――信仰の有無に関わらず、さまざまな場面にスピリチュアル思想が盛り込まれている日本の冠婚葬祭。なんとな〜くやり過ごしているものの、中には「アレ? これってありなの?」と思うようなちぐはぐなものも……。そこで、長年の海外暮らしで培ったガイジン的視点から、半分ガイジン!? な映像ディレクター・市村幸卯子が、日本のちょっとおかしなしきたりについてツッコんでいきたいと思います!

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(c) yuko ichimura

 我が家の結婚式も、いよいよ今夏に迫って参りました。

 ニッポンの結婚式というと、(1)挙式(wedding ceremony) 、(2)披露宴(wedding reception ※ケーキカットとか例のやつ)、(3)二次会(party)ですよね。
 
 まず(1)挙式をどう行うかを決めることからスタート。日本の挙式は主に、「神前(神道)」「仏前(仏教)」「教会式(キリスト教)」「人前(無宗教 or キリスト教風)」とあります。

 私は“ジャパネスク憧れガイジン系”なので、「神前式しかあり得ない!」と決めていました。エキゾチック金屏風〜♪ オーセンティック角隠し〜♪ 太鼓ドーンドーン鳴ってる中の入場行列! 衣装はレトロな黒引き or 白無垢で、綿帽子! よく知らないけど、胸きゅん〜♪

 ……BUT! ここで“伝統の”とか“古来よりの”というお言葉に流されてはいけません。実は神前式、いまの儀式スタイルが確立され、庶民も結婚式を神社でやるようになったのは、大正天皇の結婚式以降なんだって。……GOD! Really?

 しかも〜、神社ひとつとっても、必ずしも古事記に登場するいわゆる「神様」を奉っているとは限らず、「偉人」を奉っている神社が実はかなり多いそうです(例えば明治神宮=明治天皇ね)。Wow、神様ってなんだろう? おもしろ神NETWORK。なんとなくお参りしていたら気がつかないですねえ。You達の神様はどちらの神様か確認しましたか?

 とはいえ、もともと宗教的施設ってパワーのある土地に建立されてることが多いらしいので、今現在の登記名称的なとこにこだわらなくていいのかもしれませんね。故・ダイアナ妃のロイヤルウェディングが行われたセントポール大聖堂だって、ローマ時代には異教の神殿だったって説もあるくらいです(……って、イギリスの陰謀説ヲタクの友達が教えてくれました)。要は、自分たちが心地よく感じることのできる方式や場所かどうかで決めちゃっていいように思いました。

 そうと知っちゃえば、こちらも返って気楽に、好きなようにやれますね。最近は、神前式に指輪の交換まで組み込まれているし、私が式をさせていただく横浜の伊勢山皇大神宮さんなんて、「(指輪の交換は)ご自由にどうぞ。なんだったらウェディングドレスをお召しになっても結構です」とまでおっしゃっていました。んまー。 How 気楽?


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■市村幸卯子(いちむら・ゆうこ)
1975年、神奈川県生まれ。映像ディレクター、国際マンガ家。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ・ファインアート科卒業。11年間のイギリス滞在を経て帰国。ロンドン時代よりTVCM、ミュージックヴィデオ、アニメーション作品など数多く手がける。著書に、福島第一原子力発電所事故後の東京の日常を描いた『3/11-TOKYO INTERRUPTED-東京一時停止-』(Carlsen Verlag社)がある。
公式HP

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【第1回】ふくさに封筒、中袋……ガードは固いのに金額をしっかり書く“Japaneseご祝儀”のナゾ






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