「大人になった少女たちへ! My Birthday」
(実業之日本社)

 1979年の創刊から、2006年の休刊まで、世の占い・おまじない好き女子のバイブルだった「My Birthday」(実業之日本社/以下、マイバ)が、1号限りの復活! 「大人になった少女たちへ!  My Birthday」(実業之日本社)となって、大人の女性たちの元へやってきました!! 小学生の時、ピアノのおけいこの帰りに母親に本屋に寄ってもらい、平積みされた「マイバ」の上から3冊目をすっと引き抜き、レジに持って行く。家に帰り、ドキドキしながらまずチェックしたのは1カ月の星占いでした。席替えのある月は好きな人と隣同士になれるおまじないをやったり、両思いになりたいと寝る前と朝起きた時に好きな人の家の方角にむかって「おやすみなさい」「おはようと」あいさつをしたり。相性占いでは、好きな人がかぶっている友達よりも相性がいいと本気で喜び、悪ければ「恋のライバルに勝つおまじない」を一生懸命探したりもしました。「マイバ復刻版」のページをめくるたびに、初恋の思い出が1つ、また1つとよみがえってきましたよ。前置きが長くなってきましたが、さっそく中身を見ていきましょう!

<トピック>
◎特別付録 完全復刻版! まつざきあけみのタロットカード78枚
◎12星座をもっと大研究
◎マークの魔女入門 特別編

■初恋の気持ちがありありとよみがえる!
 
 大人にとって6年は、そんなに長い年月ではありません。つい最近(というほど短くはないけれど)まで「マイバ」が書店に並んでいたとはいえ、大人になった今の自分は、果たしてあの頃の「マイバ」の世界を受け入れることができるのか……実はとても心配でした。しかし、それはまったくの杞憂にすぎませんでした。

 今が平成であることを忘れてしまうような昭和レトロな表紙、あの頃とまったくかわらないレイアウト、もちろん、挿絵も80年代! 当時の気持ちを思い出しながら、「こんなおまじないやったな~」「このイラスト好きだった!」などと、テンションが上がっていく自分がいましたよ!! まさに、少女気分全開です。

 そのせいなでしょうか、「12星座をもっと大研究」内の「星座別 愛の強弱関係」「星占いと血液型でみる 相性占い」の相性占いでみる相手は、「マイバ」を読んでいた頃に好きだった人ばかり。今気になる人とか、大人になってから付き合った人との相性なんてまったく興味がないんです。不思議なもので、大人になって関係を持った人の誕生日は思い出せないのに、「マイバ」愛読時代に好きだった人の誕生日や血液型は、現在まったく連絡を取っていない相手でもパッと浮かんでくるんですよね~。出席番号や家の電話番号までも思い出してしまいましたよ。いや~恋の力って偉大ですね。

 さっそく相性占いをやってみると、私の好きだった人との相性はあまりよくありませんでした。当時の自分もきっと傷ついたんだろうな……と、大人になった自分と昔の自分を慰めつつ、小・中・高と、歴代の好きな人を一通り占ってみました。わかっちゃいるけどやめられない、それが占いマジック!

■年を重ねた今だからこそ、心に刺さる名言集

 「マイバ」読者であったマークさんの連載「マークの魔女入門」。復刻版では、「マークの魔女入門 特別編」として、マークさんと「マイバ」の出会いから、特別編として80~90年に読者から届いたお悩みのお便りと共に、「マークの魔女入門 おまじないセレクトBEST7」が紹介されています。

 30年前のお悩みのお便りなのですが、これがまあ、今読んでも共感できるものばかり! いじめ、恋愛、人間関係、自分との接し方など、人の悩みはいつの時代も変わらないんですね。そして、マークさんの答えも、三十路になった筆者に響く響く。

 たとえば、「私には好きな人がいます。しかし、その相手とは別れた彼なのです。(中略)彼が私を思い出すか、ヨリを戻す魔法ってないものかしら?(亜砂美/81年6月号より)」というお悩み。ざっくりいったら「元カレが忘れられない。ヨリを戻す方法は?」ってこと。ここでマークさんは、復活愛を提示するのではなく、「敗者復活戦」として、「NGが出たらきっぱりあきらめる約束だよ」と、1つのおまじないを教えてくれます。それは、女神アフロディーテに元カレとの恋の行方を託すおまじない。2人で映っている写真を焼き増しして2枚用意し、紙で作った舟とお守りを用意する。夜、川に行き、舟の上に写真とお守りを乗せ、川に流してまっすぐ流れたらOK、流れなかったら諦めるというもの。

 そんなので諦められたら苦労はしないよ! と言いたいところですが、略奪愛や不倫、セカンド女などで悩んでいる人って、友達に止められても素直に聞けないものですよね。むしろ、否定されればされるほど、どんどんのめり込んでしまって、結局、傷ついてしまうだけ……。しかも、そういう人に限って「彼は運命の人だから」とかなんとかいって、関係を正当化しようとします。そんな人は、恋の女神に運命の人かどうか、聞いてみるのもいいのでは?

 ほかにも、「女子校に通っています。そして春休みに、小学校の同窓会をするつもりです。(中略)同窓会で男の子にモテたいの。何かおまじない、ありませんか?(男にうえている少女/86年4月号より)」。今でいうところの肉食系女子。この手の質問にいまどきの女性誌だったら「ボディタッチなどで積極的にアピールして!」「胸元をアピールしてセクシーにせまって」などなど、恋愛ハウツーを展開しますが、マークさんは違います。「恋ってミエでするもんじゃないよ」といい、「『男にうえている少女』って名前、自分を安っぽくしているようでよくないよ、女の子はもっと自分に自身をもたなくちゃね」「男の子にモテモテになりたいっていうけれど、それはどんな男の子が相手でもいいのかな?」「恋って流行のファッションみたいに見た目や男の子の数なんかで決めるものじゃないと思うし、ミエでするののでもないと思うんだ」「自分の価値を下げるような、誰でもいいって考え方はやめようね」と。

 これ、高校生へのお悩み相談の答えなんですよ。けど、大人になった今のほうが、とても心に刺さります。「婚活」という決まり文句が並ぶ女性誌に、「男にモテるテクニック」が満載のファッション誌。たしかに、「男ウケ」はよくなるかもしれませんが、「好きな人」に好かれるかどうかは別問題。当たり前のことなのに、「大人になった少女」である筆者は、それを忘れてしまっていたようです。

 「マイバ復刻版」を読んで、あの時のトキメキを思い出すと共に、「ああ、もう自分はあの頃と比べて、大人になってしまったんだな」という切ない気持ちをちょっとだけ感じてしまいました。でも、大人になるってそういうことですよね。ちょっとだけ大人に疲れた時は、子どもの頃に無心になって楽しんだおまじないや占いで、あの頃のトキメキを思い出してみてはいかがでしょうか? 
(小林みなみ)



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