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『Trinity NO.45』(エルアウラ)

「TRINITY」(エルアウラ)とは、「魂と肉体と美の三位一体」という意味ですが、実は、ほかの意味でも「三位一体」を体現している雑誌なんです。スピ雑誌といえば、宇宙が背景のスペーシーな表紙か、アウラをイメージした虹色のぼんやり表紙、または、筆ペンでタイトルが書かれた初老向け表紙の3タイプがデフォルトデザイン。けれども、「TRINITY」だけは違います。表紙にレディ・ガガやミランダ・カーを登場させたりと、モード誌並みの顔ぶれ。ユリ・ゲラーが表紙の時ですら、「ジョブス?」と見間違うほどのファッショナブルな姿で、オシャレ感をキープ! 「オシャレ感・スピ感・実用感」の3つを兼ね揃えた、正真正銘、三位一体のスピリチュアル雑誌として、絶妙のバランス感覚でスピ好き女性からの支持を得ています。

 さて、そんな「TRINITY」ですが、今回はなぜか「筆ペン初老系雑誌」の雰囲気にグィンッとシフトチェンジ。「ミラクル防御システム 免疫力」の特集文字が前面に押し出され、もはや「TRINITY」のタイトル文字は「うっすら見える」レベル。「三位一体」システムの構造改革を狙っているのでしょうか? とにかく「いつもと様子がチガウ」今月号の「TRINITY」の中身を見ていきましょう。


◎ミラクル防御システム 免疫力を上げる三種の神器
◎southern Africa 躍動する大地と命
◎本気で”冷え”を治す!

■腸内細菌の数が、幸せを決める!
 
「免疫力を上げる三種の神器」特集では、「免疫力なくして命ここにあらず!」と、大胆に宣言。その免疫力を上げるために、「心」「腸」「血」の三種の乱れを調整することが必要なのだと語ります。特に、「腸」は免疫の7割を握る最大拠点とのこと。腸内環境を整えることで、あらゆるウイルスから身体を守る防衛機能が活性化するだけでなく、ドーパミンやセロトニンなど、幸せ感を司る神経伝達物質の前躯体の90%も、腸でつくられているのだそうです。

 そこで、「幸せな人生を歩みたければ腸に感謝してみよう」と、「TRINITY」は提案。腸がよろこぶ「食材」「水」「生活習慣」を取り入れることで、性格まで変わり、人生も好転するのだそうです。腸内環境を悪化させる食品には、コンビニ弁当や加工食品などが挙げられており、コンビニや外食がメインの筆者は妙に納得。これからは幸せをゲットするために「納豆」「オクラ」「めかぶ」のネバネバ食品祭りを敢行し、「腸内細菌貯金」に勤しもうと決意したのであります。普通の貯金もしなきゃだけどさっ。

 ほかにも、「教えて! ドクター」コーナーでは、腸の健康法について、総勢23人のお医者様と、人気セラピスト3人にお話しを伺うなど、充実の内容。識者を立てても、「ホメオパシー」「O-リングテスト」「座禅法」「オーラクリアリング」など、スピワードもちょいちょい出てくるので、ご安心を。スピ好きの期待にもちゃんと応えることを忘れない、律儀な「TRINITY」の一面を見た気がします。

■まるでストリート・スナップ!! 南アフリカの医療ファッショニスタ達

 今号で、もっともスピ好きの心が踊るのが「南アフリカ 躍動する命と大地」企画ではないでしょうか? 西洋医学には通わず、代替医療や祈りの儀式などで健康を保つ人が多いという、南アフリカの伝統医療を紹介しています。

 特集のオープニングでは、4ページにわたって、南アフリカに生息する野性の「象」「キリン」、そして「川」などの風景写真を掲載。『ことりっぷ』(昭文社)よりも『地球の歩き方』(ダイヤモンド・ビッグ社)的な、低いトーンの写真で「躍動する命と大地」を表現しているところに「本気度」を感じます。

 そして、次ページからは伝統医療の紹介です。大きく取り上げられたのは、祖先と交信することができ、現地民の魂と精神の拠り所だという、「サンゴマ」の存在。沖縄の「ユタ」と似た立ち位置のようですが、「サンゴマ」は、その奇抜なファッションも注目すべきポイントの1つ。ヒョウ柄×トラの絵×民族柄スカート×七色のカチューシャ?(天使の輪みたいに頭にはめている)はスタンダード衣装なのでしょうか。とにかく「柄on柄」で完全統一されています。中でも、サンゴマ3人娘の3ショットは秀逸で、南アフリカ版「チャーリーズ・エンジェル」って感じ!! 「サンゴマ、すげぇや」っていうのが伝わるので、ぜひご覧になっていただきたいです。

 また、次ページでは、植物を操るメディスンマン「ニャンガ」を紹介。「ニャンガ」は、2万種以上の植物が生息する南アフリカで、頭痛や悪霊退散など、どんな症状にも対応できる薬を調合する、薬剤師的な存在。

 こちらでも、「TRINITY」が一番大きく取り上げた「ニャンガ」の男性のファッションがとんでもなく奇抜! ヒョウ柄とシマ柄をミックスしたロングコートの中に黒の皮ジャン。タランティーノ映画に出てくる感じの「コワモテ」イケメンです。しかも、手の指が紫色に染まっているという謎な現象が起きています。彼以外で、小さく取り上げられた「ニャンガ」たちは、パーカーやジャージを着用しているので、どう考えてもヒョウ柄の彼は異質。今月号でなかなかファッショナブルな企画ができなかった「TRINITY」のオシャレセンサーが、意外にも「躍動する命と大地」企画で爆発したようです。ほかにも、アフリカのパワースポットや薬草マメ知識などを紹介。ダイナミックな写真を楽しみながら、新しい知識がたくさん身に付きます。

■真理に著作権はない!! 王道のセルフケア

 最後は、「本気で”冷え”を治す!」企画です。監修者の川島朗先生は、「冷えてるということは、死に近い」と宣言。では、冷えを改善すればどうすればいいのか? という編集部からの疑問に、「とにかく温めることから始めましょう」とアドバイス。シンプル・オブ・ザ・シンプルなアンサーが、逆に清々しいです。身体を冷やさないためには、「運動する」「温かいものを食べる」「お風呂に入る」などを実践することが健康につながるそう。ラインナップだけ見ていると「誰でも言ってることやん!」と思ってしまいがちですが、真理に著作権はないのです。うがった見方をせず、初心に戻って生活習慣を見直してみることをオススメします。なにせ、「冷えてるということは、死に近い」のですから!!

 そんなこんなで、表紙同様、中身も全体的に「実用度」が高めな印象を受けましたが、意外な企画の中でも「つい出ちゃうファッション性」のチラリズムにこそ、「TRINITY」という雑誌の血統を見た気がしました。また、今まで以上に「生と死」に真摯に向き合った内容にも感動。今後、「TRINITY」がどのように変化していくのか、次号が楽しみです。
(町田チマ)



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