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「開運百花かなえり」VOL.6(リイド社)

 愛を取るかお金を取るか――。「愛はお金で買えないから『愛』」、「いやいや、愛だけでは生きていけないから『お金』」、とおそらく意見はまっぷたつに分かれるでしょう。そんな、「愛かお金か」という解決できない問題に、「だったら両方手に入れちゃいましょ♪」と、独自の開運方法を紹介してくれるが、今回レビューする「開運百花かなえり」(リイド社)です。今までハピズムで紹介してきた「ゆがふる。」(文芸社)、「ゆほびか」(マキノ出版)、「Chakra」(アイア出版)、そして新装刊の「開運帳」(イースト・プレス)など、“開運”を紹介する場合、人よりもその“方法”をフィーチャーしているものが多いのですが、「かなえり」は、人、人、人!! どのページを開いても、その道のスペシャリストが笑顔で迎えてくれます。さっそく中身を見ていきましょう。

<トピック>
◎自分を変えて金運・人生運を引き寄せる
◎今年こそ当てる! 宝くじ新攻略法
◎大地に眠るパワーがあなたの運気を急上昇させる!

■知っている人を探せ!

 「かなえり」のキャッチコピーは、「お金と愛が手に入る50の法則」。その言葉に偽りなしといわんばかりに、開運アドバイザーが法則をどんどん紹介しています。

 「自分を変えて金運・人生運を引き寄せる」特集では、オネエ祈祷師びびこさんが「金運アゲアゲ☆幸せ開運法」、手相芸人の島田秀平さんが「革命手相」、占い師・鈴木香月さんが「運命を引き寄せる『天麗美人占い』」、BMEカウンセラーとして活躍する早坂周鴻さんが「運命を変える『早坂流算命学』」、「CanCam」(小学館)の巻末占いでもおなじみの、KOHCHさんが「開運体質になれる『KOHCH気学』」をそれぞれ紹介しています。

 正直、興味のない人にとっては、このラインナップが豪華なのかどうなのか判断しかねるところ。でも、知らないからこそ変な先入観がなく、紹介されている開運法も「使える」「使えない」が冷静に判断できると思います。

 たとえば、びびこさんがお金が貯まる方法として提案する「カード類は“末広がり”という意味で、クレジットカードやお店のポイントカード、免許証などをすべて含めて8枚しか入れない」や、KOHCHさんが提案する「玄関やトイレをきれいにするだけで、開運できる」という開運法。意外と地に足が着いている感じがしませんか?

 鈴木香月さんや早坂周鴻さんの場合は、ベースが占術なので、好き嫌いによって使える・使えないは左右されると思います。ちなみに、「革命手相」を紹介している島田秀平さんですが、強運を持っている芸能人の手相がひたすら紹介されているだけ。「これをまねして書けばいいの?」と思いましたが、手相だけに「良い手相を書くのは“ひとつの手”」と、全面的にプッシュしている開運法ではない様子です。なので、普段見ることのできない芸能人の手相を楽しむというスタンスで、楽しむことをオススメします。

■何でも商売になるいい時代です

 突然ですが、「宝くじ購入・祈願代行サービス」というものをご存じでしょうか? 当選確率の高い売り場に行くのが難しいという人の代わり、宝くじを買いに行くサービスのことです。その名も「開運★当たり隊」。宝くじの購入だけでなく、“祈れば当たる”という佐賀県唐津市の高島という小さな島にある「宝当神社」まで行き、当選を祈願してくれるアフターサービス付き! 請負料は、30枚1万1,000円、ぶっ通し100枚3万5,000円。請負料の中に宝くじ購入料と手数料も含まれているから、かなりお得な気がします。

 そして、開運★当たり隊代表の倉井一郎さんが「(宝くじが)“当たる”ための」テクニックを教えくれます。そのテクニックとは「その1 過去に高額当選している売り場で宝くじを買うべし」「その2 宝当神社で当選祈願! “当たる”運を呼び込む」「その3 当たるまで継続して購入! そして楽しみながら夢を射止める」。

 テクニックその3で気付いた人もいるかと思いますが、そうなんです、開運★当たり隊に代行をお願いしたからといって、確実に当たるわけではないんです。そして、倉井さんは言います。「高額当選者の25%が宝くじの購入キャリアが5年以上(中略)当選するには根気強く、継続して購入し続けることが大切」「宝くじを買うことは夢を買うようなものです。素直な気持ちで当選を信じること」と。そして、とどめは「やはり最後は神頼み」です。確かにそうなんですけど……。この言葉を読んで、なんだかな〜という気持ちになったのは筆者だけではないはず。宝くじを買う行為を「夢を買う」行為とするなら、それを他人に代行してもらうのはどうなんだ? という根本的なとこに疑問を感じてしまったのはいうまでもありません。

 昨今では、受験生のための「合格祈願代行サービス」というものもあるので、世の中のニーズには合っているのでしょうが……。是非は各々の良心にまかせます!!

 ほかにも、“ラスト陰陽師”として知られ、その甘いマスクから女性ファンも多い橋本京明氏(知らない人はこちらを)や、願望実現の新ルール“逆妄想”で願いをかなえる独自の開運法を開発した藤岡リナさんなど、知ってるような知らないような、総勢14名の方々が「お金と愛が手に入る法則」を紹介しています。ただ、14名も登場しているので、「(宝くじ)当選者は誰もが運が上がっているときにどんどん宝くじを購入していたといいます。巡ってくる運の前兆を少しでも感じたら小額でもよいので宝くじを買うこと」(Dr.RYUKO談)という人もいれば、「宝くじは金運が低迷している時に当たりやすいです(中略)。『金運がないな』と思ったときこそ、宝くじを買ってみてください」(橋本京明談)など、1冊通してみるとつじつまのあわないことも。

 今回登場している14名は、この道に入ったルーツも違えば、用いる占術や考え方も違います。「みんなちがって、みんないい」(金子みすず)、「にんげんだもの」(相田みつを)精神で、おおらかな気持ちで受け止めたいと思います。
(田中優子)



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