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「占いの世界」vol.1
(アシェット・コレクション・ジャパン)

 “分冊百科”という言葉をご存じでしょうか? デアゴスティーニ~♪ といえばピンとくる人も多いのでは。「週刊歴史のミステリー改訂版」「週刊野鳥の世界」(共にデアゴスティーニ・ジャパン、以下デアゴスティーニ)など、「週刊○○」(※隔週の場合もあり)と銘打ち、2~3か月ほど定期的に届く、アレです。DVDであったり、フィギュアだったり、毎号1つ以上何かが付録についており、2~3号目には、付録を収納できる特製ボックスが付き、「すべてコンプリートしてボックスを飾りたい」というコレクター心に火を点ける仕様になっている、アレのことです。

 とうとう、占いの分冊百科が登場しました。その名も、「西洋・東洋のすべて 占いの世界」(アシェット・コレクション・ジャパン、以下アシェット)。現在、CM絶賛放送中ですが、最初このCMを見た時、正直筆者は「また、デアゴスティーニが新しいジャンルを展開したな」と思ってしまいました。分冊百科=デアゴスティーニの図式はもはや常識と言うほど刷り込まれているようです。ぶっちゃけ、CMの作りもほぼ同じ。違うところといえば、CM終わり、デアゴスティーニが耳なじみのいいリズムに乗せて自社名を歌えば、アシェットは「アシェット――」と、ドラマの決めゼリフみたいにドヤ顔で自社名をつぶやく。違いを語ってみましたが、最後まで見ないと、デアゴスティーニなのか、アシェットなのかわからないことは変わりないんですけどね。

 さて、そんな「占いの世界」、さっそく中身を見ていきましょう。

<トピック>
◎今月の占いアイテム(タロットカード6枚、ホロスコープボード、ホロスコープシールセット)
◎実占 タロット占い 4枚の小アルカナで占いに挑戦
◎西洋占星術 ホロスコープボードで西洋占星術に挑戦

■買わなきゃすべてがパーになるという無言のプレッシャー

 2000年以降、各出版社がこぞって分冊百科を出しているので、タイトルからはそれがどこの出版社から出されているのか判断が難しいですが、デアゴスティーニとアシェットの違いをなんとなーく語るとしたら、デアゴスティーニは「コレクター魂をくすぐるコレクションもの」「読んで学を得る知識系もの」が多く、アシェットはデアゴスティーニの傾向に「実践」がプラスされています。今回紹介する「占いの世界」もしかり、バックナンバーでいうと「まんがの達人」(全号集めると漫画家に必要なもの一式が揃う)、「はじめてでも描ける 水彩画レッスン」(「全号集めると水彩画に必要なもの一式が揃う)など、付録も「使えるもの」ばかり。言い換えれば、「全号集めないと何もできない(描けない)」「買わなきゃいけない」というプレッシャーを与えられるという側面もあります。

 「占い百科」も同様で、シリーズコンプの暁には、タロットカード、易占いカード、ルーンストーン、パワーストーン、ホロスコープボード、九星ボードが手に入ります(風水に必須の方位磁石は、定期購読申込者のみ)。

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記念すべき、創刊号の付録ですよー

 そして、序章ともいうべき今号の付録は、「タロットカード」「ホロスコープボード」「ホロスコープシールセット」の3点。しかし、タロットカードは、たったの6枚。さっそく分冊百科の洗礼を浴びた感じです。タロットカードは全部で78枚。このままのペースでくるとしたら、「占いの世界」は全13号になるでしょう。創刊号は分冊百科のお得意技“特別価格”で190円ですが、基本価格は690円。値段が上がる分、次号以降の付録に期待したいところです。

■分冊百科=大人版進研ゼミ

 小出し小出しに文句ばかりですが、勉強となると話は別。特に占いは、実践も大切ですが、それ以前に、それぞれの占術の知識がなければ占うことができません。分冊百科のいいところは、初心者向けにきっちり説明がなされているところ。そして、毎号必要最低限のことしか書かれていないこと。冊につき、やるべきことしか書かれていない――。まるで、「進研ゼミ」のような、ポイントオンリーのレクチャー。これは、勉強嫌いの人、初心者の人にはうってつけです。

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大アルカナ2枚、小アルカナ4枚が付録でついてきます

 今号では、「タロット占いの基礎知識」「タロットカードの変遷と歴史」「4枚の小アルカナで占いに挑戦」「カード解説」がきちんとレクチャーされています。4枚の小アルカナは今号の付録なので、ご安心を。ただ、この4枚を使う占いですが、確率でいうと、4回やればすべてのカードをめくってしまいます。本文でも「タロット占いは、本来78枚すべてのカードを使って行うものです。この4枚で占い方法は、あくまで将来の全カードを見据えてトレーニングとして取り組んでください」という注意が……。残り12冊(筆者予測)が届くまで、占いではなく、“トレーニング”としてカードをめくり続けようと思います。



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