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「占いゆほびか2012年後半」(マキノ出版)

 開運・快便雑誌「ゆほびか」(マキノ出版)。最近、占い系の記事が少なく、あってもメイン特集ではなかったため、スピ雑誌レビューでも取り上げていませんでしたが、なんと、なんと、「占いゆほびか」が発売されているではないですか!? 普段、目にしている「ゆほびか」とは打って変わって、空をイメージしたかのようの表紙に、虹が差し込み、蝶々が飛んでいます。ぱっと見、「an・an」(マガジンハウス)や「FRaU」(講談社)などの女性誌半期に一度行う占い特集のよう。江原博之が登場しない「an・an」、鏡リュウジがいない「FRaU」といった感じでしょうか。占いらしい雑誌が減りつつある今、大きな期待を持てそうです。

<トピック>
◎2012年後半の運気がわかる! 愛が成就する! 紫月香帆 十干占術
◎生きぼくろ占い
◎婚活に即使える「耳占い」

■本家「ゆほびか」とのギャップにびっくり!

 いままでの「ゆほびか」を見ていた読者は、ページを開いて驚くこと間違いありません。もう、別物と考えていいでしょう。フルカラーで展開されているだけでなく、イラストが今までの「ゆほびか」で見たことがないくらいかわいい! しかも、それぞれの占い結果に対して、じっくり解説がついています。「十干占術」は2ページ、「マヤ暦占い」は1/2ページですが、その人の本質以外にも、仕事、人間関係、お金、健康、開運のコツと、至れり尽くせりです。さらに、「マヤ暦占い『20の太陽紋章編』」として、別アプローチでその人の人間関係の問題点やコツを紹介しています。まさに、「占いゆほびか」という誌名にふさわしい内容とボリューム。2012年後半の運勢が気になる人は、女性誌ではなく、「占いゆほびか」も目を通してみましょう。

■ほくろを愛すと幸せになれる!?

 ほくろの位置でその人の運勢を占う「ほくろ占い」というものがあります。そして、「生きぼくろ占い」特集でいう「生きぼくろ」とは、「黒ぐろとはっきりした色をして、ツヤのあるほくろ」のこと。

 そして、ほくろで運気をあげるには、「ほくろを愛してあげる」ということが必須のようです。その愛情表現のひとつが「ぐりぐりなぞってあげる」。1にぐりぐり、2にぐりぐり、3、4、5、とぐりぐりすることが大切。そうすることで、小さなほくろでも、ツヤのあるほくろ=生きぼくろに成長するそうです。ほくろの位置が気に入らない、大きすぎてコンプレックスという人、整形に走る前に、まずはじっくりほくろを愛してあげましょう。そうこうしているうちに、自分のほくろが好きになって、整形するなんて発想もどこかにいってしまうかもしれませんよ。

 顔にほくろがない……という人もご安心を。この特集のメインは、ほくろの位置をチェックするのではなく、「ほくろを書いて開運しよう!」というもの。ほくろがなければ描けばいいじゃない、というのです。道具はウォータープルーフタイプのリキッドアイライナーがオススメ。毎日持ち歩き、万が一、ほくろが消えてしまったら、すぐ描けるようにしておくこと。ほくろがあってもなくても、常にほくろを気にし、愛することが幸せになれる秘訣です!

■ゆほびか魂は忘れない!

 「ゆほびか」といえば、本当かよ!? と思ってしまう読者の体験談が売りでもあるのですが、「占いゆほびか」も例外ではありません。「『生きぼくろ』を描いて人生大好転!の6つの体験集」でもぶっ飛んだ体験が寄せられています。

 リウマチと鬱に悩んでいた40歳の女性が、耳たぶに生きぼくろを描いた2カ月後、医師から新しい薬をすすめられ、服用するとみるみる症状が改善。「リウマチの全身痛と鬱の毎日が一転し走れるまでに回復!」したそう。また、平凡な俳優として活動しているものの、将来監督の仕事に就きたいと思っていた男性が、生きぼくろを描いたら、『ALWAYS 3丁目の夕日』の監督・山崎貴監督のデビュー作『ジュブナイル』のアクション監督としてのオファーが舞い込み、その後、監督として大成功。飲食店の経営を始め、現在は音楽プロデューサー業に挑戦中。

 本当かよ!? と思った人、生きぼくろを描いてみてはいかがでしょう? 筆者も金運に効果があるという眉尻に、生きぼくろを描きましたよ!
 
 ほくろ占いに続いて、「結活に即使える『耳占い』」特集です。性格がどうの、顔がどうのと悩んでいるのはナンセンス! そんな悩みは「耳」が解決してくれるんですって! これから気になる相手を見つけたら、顔でも年収でもなく「耳」をチェックしましょう。ただ、相手の耳をチェックする前に、自分の耳を細かく分析することが必至。鏡ではうまく見ることのできない耳の写真を自分で撮り、耳の縦横の比を出します。「縦の長さが横幅の1.5倍以上or以内」かどうか、以上の場合、「上から下まで同じくらいかor真ん中が広いか」を確認し、そこから導かれた7パターンの耳に形に自分がどれに当てはまるのかをチェックします。

 そこで出た自分の耳の形に対して、相手の耳の形がどうなのか、それで相性をチェックするのですが、会話の時間が限られているような婚活パーティーで、上記のチェック項目を確認することができるのか……? しかも初対面で「耳、みせてもらえますか?」とはなかなか言えません。「耳占い」が婚活に使えるとしても、実践するまでのハードルが高すぎじゃありませんか?

 最後に、「はじめに」に書かれている本誌に対するゆほびか編集部の意気込みをご紹介します。

「占いは、決して未来を固定するものではなく、もちろん、不幸になるためのものでもありません。自分自身を深く知り、相手を知る」
「過度に依存することなく、単なるアテものとしてでもなく、あなたの運命を切り開く『精密な情報』として、最大限活用していただけたら……。作り手として、こんな嬉しいことはありません」

 占いは、当たる・当たらないという2択ではありません。だからといって、占いをやらなかったら幸せになれないか、ということでもありません。悩みで頭がいっぱいになっているとき、「占い」は、あなたの現状、過去、未来に関する「情報」を与えてくれます。その「情報」は、気づかなかった自分の内面、なんとなくわかっていたけれど直視できなかった自分の本質を見せてくれます。それを知り、新たな一歩を進む。

 つまり、占いは自分や相手を知るための「ツール」のひとつ。ツールを使うか使わないかはその人次第。そのツールに溺れてしまうかどうかも、その人次第なのです。それは、占いに限ったことではありません。悲しいのは、ツールとしてうまく使えない人に対して、使い方を教えるのではなく、カモだと思って陥れる誘導をしてしまう人がいるということ。その人たちがいるがために、「占い=あやしい」「占い=だまされる」というイメージが世間に広がっています。
 
 そんな人が少しでも減るように、そして、占いに溺れることなく、「精密な情報」として活用できる人が増えてほしいものです。出版不況といわれる中、占い雑誌を出版することの意義。女性誌でも巻末の特集でしか扱われない占い、半期に1度しか特集されない占い。「占いゆほびか」が毎月発行される日がくることを、大いに期待しています。
(小林みなみ)



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