nekoshinko.jpg
国によって扱いが違いすぎ!

 ペットとの定番となった猫。昨今では猫カフェが流行ったり、猫の飼育雑誌が売れたりと、猫ブームはますます拡大しています。ネズミ退治のためにヤマネコを家畜化したのが家ネコのはじまりです。愛玩動物としての猫の歴史は古く、また世界中にみられます。それだけではなく、信仰の対象としても強力な動物。家の中には招き猫、街には猫地蔵、怪談に欠かせない鍋島藩の化け猫などなど、我が国の猫たちもスピ感満載。タロットのエレメントにも登場し、霊性・神性・魔性を併せ持つ一面も。また、 猫は、人によくなつき、弱ったところを見せないという習性から、誇り高い動物とされてきました。そのため猫には知恵があり、策謀を巡らすと疑われ、魔性を持つと考えられるようになったのです。
 
 今回は、世界の猫信仰を紹介します。

■日本の猫信仰
 おなじみ「招き猫」は日本がルーツです。金運のイメージがありますが、もともとは養蚕の縁起物でした。蚕を食べるネズミを退治するので、農産信仰の対象神、つまり豊穣の神に属します。現在では中国やアメリカで人気を集めており、観光土産としても定着しています。同じ猫アイテムでも、猫地蔵はまた異なる意味を持ちます。町場の寺社に神として祀られる猫地蔵もみられますが、里山で出会う猫地蔵は、道祖神としての存在意義を持つようです。夜でも目が見えるため、道案内をし、旅の安全を守ると信じられています。中部地方の山中にある石仏群の中には、しばしば猫仏が混じっています。養蚕が盛んだった時代の名残でしょう。

■エジプトの猫信仰
 エジプト人が猫を大切にしたことは、よく知られています。猫頭の「バステート神」は、ヘビ退治の神として信仰されており、猫のミイラも多く出土しています。プトレマイオス一世の時代、人々は飼い猫が死ぬと眉をそって喪に服し、家族同様にその死を悼みました。

■イタリア、アイルランド、イングランドの猫信仰
 黒猫に不吉なイメージを持つ日本人は多いことでしょう。イタリアでは死に神の使い、アイルランドでは不幸の予兆と、海外でも黒猫を忌み嫌う文化は多くあります。けれども、それと同じくらい、黒猫を幸運と結びつける文化もみられます。とくにイングランドでは、黒猫は漁師の守り神。船に乗せてよし、留守宅に置いてもよし。航海に猫を伴うのは、船の天敵・ネズミ退治が主な目的でした。そのうち、海の男たちは黒猫を航海の安全を守る動物と信じるようになったのでしょう。日本も同じ島国なのに、面白いですね。

■ベトナムの猫信仰
 ベトナムには「猫年」があります。ベトナムの「猫年」は、日本や中国など多くの国では「卯年」にあたります。ベトナムは絹製品の一大産地。ウサギよりも猫を尊ぶのは、日本人と同じ理由でしょう。

■身近に置きたい猫アイテム
 日本に猫が伝来したのは奈良時代。仏教の経典を積んだ中国の船に、ネズミバスターとして同乗してきたのが始まりだそう。このように猫は、大切なものを守ってくれる存在。猫アイテムをお守りにするなら、こんな使い方がオススメです。

・本棚に置く
 本と猫はとっても仲よし。アメリカの多くの図書館で、マスコットとして飼われています。有名な『図書館ねこデューイ』(ヴィッキー・マイロン著/早川書房)もその一員。猫は、大事な本と静かな空間を守るスタッフなのです。

・クローゼットや衣装箱に入れる 
 猫をかたどった匂い袋や防虫剤カバーはいかが? ただし、ユリ科の植物は猫の天敵。百合フレーバーの香料とは相性×です。

・バッグに入れて連れ歩く
 「ねこ」という日本語は、鳴き声の「ね」に、かわいがる意味の「こ」をつけた名称。ポーチ、ハンカチ、ブックカバーやしおり……愛らしい猫が目に入るたびに、優しい気持ちになれそうです。

 「犬は友だち」とはよく言われますが、それなら、猫は人の味方です。大切にしていれば、強力な護りとなってあなたを助けてくれることでしょう。
(よいこ)



【検索ワード】  ・  ・  ・ 



オフィシャルアカウント&モバイル
  • twitter
  • facebook
  • RSS
  • モバイル用
  

ハピズムをBookmarkする