――報われない恋を成就させるために占い師を巡り、家一軒分も散財していた筋金入りの占いジプシー・ニラコが、ダメ恋愛と占いジプシーから卒業し、今度は占い師を目指す!? 一筋縄ではいかない占いワールドに翻弄され続ける、ニラコの占い奮闘記!(今までの奮闘はこちらから

 「タロットカード」、「九星気学」、そして「人相」と勉強を続け、とうとう今回で最後の授業、卒業試験。祈先生の厳しい指導や「占い師に向いていない」という占い結果に泣きそうになることもあったけれど、持ち前のガッツでなんとか今日までしがみついてきたニラコ。さて、本当の本当にこれが最後。卒業試験をクリアし、占い師として一歩踏み出すことができるのか……。

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とうとう念願の占い師デビュー!?

 とうとうやってきた卒業試験! 思えばここまで長い道のりだったなあ。タロットカードの意味を憶えるのに四苦八苦し、九星気学や人相の奥深さに翻弄され、祈先生の厳しい指導にヘコむことも……。正直、とてもしんどい道のりでした。こんなに苦労して辿り着いた最後の試験だもん、絶対合格してなんとしても卒業してやる! 私の脳内では見事試験に合格し、晴れて占い師になった自分の姿が輝いていました。

 卒業試験の日、祈先生は生徒のAさんを連れて教室に入ってきました。「卒業試験は私の生徒であるAさんを、今まで習ったすべての占い方法で鑑定してみて!」喝を入れるかのようにそう言うと、先生は私の前にAさんを座らせ、試験の始まりです。今まで友達を占ってきたことはあるけど、卒業試験ともなると、やはり違います。お客様役のAさんを目のにし、ど緊張。Aさんは華やかな雰囲気の30代のOLさん。もう逃げるわけにはいかない! 私はノートと万年暦(九星気学の鑑定で使う本)とタロットを手元に置き、Aさんに顔を向けました。

 「今日は、ど、どんな、ご、ご相談ですかっ?」私は勢いよくAさんに質問すると、彼女は恋愛で悩んでいると言いました。仕事上の関係の人で、仲よくなったばかり。この恋がどうなっていくのか知りたいとのこと。私は早速2人の生年月日を聞くと、九星気学の式を出し、授業で習ったように、年、月、日、から相性を割り出します。しかし、こうやっていざ本番の対面鑑定を向かえてみると、緊張のせいか注意散漫になるわ、何から見るのか順序があっちこっちになるわ、彼女と彼の相性を見るのにだいぶ手間取りました。あちゃー、だいぶ時間がかかっちゃたけど、でも結果がいいから大丈夫だろうと、私はAさんに鑑定結果を伝えます

 「あなたと彼、生年月日の相性いいですよ!」と言うと、彼女はホっとした表情を見せました。それを見てホッとした私は、「次はタロットで今後をみてみましょう」と彼女に語りかけながらタロットカードを展開してみると、なんと、彼のほうも彼女に対して好意を持っている様子。すぐに付き合うというわけではないですが、今後、温めていけば成就の可能性も。その結果聞いて彼女は嬉しそう。そして、あっという間に30分の鑑定時間は過ぎていました。

 さて、まあまあの感触だったかなあと安堵の表情で私が先生のほうを振り返ると、「なにやってるの!」と一喝。がーん……な、なんで? そりゃあちょっとは手間取ったかもしれないけれど、ちゃんと手順を踏んだし、お客様をヘコませるようなことも言わなかったはず。私のどこがいけなかったのー!?






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