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「開運帖」(イースト・プレス)

 昨年の10月に、占い雑誌「MISTY」(実業之日本社)が休刊したことは、このレビューでもお伝えした通り。そして、「MISTY」に代わる占い雑誌として、白羽の矢が立ったのが「恋運暦 koiunreki」(イースト・プレス)でした。キャッチコピーは「大人のための開運占い専門誌」。表紙も、「an・an」(マガジンハウス)や「FRaU」(講談社)などの、占い特集号的な香りが漂います。しかし! 先月号の表紙には目を疑う言葉が並んでいたのです。それは「次号より新装刊!「koiunreki」は開運帖に変わります!」と……。「MISTY」なき後、占い好きの女子のための雑誌として紹介できると思っていた矢先の出来事。悲しみに暮れ、先月号のレビューができなかったほどです。そして、届いた新装刊の「開運帖」は、 “開運”をがっつり前面に押し出した表紙。これがまあ……かわいくない。“開運”が悪いんじゃないんです。「koiunreki」が完全に女性向けの表紙だったせいで、そのギャップについていけていないだけなんです。そんなこんなで「koiunreki」改め、「開運帖」のレビューをしていきたいと思います。

<トピック>
◎開運帖 開運の秘密9
◎天中殺で一発開運
◎明洞の母 “福神の舞”で幸運を引き寄せる

■すっごくありがたい表紙なんですって!

 「開運帖」は、「持っているだけで開運できる」というのがコンセプトです。風水師に監修してもらい、表紙だけでなく、背表紙や中ページにまで開運要素がちりばめられています。開運の秘密は全部で9つ。そのすべてを紹介しましょう。右上の表紙と照らし合わせながら読んでくださいね!

1.表紙の9色は九星気学の方位にならって、吉星の入っている方位は吉意をパワーアップさせる色に、凶星が入っている方位には凶意を抑える色を使用。
2.タイトルロゴ「開」には鳥居、「運」には桜、「帖」には陰陽マーク。3つの瑞祥モチーフを使って運を開く。
3.表紙の9色をつなげるように、「渦巻き」模様を描いている。風水学では渦巻きは繁栄の形。未来に向かって伸びていく様子を表している。
4.「開運帖」の字画は32画。大吉の画で「一攫千金」の意味も。読者にも金運をもたらす。
5.背表紙に今年「壬辰年」の象徴である昇り龍のイラスト。
6.背表紙に今年のラッキーカラーストーン「ラピスラズリ」の写真。
7.背表紙に金運アップで有名な「ルチルクォーツ」の写真。
8.凶星が2つも入っている一番右下の方位は、企画名を黒字で印刷して凶作用を抑える。
9.「渦巻き」模様を各ページ数の横に配置。これで雑誌をめくるたびに開運陰徳をつむことができる。

 これでもかと、開運要素をぶち込んできています。気になるのは、九星の方位にならって9色を配色した表紙。毎号同じ配置だと、変わり映えがまったくしないんですけど……。月によって吉方位・凶方位は変わるので、それに合わせて配色を変えるのでしょうか? ああっ、次号が待ち遠しい!! 早く次号が読みたいのに、「開運帖」は偶数月16日発売。2カ月近く悶々と過ごさないといけません。もう、開運どころじゃないっての!!

■表紙は大リニューアル、だけど中身は……

 タイトルも表紙も以前とは比べものにならないくらい変わりましたが、肝心なのは中身。新連載もあるにはあるのですが、連載のほとんどは「koiunreki」からのお引っ越し&プチリニューアル程度。たとえば、毎月の運勢が日ごとで見れる、綴じ込み小冊子「ステラ薫子のDaily horoscope」は、「ジューン澁澤のDairy Fortune」(※DairyはDailyの誤植?)に変更。塗り絵感覚で楽しめる「ハワイアン曼陀羅塗り絵」は「韓流曼陀羅塗り絵」と、タイトルだけ変えて中身は「koiunreki」時代のまんま。間違い探しかい! っとツッコミを入れたくなるようなものばかりです。そのほかのお引っ越し連載に関しては、新装刊で雑誌のナンバリングが「vol.1」なのに対して、連載のナンバリングが「第28回」になっていたり、「開運帖第1回」と新装刊らしくしているかと思えば、コラムのタイトルが「京都散歩・その2」となっていて、「第1回目なのにその2って??」と、「koiunreki」読者でないと置いていかれること必至です。

■だれか踊り方を教えて!!

 とはいっても開運雑誌。凶運気である天中殺がわかる「天中殺で一発開運」や、「パワスポ巡りが楽しくなる!はじめての『御朱印』」というありがたい特集や、「門外不出の鎮宅霊符」が綴じ込み付録でついています。そんな中、一番気になったのは、「明洞の母 “福神の舞”で幸福を引き寄せる!」。明洞の母こと占い師・金英子(キム・ヨンジャ)さん。宇宙からの気を取り込んだ奇跡の踊り“福神の舞”が話題になり、韓国財政界や芸能界の多数の支持者を獲得。日本でも女性週刊誌や情報番組で紹介されたこともある人です。

 本誌では、「総合運気上昇の舞」「恋愛成就上昇の舞」「金運上昇の舞」が紹介され、「次の3つの動きを参考に、あなたも福神パワーで運気を高めましょう!」と締めくくっています。写真の通り3つの動きを流れてやってみたのですが、1つ目の動きから2つ目の動きへの流れが説明されていないので、舞の全体の動きがわかりません。何度やっても「舞っている人」ではなく「3つのポーズを順番に取っている人」です。
 
 記事を読み進めていくと、明洞の母のモバイルサイトの紹介記事が。福神の舞のポーズを取る明洞の母が、フキダシで「福神の舞の動画も見られる!」と言っています。「ああ、そういうことね……」と思いながら、福神の舞見たさにQRコードを読み取りサイトにアクセス。案の定、福神の舞の動画は有料会員(月額315円)にならないと見られません。315円だし、動画を見てすぐ退会すればいいんだし、いやでも……。なんて葛藤していたら、本誌内に「※本誌で掲載した福神の舞はオリジナルのもので、モバイルサイトの動画とはことなります。」という注意書きを発見しました。ってことは、会員登録しても「開運帖」で紹介された福神の舞は見れないってことか。勢いで入会しなくてよかったーと胸をなで下ろすと同時に、本誌で紹介された福神の舞はいったいどんな舞なのか余計に気になり、逆に登録したい気持ちでいっぱいになってしまいました。恐るべし、明洞の母!!

 「koiunreki」から心機一転、新しいスタートを切った「開運帖」。このリニューアルが成功するのかどうなるのか、温かい目で見守りたいと思います。次にお目にかかれるのは2カ月後のは6月16日。次号の表紙も今号と同じ9色展開でくるのか、それとも毎回風水師にプロデュースしてもらい新しい開運表紙を作るのか、それともさらに違うアプローチなのか……2カ月悶々とした気分で過ごしそうです!
(田中優子)



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