占いの未来は明るいのか、それとも……

 総務省モバイルコンテンツ市場調査によると、占い、音楽、ゲーム、待ち受けなど従来型モバイルコンテンツの成長率は軒並みマイナス。ソーシャルゲームだけが大きく市場を広げている。今後、占いコンテンツ市場は、どうなっていくのだろうか?

 モバイルコンテンツトータルでの市場規模は、総務省調査によると、ここ8年間で3倍の6,000億円台へと順調に拡大している。だが、その中身がずっと一定だったわけではない。

 2003年、当時、モバイルコンテンツの半分以上を占めていた「着メロ」が激減する一方、市場拡大を牽引してきたのが、「着うた」と「モバイルゲーム」だ。そして、占いコンテンツも、5年間で2倍以上の200億円へと成長した。

 しかし、占いモバイルコンテンツは、2008年を頂点に、以後少しずつ減少。昨年は180億円にとどまっている。前後して、着うた、モバイルゲーム、電子書籍など、ほぼすべての分野で減少が始まっている。唯一大きく伸びているのが、ソーシャルゲーム関連だ。

 新しい占いコンテンツが毎月のようにリリースされ、賑わっていたのは過去のこと。今では、各携帯会社の審査も厳しくなって新規占いコンテンツが通りにくくなり、リリースできても利益を上げにくい状況だ。もはや占いコンテンツ市場は、「飽和」状態だとハッキリと言っていいだろう。

 通常、1度リリースされた占いコンテンツそのものがなくなることはないが、更新頻度が少なくなり、やがて放置状態となっていく。占いコンテンツを多数リリースしているコンテンツ制作会社にとって、現在進行形で稼げる番組は一部だけで、残りはただ放置してあるだけだ。

 「従来型携帯」による「モバイルコンテンツ市場」自体のピークが過ぎたのだろう。しかし、ソーシャルゲームは伸び続け、入れ替わりに拡大しているのが、「スマートフォン市場」。特に「SNS関連市場」だ。

 ソーシャルゲームは、ネットを通じて他者とコミュニケーションを取りながら遊ぶところに特徴がある。ソーシャルネットワークサービスは、mixi、Twitter、Facebookなどのサービスを利用して、コミュニケーションを深めるためにある。つまり、ネットを通じて、ユーザーが求めているのは、「他者との関わり・コミュニケーション」なのだ。

 モバイルコンテンツとしての占いは、「1人でこっそり楽しむもの」だった。多くのモバイルゲームや着うたも同様である。従来型携帯では、リアルタイムでのコミュニケーションが取りにくかった、というハード面での理由もある。

 スマートフォンが普及すれば、今後はますます、他者との関わりを楽しみたいと思うユーザーが増えていくだろう。そんななか、占いコンテンツが生き残る道とは……それは「他者との関わり」という要素をクロスさせることだ。例えば、

・占いをユーザー同士のコミュニケーションに使う
・ユーザー同士の相性や付き合い方を占いでサポートしていく
・占いで、知らないユーザー同士を結びつける→婚活ツールにも
・風水や開運などを、ユーザー親交のためのイベントとして用いる

 どこかの占いコンテンツ会社が、すでにこんなコンセプトの次世代型占いコンテンツを開発しているかもしれない。「占い」そのものは、紀元前からの長い歴史があり、対面鑑定から、電話やメールでの鑑定、占い本、占いコンテンツ、占いゲームと、その時代ごとに違う形に変化してきた。媒体が変わっても、「占い」自体はなくならない。モバイルコンテンツに代わる、次世代型占いコンテンツの登場を楽しみに待ちたい。



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