている先生方に、自己紹介をお願いいたします。

ビギー・ネプテューン(以下、ネプテューン) ビギー・ネプチューンです。西洋占星術をメインに都内で鑑定を行っています。またまた古代料理・開運料理の研究家、ライターとしても活動しています。

アイビー・茜(以下、アイビー) 鑑定は、宿曜と西洋占星術、タロットの3つでやっています。

黎帆那マユー(以下、マユー) タロット、四柱推命、九星術を中心に鑑定とヒーリングを行っています。鑑定場所は阿佐ヶ谷の「ヒーリングスペース・アーサ」。夜はタロットバーとして営業しています。

稗田おんまゆら(以下、稗田) 専門は霊感タロット・水晶霊視でございます。キャリアは平成の年数とほぼ同じです。最近はイベントへの参加も増えています。

――オセロ・中島知子さんと自称占い師との一連の騒動は、占いとうまく付き合えない人の悪い面が出た事件だと考えます。しかし、この騒動の報道を見聞きした人は、「占いにはまったからこうなった」「占いやスピリチュアルというものはあやしい」という印象を強くもってしまったのも事実。占い師のみなさんは、この騒動について、どう思われましたか?

ネプテューン あれは、社会的に言えば詐欺事件です。その容疑者が占い師を自称していたようですが、霊感商法・マルチ商法と同じ構図です。それが占いバッシングに向かい、占い師という職業が悪い意味でクローズアップされ、占い師に対する偏見が生まれた。昔からのお客様は変わりないのですが、新規のお客様は減ったと実感します。一般の方たちにとって、「占い」と「霊感商法」の区別はつつきにくい。これから新しく占いを体験しようとする人たちの芽を摘んだのは確かです。

アイビー 私は、あの事件を占い業界とつなげられることに違和感があります。何も感じなかった、というのが正直な感想です。

マユー 報道では、「洗脳」という言葉がよく使われました。「心の闇」は誰でも持っているものですが、中島さんの場合、生い立ちや、努力家であるという性格も関係しています。そこにふっと入ってきたのが、たまたま占い師だった。私は、占い師というのは、どんなに有名になっても、社会的立場は決して高いわけではなく、いちアドバイザーであるため、占い師自身が慢心してはならないと考えています。なのに、職業としてクローズアップされ、「占いなんかに走ってどうする」という意見が増えた。これは、相談者がどのように占いと向き合い、活用し、人生の役に立つようにするかを考えさせるきっかけとなる事件だと思います。

――稗田先生は、霊感・霊視などのつかみどころのないものを占術に取り入れていますが。

稗田 中島さんを洗脳したとされる方のなさったことについては、まったく同情はしませんし、よくないことです。ただ、中島さんのほうから「寂しいから側にいてほしい」といわれて、その方はいつの間にか帰りづらくなった、ということがあったのかもしれないと想像することもあります。その上で、私は今回の問題に、非情に憤りを覚えます。「占い師」というひとつの職業に対して、社会的に向けられる心ない言葉や偏見を、知識人やタレントが容赦く、公共メディアで語る。これはゆゆしきことです。こうした問題は、占い師・占い業界だけでなく、あるときある瞬間に、自分の職業・国籍・立場に向かってくる可能性を考えていただきたい。

ネプテューン 報道などでは、占いに関する知識を持たない人がコメントしているように感じました。

――報道では、自称占い師が中島さんの心の闇につけこみ、言葉巧みに彼女をマインドコントロールしたとされました。先ほどマユー先生がおっしゃった「心の闇」を誰かに聞いてもらいたいと考えるのは、自然なことだと思いますが、その相手がそれに値する占い師であるのか、それとも違うのかを見極める方法はあるのでしょうか。また、占い師との付き合い方を教えてください。

稗田 相談者様を依存させないことがとても大切。もちろん、占い師に甘えていただいて結構なんですが、ただ、占いというのはとても非日常的な作業です。日常生活から切り離された、守られた空間の中で、相談者様の魂の声に耳をかたむけ、神託を得る。これが占いだと思っています。だから、相談者様の日常生活の中にまで、ずかずか入ってしまってはいけない。占いが終わったら、「さあ行ってらっしゃいませ」と背中を推し、送り出すのが占い師なんです。ですから、相談者様が依存し始めているなと感じたら、場合によってはいったん中止することもあります。占いなしに生きられないようにするのではなく、その人の個性を生かし、自立するお手伝いをするのが、私どもの役目です。

 よくない占い師や自己啓発セミナーの見分け方は、【1】料金を明確にしない、【2】そこに行っている人たちの顔が、皆、同じような顔つき、目つきになってくる、【3】生活が脅かされるほどの金銭・人間関係・時間の搾取。このうちどれかでも当てはまったら、危険です。特にお金ですね。料金の事前確認が大切です。前料金が無難でしょう。

マユー 私も、まったく同感です。占い師に聞かないと怖くて何もできないようになっては困る。その点は、自分でも気をつけます。占いは、占い師と相談者共に手を取り合っていきましょうではなくて、あくまでも、何か光を見せてあげること。それが私の占い師としてのスタイルです。




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