(前編はこちら)

 夜が明けて二日目。二日目のスケジュールはこんな感じです。

【二日目】
5:00~5:45  護摩祈祷(浴油堂)
6:15~7:15  大般若祈祷(本堂)諸堂参拝
                 (融通堂・大地蔵尊など)
7:30~8:00  朝食
8:15~8:45  作務(庭の清掃)
9:00~11:00  読経・写経(般若心経)

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目の前で焚き上がる炎に目を奪われます

 二日目は、朝も早くから護摩祈祷に参加します。まだ暗い時間に、浴油堂に向かうため起きてきちんと準備。昨日、夕飯の時にくれぐれも寝過ごさないようにと言われていたのでとにかく時間だけは守らねば。朝の修行も2時間半あるので、こっそりカロリーメイトを口にします。

 お堂では、護摩木が勢いよく燃やされており、この火と一緒に私たちの煩悩を焼き尽くすとか。燃え上がる炎を見つめながら、お経を一緒に唱えます。住職が時々、密教の奥義である印を手で結びます。この印は、本来は秘密の奥義なので、人に見せてはいけないもの。なので、住職も隠れるように袖の下でその形を作っています。う~ん、奥が深い。

 火が燃え尽きて、煩悩を消し去ったら本堂へ。次は、大般若祈祷を見学します。大般若祈祷はずらりと僧侶が一堂に会して行いますが、広い敷地の中で場所を間違えてしまいギリギリに駆け込むことに。みなさん、親切に待っていただいており、修行の身なのに申し訳なさすぎ……。

 到着するとすぐに大般若経がはじまり、経典をアコーディオンのようにバラバラと次々めくりながら叫ぶその迫力に目が奪われます。次々にめくることで、大般若経をすべて唱えたのと同じ功徳があるそう。当たり前ですが、毎日修行している本職の人は違うなぁと感心することしきりです。

 大般若祈祷をあげたあとに、各お堂などを回りながら由来を詳しく教えていただきます。昨日、教わった百八礼がけっこう体にきつかったので、石段を登る足も、やや筋肉痛。百八礼は毘沙門天様に向かって、まず頭と手を地面に着けそこから手を合わせながら起き上がるという礼の作法。これを文字通り108回繰りかえすので、意外にキツイ。痛む足を引きずりながら、石段を伸ぼるのもまた、修行のひとつなのかもしれません。

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昨晩の夕食と同様、朝食も充実

 さて、やっと朝ごはんです。湯豆腐と味噌汁で一息ついたのもつかの間、次は作務。作務とは、修行として行われる労働のこと。本日は、参道の掃除を担当することになりました。掃除なんか簡単じゃん! と思いきや、慣れない竹ぼうきがうまく使えません。重いし、ほうきの毛が逆に落ち葉を散らしてしまったり、自分の不器用さにうんざり。こんなところで至らない自分にも気づかされますね。

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掃除機やルンバを使って掃除をしている現代人には参道掃除はかなりキツい……

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墨と筆で文字を書くなんて何十年ぶりでしょうか

 掃除が終わったら、少しの休憩ののちに、読経と写経。住職に合わせて般若心経を読み、心静かに硯で墨をすります。墨をするなんて小学校のとき以来です。そのあとは一人で部屋に残され、写経にいそしむ。1時間ほど経つと、僧侶が戻ってきて、書いたものを引き取ります。これで全修行が終了! 身も心も新鮮な気分です。

 ちなみに修行中に一番良かった修行は、一日目に習った阿息観。「あー」という声を出して呼吸し、そのあと瞑想をするというものですが、普通の瞑想よりも声を出すことで邪念が吹き飛び、その後はものすごくリラックスできました。

 修行をすべて終えた後は、京都に出て伊勢丹でお買物をしましたが、せっかく修行したんだから下界に下りても、修行の心を忘れないようにしたいものですね。
(カシハラ@姐御)



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