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日食=不吉という説もありますよー

 きたる5月21日は、「金環日食」です。“日食”とは、太陽の手前を月が通過することによって起こる現象のこと。今回の金環日食は、太陽が部分的に隠れる「部分日食」や、太陽がすっぽりと隠れてしまう「皆既日食」と違って、太陽の中心部のみが隠れてリング状の光が見られる幻想的なもの。このような太陽の環は、非常に珍しい天文現象です。さらに、東京、大阪、名古屋などの太平洋側の広い地域で観測可能。これほど広い範囲で観測できるのは、932年ぶりの出来事です。

 “日食は不吉なもの”という迷信があります。インドの占星術師たちは、太陽が隠されるので、インドで重要とされている太陽神が隠されると考え、見ることはもちろん外出も不吉とされるため、「日食が過ぎるまで家にこもる」ことをすすめるそうです。

 とはいえ、このレアな天体現象、どんないわれがあっても見てみたいという人も多いはず。しかし、観測するには、注意が必要です。正しい方法で観測しないと、目に悪影響を与えることもあるので気をつけてください。

■直接太陽を見ることは絶対にNG!

 なにより注意しなければいけないことは、「直接太陽を見てはいけない」ということ。必ず専用グラスを使って観測しましょう。
 
 太陽の光は、可視光線や赤外線、紫外線を含んでいます。直接太陽を見続け、瞳がダメージを受けてしまうと、最悪の場合「日食網膜症」になってしまうことも。網膜が焼けて、視力が低下し、最悪の場合は失明の恐れもあります。さらに恐ろしいことに「日食網膜症」には、治療法がありません。日食を観測しようとして、直接太陽を見てしまって視力が低下したら、もう元には戻りません。だから、専用グラスを使わないで見ることは絶対にタブーなのです。
 
 このほかにも、日食を見るときにやってはいけないことは以下のとおりです。

・サングラスや黒い下敷きを通して見る
 光の遮断が不十分で、有害な波長を100%カットしてくれるわけではないので危険です。

・望遠鏡や双眼鏡を使う
 ただでさえ強い太陽の光が、より増強されるので、失明の恐れがあります。

・日食撮影専用のフィルターを使わずに撮影する
 専用フィルターなしで太陽にレンズを向けると、太陽の光がカメラ内を焼いてしまい、故障してしまう恐れがあります。

■日食グラスを手に入れよう!
 
 金環日食を見るには、専用の「日食グラス」が必須! ネット通販でも、デザイン豊富に取り揃えられています。厚紙に両目用ののぞき窓が2つあって、そこに遮光シートが張られているものが一般的。お値段も500円前後~1,000円以下で購入できるものも多く、リーズナブルです。

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科学の実験キットについてきそうなもの(一番左)から、
遊び心のあるもの(一番右)まで、いろいろ販売してますよ

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(左上に太陽がある想定で)こんな感じで観測します。
パンダ柄の日食グラスだと、ふざけた人に見えますね

 実際に見てから買いたいという人は、全国のカメラショップやアウトドアショップ、書店など、いろいろなとこで販売されています。金環日食まで時間がないので、売り切れてしまう可能性も考えて、お気に入りを見つけたら即ゲットしておきましょう。

■来月は「金星の日面通過」が待っている!
 
 金環日食を見終わり、日食グラスは押し入れの中に……と、普通はなってしまいますが、ちょっと待ってください。実は日食グラスの活躍の場が、まだ来月もあるんです!
 
 それが6月6日に起こる「金星の日面通過」。その名の通り、金星が太陽を通過する現象で、6時間以上かけて太陽面を通過していく金星がばっちり見えます。これも観察するには日食グラスが必須。日食グラスで太陽を見ると、通過する金星が観察できるのです。
 
 金環日食だけかと思いきや、「金星の日面通過」の観察にも使える、日食グラス。一度きりの使い捨てではないですから、早いうちに手に入れておきたいですよね。

 今回の金環日食を見逃してしまったら、次に観測できるのは18年後。しかも北海道だけです。東京で観測できるのは約300年後になります。見る、見ないは人それぞれだと思いますが、観測する場合は、そのための準備を万端に整えておきましょう。



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