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女受けは悪いよね……

――顔はその人の本質を表し、真実を宿す場所。顔面評論家で知られる池袋絵意知先生に、話題の芸能人の"顔"から、テレビだけでは分からないホントの姿を検証してもらいます。

■今回のターゲット
長澤まさみ

 昨年、ヒロイン役を務めた映画『モテキ』が大ヒットし、復活の兆しを見せている長澤まさみ。一時は若手女優のトップクラスに君臨していたが、気付けば同年代の若手女優に押され、その座を奪われてしまった。しかし『モテキ』での口移しで水を飲ませたり、胸を揉まれたりといった体当たりの演技が評価され、人気を取り戻している。果たして長澤は、若手女優戦国時代を勝ち抜くことができるのか?

 長澤の人気凋落を決定づけたのは、映画『群青 愛が沈んだ海の色』(2009年)だった。当時、戸田恵梨香や石原さとみの人気が上昇し、それを挽回すべく、『群青』での脱ぎっぷりが期待されたものの、濡れ場はほとんどなく、映画の興行成績もイマイチ。長澤の人気も落ちるところまで沈んでしまった。

 現在は、ほかに吉高由里子、上戸彩、宮崎あおい、堀北真希……など、長澤と同年代の女優が、長澤と同等かそれ以上の活躍をしている。だが、数年後「この年代の女優の代表は誰か?」と振り返ってみると「やっぱり、長澤まさみ」となっていることだろう。

 上記で挙げた女優の中で、最大公約数的に「美人顔」と評価されるのは、パーツの形にクセがなく、配置が平均型の「長澤まさみ」と「吉高由里子」のみ。顔パーツに個性のある「戸田恵梨香」と「石原さとみ」は個性派美人。「上戸彩」はパーツの配置が下型、「宮崎あおい」は外型、「堀北真希」は内型で、配置的には典型的な美人顔ではない。

 長澤や吉高のような平均型美人は、悪い印象を持たれにくい代わりに、引っかかりがなくて個性が見えにくい。整い過ぎているとも言える。だが、ここ最近の長澤は少し余裕が出てきたのか、表情が良くなった。この余裕の微笑み。口角をキュッと上げるのは女優ならば誰でもできるが、長澤のそれは弥勒菩薩のような“アルカイック・スマイル”なのだ。

 再ブレークに向けて確かな手応えを感じているのか、焦りがなくなり長い目で人生を考えられるようになったからなのか、どこか達観したような表情をしている。これが、人気女優止まりの吉高由里子と、大女優になる可能性を秘めた長澤まさみの差で、「やっぱり長澤まさみはものが違う」と思った次第だ。

 長澤の顔が魅力的になったのは、“アルカイック・スマイル”の表情だけではない。シワが増えることで顔に“味”が出てきた。アメリカの女優、ローレン・バコールはこんな名言を残している。「私のシワは努力して手に入れたもの」。一般的には老けて見えるために女性はシワを嫌うが、女優にとっては武器になるのである。

 『モテキ』の 松尾みゆき役はハマリ役だと大絶賛を浴び、「こんなに可愛かったのか」「見直した」と20~30代男性を中心に盛り上がっている。その一方、女性からは「体当たり演技と言っても、人気が落ちて自棄になってるだけ」「汚れもできるのをウリにして」と冷めた声が多い。

 実はこれ、長澤の顔に原因があるのだ。もちろん、美人というだけで女性からは嫉妬の対象となるのだが、目頭が切れ下がった女は男からの人気運が極めて高いため、女性からは必要以上にジェラシーの対象となるのである。

 男の私はこのように長澤を評価してきたわけだが、顔面評論家として正しく長澤の顔面を評論すると、第2次ブームというほどの大ブレイクはないと見る。それよりも、この最大公約数的な「美人顔」、“アルカイック・スマイル”を持ち、シワの多い長澤は、浮き沈みが少ない“息の長い女優”になると予想する。

 かつてのライバル・沢尻エリカが、映画『ヘルタースケルター』で哀川翔、窪塚洋介、綾野剛の3人を相手に大胆濡れ場を演じているとうわさされている。いつの間にか、数大くのライバルを持つことになった長澤だが、宿敵とも言える存在は沢尻にほかならない。 ライバルの存在が人間を成長させる。長澤が大女優になるかどうかは、沢尻の活躍次第だ。

池袋絵意知(いけぶくろ・えいち)
観相家、顔研究家、顔面評論家。著書に『最強モテ顔講座』(オークラ出版)、『顔相恋占い』(池田書店)、『あなたは何顔美人?』(WAVE出版)など。
・ブログ「Face to Face」 






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