アセンションを目の前にしたこの秋、あるセミナーに潜入してきました。セミナーのタイトルは「アセンションまであと5カ月。私たちは間に合うのか?」でした。場所は、富士山麓。東京からバスに乗ること2時間、到着したのは、ある企業のセミナーハウス。参加者自らから提供したというこのハウス、当日、もちろん貸切です。入ってみると、中には作務衣を着た先生と呼ばれる人物と、参加者が10名ほどいました。

semina1001.jpg
わざわざ富士山まで行ったのに……

 先生と呼ばれるこの人物、経歴を聞くと、「19歳でマフィアになって、日本の頂点となる。その後、世界マフィア会議に参加し、日本のマフィアのドンとして、その中で議長に君臨」したそうなのですが……。もちろん、マフィアというのは裏稼業。なので、表向きは建設事業に従事していたとか。よくよく聞いてみると、建築業といってもアルバイトの土方。マフィアのドンなのに、土方っすか? いえいえ、職業に貴賎はありません。土方でも、マフィアのドンなんですよね??

 なんでもご本人曰く、「本当の姿をばらしてはいけない事情があった」とのこと。その建築業も裏の仕事に携わっていて、日銀の地下に総全長が500mくらいの地下通路作る仕事だったり、国会議事堂の地下に部屋があって、秘密の資金を隠す仕事を手伝ったりと、かなり忙しい毎日だったのだそう。

 中でも、先生は宇宙人に関わることが多く、「その資金を隠した秘密の部屋には白いものがいて、それが宇宙人だった。そこに宇宙人の死体があって運ばされた。宇宙人と世界を牛耳ろうとする闇の組織との攻防があった」と語ります。
 
 えーっと、マフィアじゃないんですか? マフィアが宇宙人の仕事を??

 先生の話は佳境に入ります。

「なぜかといえば、私は宇宙から来て地球人の骸に入って戦う戦士だから。だからたまに捕まったりする。表向き自分の身を隠すために警察にわざと捕まる。そうして、世間の目をくらますのだ。だから、警察に捕まってもすぐに表に戻ってくる。狙われて、すでに3回死んでいるが、そのたびに生き返っている。あなた方に会えたのは、宇宙的な意味で必然的なこと。ここに来ている人は、たいへん運がいい」

 ……だんだん頭が痛くなって来ました。まるで月刊「ムー」(学研パブリッシング)の濃い話をまとめたような話。いっそのこと月刊「ムー」の編集長をご指名で呼んでもいいですか?

 参加者は、いたって真面目そうな自営業者が多く、サラリーマンは少数派。そりゃ聞いていれば、これはおかしいと普通の生活の人は思うでしょうよ。

 最後に、アセンションを乗り切るための次のセミナーの案内が配られます。2泊3日で9万円! なんでも意識と身体を四次元に合わせる修行を行い、アセンションを乗り切る人間を作るのだそう。アセンションまで日数が少なくなってきた! と急かされ、なんだか焦ってきたのも確かです。これが、集団心理なのでしょうか? それとも、うがった気持ちを持つのは、心の汚れた宇宙のゴミ捨て場に住む地球人だからでしょうか。

 それでも、その中の数名はその場で申し込んでいたところを見ると、やはり私は心が汚れているようです。さすが、富士山麓。そう思うのも、富士山麓効果なのかもしれません。富士山麓にオウム鳴く……。
(カシハラ@姐御)






オフィシャルアカウント&モバイル
  • twitter
  • facebook
  • RSS
  • モバイル用
  

ハピズムをBookmarkする