2月に、東海ウォーカーさんの主催で、拙著「サバイバル女道」のプロモーションを兼ねた女子会が名古屋で開催されました。

 女子会に先立ち、「話題を作らなければ」と、名古屋近郊のパワースポットに行くことに。前日に検索したら、まず視界に入ったのは、男性器を祀った神社です。愛知県小牧市にある、その田縣(たがた)神社は、醍醐天皇の時代から鎮座する由緒正しい神社。公式サイトによると、「男茎形」のご神体は、恋愛、子宝、安産、縁結び、夫婦円満、商売繁昌、厄除開運、諸病の平癒の守護神とされているそうです。

 新幹線で名古屋に到着すると、他のメジャーな観光地にも寄らず、電車を乗り継いで田縣(たがた)神社に直行。到着すると、表面上は“男性器推し”でもない、いい具合にひなびた神社で家族連れも散見されます。しかし、薄暗い奥のほうに入っていくと、男性器形の岩がニョキニョキと生えていました。ガチガチでギンギンで巨大……と、男性にとっての理想形ばかりです(不思議と包茎タイプはありませんでした)。神社の奥宮の拝殿内にも、巨大な木製の男茎ご神体が鎮座し、その背後にもうごめく石の男性器たちが。

左の玉が家内安全で金運上昇、右の玉が恋愛成就に子宝・安産。お忘れなく!

「千年の昔より遠近の人々願ひの叶ひしを喜びて、逸物を供える慣習あり、これをみて男子はその雄大な形相に益々発奮して仕事に励み……」

と、もっともらしい筆書きの看板が掲げられています。逸物という表現が素敵で、男性へのほめ言葉にも使えそうです。

 奥宮の横にはさらに、「珍宝窟」という石の祭壇がありました(写真参照)。そこに設置されている、“陰嚢の象徴”である二つの玉の、左をさすると家内安全・商売繁昌・ 金運上昇、右をさすると恋愛成就・子宝・安産・ 夫婦和合に恵まれるとか。包み込むようにそっと玉に触れてみると、痺れるようなエネルギーの波動をビンビン感じました。帰りには、男性器モチーフのお守りやまんじゅう、飴などを購入し、まさに男性器まみれの一日となりました。参拝後、興奮覚めやらず女友達数人に「男性器を祀った神社に行きました」とメールしまくったところ、携帯の予測変換が「男性」と入力すると次に「器」が出るようになってしまう副作用もありましたが……(ちなみに、お土産として男性器グッズを渡した相手からはノーリアクションでした……)。

 そして、メインイベントである女子会で名古屋女子に田縣神社のことを報告したら、男性器だけでなく、近くには女性器やおっぱいを祀る神社があるという新たな情報が。地元では通称、田縣神社は◯んこ神社、女陰を祀る大縣神社は●んこ神社と呼ばれているとか。愛知県、まだまだ探求のしがいがありそうです。

田縣神社(たがたじんじゃ)
愛知県小牧市田県町152

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辛酸なめ子(しんさん・なめこ)
1974年生まれ。東京生まれ埼玉育ち。漫画家・エッセイスト。セレブ、スピリチュアル、女磨きなどをテーマに、数々の作品を発表。「週刊文春」など多数の雑誌で連載記事を持つ。近著書に、『女子校育ち』(筑摩書房)、『辛酸なめ子の現代社会学 』(幻冬舎)など。また、同連載をまとめた『サバイバル女道』も発売中。



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