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薬も宗教も精神が弱い人はやっちゃダメ!

 将来を有望視されていた若手俳優ジョニー・ルイスが、年老いた大家を殴り殺し、大家の愛猫も虐殺し、屋根の上から飛び降りて自ら命を絶つという衝撃的な事件を起したのは9月26日のこと。ジョニーは薬物中毒者だったことから、当初、この凶悪犯罪の引き金になった要因はドラッグの可能性が高いと伝えられた。しかし、ジョニーがサイエントロジー教会が誇る薬物乱用リハビリプログラム「ナルコノン」と深いつながりがあったことが発覚すると、空気は一転。ナルコノン施設で次々と患者が亡くなったことが報じられ物議を醸したばかりということもあり、今回の事件の根源にも「サイエントロジー」が絡んでいるのではと注目を集めている。

 お世話になった81歳の大家を殴り殺し、彼女の可愛がっていた猫を殴り殺した上で身体を引き裂くという残酷極まりない事件を犯した後、外に飛び出し隣人宅に侵入しようとしたところを阻止されたため、男に暴行を振るい、挙句の果てに大家宅に戻り屋根から飛び降り絶命したジョニー。米芸能ゴシップサイト「TMZ」によると、ジョニーは重度の薬物依存から精神に異常をきたすようになり、今年初め。立て続けに法的トラブルを起こして逮捕され、裁判所から禁固刑と「精神病の治療、または薬物・アルコールの治療を受けること」を命じられていた。事件を起こす6日前まで懲役刑に服していたことも明らかになり、ジョニーが起こした残虐事件は、薬物がらみの悲劇に違いないと伝えられた。

 しかし、ジョニーが筋金入りのサイエントロジー信者だったこと、そしてサイエントロジーの教義に基づき、薬物乱用者のリハビリ治療を行うプログラム「ナルコノン」に深くかかわっていたことが報道されたことから、「またあのカルトが絡んでいるのか」と一気に波紋が広がった。教会側は、「ジョニーは何年も前に教会を去っており、無関係」だと主張。確かにジョニーはここ何年もの間教会から離れていたのだが、教会は事件直後まで彼の写真を宣伝に使うなど利用しまくっており、汚い体質をさらけ出したと批判されている。

 ジョニーが広告塔を務めていた「ナルコノン」とは、サイエントロジーの創始者L・ロン・ハバードが提案した解毒プログラム「ピュアリフィケーション・プログラム」で、薬物乱用・中毒者たちを治療していく非営利団体のことである。オクラホマ州アローヘッドに国際本部なるものを構え、これまで数多くの人々を救ってきたと主張してる。しかし、そのプログラムの内容はカルト臭漂う異様なものであり、逆に健康に害を与えると以前から指摘されてきた。

 「ピュアリフィケーション・プログラム」は4つのステップで構成されている。ナルコノン施設では患者たちは学生と呼ばれ、まずファーストステップの「ドラッグ・フリー」を行う。これは、薬物を完全に絶つ治療法で、禁断症状が出ようが、どんなに苦しもうが、薬は一切出さない。いわゆる“コールド・ターキー”と呼ばれるもので、重度の中毒者は死に至ることもある大変危険な荒治療だといわれている。

 セカンドステップは「TR治療法」で、他人との交流を行い、物理的宇宙の存在を認識していくというもの。コールド・ターキーを終えたばかりで、心身ともに弱っている患者にとって、果たして有効な治療法なのかどうか、洗脳をしているのではないかなどの疑問が投げかけられている。

 サードステップは「解毒」。大量のビタミンと混合植物油を飲み、毎日5~7時間サウナに入る治療法である。このステップは数カ月続くことが多いとされる。ビタミンと混合植物油を飲ませながら長時間サウナに入れる理由は、「体内残留薬物を汗で排出し、体内脂肪を植物油に入れ替える」ため。統合失調症の治療に使われることの多いナイアシンを大量に摂取させ、「脂肪の中に蓄積させた放射性粒子を排出する」と説明しているが、医学的根拠がないどころか、逆に身体に悪影響を及ぼすと、以前より強く批判されてきた。

 そして最後のステップは「インプルーブメント・コース」。自分が何をできるかなどを学び、モラル的な判断力を身につけるクラスを受ける。「TR治療法」もそうだが、サイエントロジーのカウンセリングプログラム「オーディティング」のような自己開発プログラムに似ているのでは、と指摘されており、心身ともに追いつめられたと証言する元患者も現れ、これも批判を浴びている。






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