常々思うのだが、タロットカードの絵柄はコワい。目鼻が妙にリアルに描かれていたり、体の色が変な色だったり、なんだってあんなにとっつきにくい絵にしちゃっているのか。コワい絵柄にすることで、神秘性を増そうという魂胆なのだろうか。だからといって、何かのキャラクターとのコラボタロットでは、あまりに神秘性が薄くてタロットらしさに欠ける。かわいさと神秘性を兼ね備える絶妙なタロットはないものか。などとしばしばワガママなことをブツクサぼやいていたのだが、先月発売された『タロッカ』(美術出版社)ならば、それを満たしてくれそうだ。

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いい具合にボケッとした手書き風の絵が、ほどほどに神秘的で、
何より六角形の小さなカードの形もかわいい。

筆者のお気に入りは写真の「愚者」「星」「審判」の3枚。審判の絵は、
宙に浮かぶオジサンが笛を吹こうと懸命に頬を膨らませる姿に胸キュン。
愚者は目からビームを出している“てるてる坊主”のよう

 『タロッカ』のカードが六角形なのは、「ロッカ」というカードゲームができるように作られているため。しかし、神聖なタロットでゲームなんかをしていいものか。バチ当たりなのでは? と思ってしまうが、タロットカードはもともと15世紀中ごろのイタリアにて、カードゲームとして誕生したもの。『タロッカ』を監修した、占星術研究家の鏡リュウジ氏は、偶然性や運試しの世界にあるという意味でゲームと占いは近しい存在、と解説している。

 ならば、とまずは「タロッカ・キャッスル」をプレイしてみることに。これは、「UNO」に非常に近いゲームだが、ひとつ違うのは、絵をつなげるように札を出していくため、出した履歴が見える点。また、絵をつなげることで、絵に描かれた建物が立体的に見えてくるところも六角形でデザインされたカードならでは。

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写真の右上が場札。どんどんカードを出していくと、
レンガ造りの建物がクネクネと伸びていくように見える。

 こうしてカードを並べることで、絵柄のかわいさが際立ってくる。例えば、冒頭で紹介した「愚者」は、てるてる坊主が大きな長い建物の中で迷ってウロウロしているように見えてくるのだ。キュン。

 そして、ひとしきり遊んだあと、説明書を見つつぎこちなくも占いをしてみた。『タロッカ』は、占い方法の説明も充実していて、単純に1枚引くだけの占いから、チャンスデーを知る占い、恋人との距離を測る、自分の本質や未来を知る占いなど、相当複雑な占い方まで載っている。

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なぜか塔にちょびヒゲが生えている……。ゆるキャラ?

 ちなみに、筆者がやってみた占い結果は、写真のように「塔」(意味:破壊、失敗)。タロットを少しかじっていればすぐにおわかりかと思うが、タロットの中で最も悪いカードを引いてしまった……。でも、「塔」のイラストもかわいいから……あんまり……傷つかなかったよ…えへへ、えへ……。涙。
(朝井麻由美)



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