――皆さんは、パワースポットが神聖、安全な場所だと決めつけていませんか? もちろん、聖域には違いありませんが、光あるところに影があるように、ほとんどのパワースポットには地獄への落とし穴が隣り合わせています。そんなパワースポットを訪れた時、無事、お参りをして帰ってくるにはどうすればいいのか……。危機管理のプロフェッショナルで、年間いくつものパワースポットに足を運ぶテレンス・リー氏に教えてもらいましょう。

■今回紹介するパワースポット
伊勢神宮出雲大社

 本来、超絶なパワースポットに安易に近づくことは避けるべきです。神仏の力が強ければ強いほど、生身の人間が足を踏み入れることを拒絶するからです。そうとは知らず敷居を越えると、とてつもない反作用に見舞われることになります。

 なかでも、「伊勢神宮」「出雲大社」は、数少ない超絶パワースポットの代表格といえるでしょう。ともに聖域の最上位に挙げられることは、いうまでもありません。

伊勢神宮内宮には八百万の神々のトップといわれる「天照大神」が祀られています
Photo By from Kentaro Ohno Flickr

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10月を和名で“神無月”というのは、10月に日本各地の神様が出雲に
行ってしまうから。ちょうど今の出雲は神様が集結してる?
Photo By from tsurur Flickr

 伊勢神宮と出雲大社を神社と表現するのは正式ではありませんが、ここでは日常的に使用する広い意味での神社とさせていただきます。

 “神社”とは「常に掃き清められている場所」をいいます。神社に独特のピリッとした清涼感漂う雰囲気は、紛れもなくこのことからもたらされているのです。

 日本の建築物はおもに木と紙で造られていますから、天災や人災で灰燼に帰すことや、多湿な気候による劣化は、宿命といえます。日本人は、そうした人工物の儚さを知るがゆえに、“土地そのもの”に神格を求めたのだと思われます。そうした自然信仰を具現化したのが、草木に囲まれた神社なのです。

 ですから、その中心的存在である「伊勢神宮」や「出雲大社」は、古事記、日本書紀で伝えられる遥か昔より、何か“奥深い意味を持っていた土地”だと推測できます。事実、日本全国には遺跡の上に建てられた神社がいくつもありますから、伊勢神宮、出雲大社の規模から想像するに、それは壮大な「何か」があったに違いありません。

 数千年もの間、そうした尊信を集め、掃き清められ続けてきた場所は、もはや穢れたものや生臭いものを受けつけない、超絶パワースポットといえます。

 超絶パワースポットは尋常ならざる威力を発していますから、肉体的、精神的にかなり健全な状態で詣でなければ、アレルギー反応を引き起こしてしまいます。効き目の強いクスリは、用法・、用量を間違えると劇薬になるのと同じです。

 実際、倒産の危機に瀕している人がすがるように参拝に行ったところ、救われるどころか、倒産のみならず、莫大な借金を抱える最悪の事態に陥ったり、重症の病人を家族が参拝に連れていったところ、その数日後に亡くなってしまった、という事例も聞き及んでいます。

 伊勢神宮や出雲大社に参拝して効果が得られなかった、かえって運気が乱れたという人は自身のコンディションに問題があったはずです。

 このような現象は、ほかにも「諏訪大社」や「熊野大社」など、起源が記紀の伝承よりさかのぼる可能性の高い聖地で起こりますので、参拝時のコンディションにはくれぐれもご注意ください。

 清冽な場所に行く時は、自身も清冽であること。本来ならば神社は、朝から断食をし、沐浴をすませて、清らかな身で行くべき場所です。普段神仏を顧みない人間が困った時だけ安易にすがろうとするのは、自身の欲深さが現実の事象に現れるという、思わぬしっぺ返しをくらうことになりかねません。

 体力や運気が弱っている時に、安易に強い聖地に行くのは自殺行為に等しいですよ……。

■テレンス・リー

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神奈川県横浜市出身。立教大学文学部史学科中退。大学在学中より傭兵として紛争地を転戦。引退後、危機管理コーディネーターの傍ら文筆生活に入る。学問的専門分野は中世日本軍制史および幕藩外交史。著書には『おれは戦争下請け屋』(東邦出版)、『戦争病』(実業之日本社)、相武左馬のペンネームで上梓した『真説パワースポット~あなただけのパワースポットに出会う本』(東京書籍)など多数。

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