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山下ピンク!

(前編はこちら)

 今にして思えば、このご発言はエロPへの進化をにおわせる伏線だったわけね。赤の他人から「魂を入れ替えたい」と望まれるほどのルックスと社会的立場があり、それにうぬぼれて生きていくことが一番楽なはずなのに、あえて「自分はつまらない人間だ」と自負するという茨の道を選ばれた山P様。当時、ご自身で作詞をされた『カラフル』という曲では、こんなふうに歌われているわ。

「誰か教えて どこに行けばいい? 誰か教えて 僕にできること」

「何度答え探しても 考えるほどわからない 目に入る光を受けて 一歩ずつ歩いてみるか」

「未来に祈るように 月を見上げてみる カラフルな世界へ」

 まさかこの数年後に「Let's hit the wall tonight(今夜くたくたになりましょう)」なんてエロティックな歌詞を、しかも全編英語で作詞するほどはじけちゃうとは、ご自分でも予測できていなかったんじゃないかしら。とはいえ、そもそも“山P”という愛称の由来が、青い衣装を間違えて着ていた際に「ブルーじゃないよ、ピンクだよ! 山下ピンク!」と注意されたことであるといったエピソードを踏まえると、ピンク路線に走ったのはむしろ必然。目に入る光を受けて、一歩ずつ歩いてみた山P様がたどり着いたカラフルな世界は、名は体を表す通りピンク一色だった、ただそれだけのこと。ものすごく自然な変異だわ。

 ぜひとも山P様にはこのままピンク路線を邁進していただいて、ゆくゆくは日本の……否、世界のセックスシンボルにまで上り詰めて、“エロで金メダル”宣言の有言実行を果たしていただきたいもの。いっそのこと、「セックスによるオーガズムこそが即身成仏の境地である」と提唱し、南北朝時代に隆盛を極めたという「真言立川流」みたいなエロ宗教を設立してくれないかしら。
 
 アタシ、この記事を書くに当たって、真言立川流についてちょっと調べてみたんだけど、意外な事実が判明してビックリしたのよ。真言立川流では“魂を吹き込んだ人間の頭蓋骨”を本尊としていたそうなんだけど、頭蓋骨に魂を吹き込むために男女のセックスから採取した和合水(※男性の精液と女性の愛液を混合した液体)を120回塗り重ねていたんですって。魂のために液体をつけるって……もう否が応でも山P様の“液体ぶっかけられ事件”を彷彿させられるじゃない。ひょっとしたら山P様は真言立川流を信仰していたという後醍醐天皇の生まれ変わりで、あの事件はカルマの法則によって引き起こされたのかもしれないわ……。

 まぁ後醍醐天皇ならまだしも、最近の山P様のご様子をうかがっていると、どうも別のほうの魂に支配されていそうで、そこがちょっと心配なのよね。エロPにとまらず、「PVのシャワーシーンで“チクP”見えてます」なんておっしゃって、P語のボキャブラリーを増やしつつあるでしょ。そのうち「おいP」とか「たのP」とか「マンモスうれP」とか言い出すんじゃないかと思って、身を案じずにはいられないのよ。そこでアタシは、全国の山P様を崇拝しているファンのみな様に向けて申し上げたい。もしもこの先、山P様がますます“碧いうさぎ”化してくるようだったら、その時は一丸となって叫びましょう。「ブルーじゃないよ、ピンクだよ! 山下ピンク!」と。

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■アボンヌ安田(あぼんぬ・やすだ)
1984年、神奈川県生まれ。16歳くらいで同性愛に目覚め、21歳くらいからライター業を始め、現在は今後の人生の糧になる“お布施の対象”を探している。「サイゾー」(小社刊)、「週刊女性」(主婦と生活社)などを中心に執筆を行い、「テレビブロス」(東京ニュース通信社)では、コラム「おんなブロ覗き見帖」を隔号で連載中。



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