――半分ガイジン!? な映像ディレクター・市村幸卯子がお届けする連載「OH!ストレンジ☆冠婚葬祭」。信仰の有無に関わらず、さまざまな場面にスピリチュアル思想が盛り込まれている日本の冠婚葬祭。なんとな~くやり過ごしているものの、中には「アレ? これってありなの?」と思うようなちぐはぐなものも……。そこで、長年の海外暮らしで培ったガイジン的視点から、日本のちょっとおかしなしきたりについて、ツッコんでいきたいと思います!

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(C)yuko ichimura


「結婚する?」

 じゃ、まずはこの儀式から――ザッツ「結納」でございます。

 私も最初は「結納ってなに? 超Japanな感じ? キララ~☆」なんて夢いっぱいでしたが……しかし! How naive I was. どうやら結納というのは、「婿家がYOMEをいただくお礼におめでたい奇数品目をYOME親に渡す、家to家の儀式 since 室町時代」らしいのです!(高○屋ブライダルサロンしおりを超訳)

 すなわち、“YOMEが品物とトレードされる”という、ニッポンの結婚の裏コンセプトをはっきり表現する儀式だったのです。「えぇ……それ、ちょっとイヤかも……」。

 ちなみに、そのトレードされる「おめでたい奇数品目」の内容ですが、

・勝男節(武士):かつおぶし。たくましい婿。 
・寿留女:するめ。幸せな家庭を作るYOME。

 ああ、ニッポン文化が得意なDAJAREですね。キライじゃないです。ただ、その中に、非常に気になる品が……。

・子生婦:こんぶ。子宝に恵まれますように。

 にゃんだとおおううう!? 「うちは子どもを作る予定はないです」という選択肢は? 本人たちに聞いてからにしない? つい疑問に思ってしまうなあ。私が個人主義のヨーロピア~んなんでしょうか。フ……(哀愁)。

 まあ、とはいえ、最近は「結納の儀」をせず、その代わりに「ご両家お顔合わせプラン」をホテルやええ感じの食べもん屋でサラッと開催するカップルが多いらしいですが。

 ……ところで、結局私たちの「ご両家お顔合わせ」。

 なんと、「入院中でパジャマ姿の母&捻挫して車椅子の義母&付き添いの両父たち @病院で」という、シュールなシチュエーションで行われました。そう、結納ひとつとっても、家族の数だけDRAMAがあるんです!

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■市村幸卯子(いちむら・ゆうこ)
1975年、神奈川県生まれ。映像ディレクター、国際マンガ家。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ・ファインアート科卒業。11年間のイギリス滞在を経て帰国。ロンドン時代よりTVCM、ミュージックヴィデオ、アニメーション作品など数多く手がける。著書に、福島第一原子力発電所事故後の東京の日常を描いた『3/11-TOKYO INTERRUPTED-東京一時停止-』(Carlsen Verlag社)がある。
公式HP

【「OH!ストレンジ☆冠婚葬祭」バックナンバー】
【第1回】ふくさに封筒、中袋……ガードは固いのに金額をしっかり書く“Japaneseご祝儀”のナゾ



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