――報われない恋を成就させるために占い師を巡り、家一軒分も散財していた筋金入りの占いジプシー・ニラコが、ダメ恋愛と占いジプシーから卒業し、今度は占い師を目指す!? 一筋縄ではいかない占いワールドに翻弄され続ける、ニラコの占い奮闘記!(過去記事はこちら

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占い師は相談者を応援するはずが、ニラコの場合は......

 プロの占い師になるべく、占いスクールの「オフィスコスモ」へ入学したニラコ。占いに費やした時間と金額から、「普通の人よりは占いを知っているし、初心者とは違う!」と、いきなり「タロットプロコース」に入学。すぐさまプロの占い師として働けると思ってタカをくくっていたニラコだったが、実際の授業が始まるやいなや、いかに占いの知識がないかを暴かれ、自分の占いの知識がペラペラなものでしかなかったと痛感させられたのでした......。

 レッスンを重ね、タロットカードの歴史やカードの意味を学び、さらにカードの裏のつながりや隠された意味までビシビシと教え込まれた私。今回は本格的な実践の授業です。「私がお客様になるから、占い師として鑑定してみてね」と、祈先生は私の前にお客様として座りました。

 「プロにはまだまだ!」と、先生に厳しく現実を突きつけられた前回の授業。それでも、私は8年もの間占いに通い続けた上、タロットカードで自分だけじゃなく友人も占ってきました。一度だけですが占い師としてデビューした経験もあります。今までの授業でダメダメだったのを挽回してやるっ! と、勢いよくカードを切り、鑑定を開始しました。

 「今日はどんなお悩みですか?」と訪ねると、お客さん役の祈先生は「出会い系で出会った人に恋をしていて、忘れられないんです。最初はメールも来てたし、デートもしていたんですが、最近連絡が取れなくなって......」。先生の設定した相談内容は、出会い系で出会った人に恋をしてしまったけれど、彼から一方的に連絡を絶たれてしまった女性。しかし、どうしても彼を諦められないという、どう聞いても可能性のなさそうな状況の相談内容でした。

 「よしキター!」と、私は内心ガッツポーズをしました。報われない恋愛相談なら私の十八番!! 8年ものあいだ曖昧な関係に悩み続けた私自身の経験を生かして、いい鑑定ができるハズ。先生の鼻をあかしてやるぞ! と、意気揚々とカードをめくると、相談者の現在の気持ちには「ワンドの5」、相手の状況は「カップの10」、最終結果が「ペンタクルスの9」の逆位置と出ました。

 授業で、「ペンタクルスの9」は「愛人カード」だって言っていた......。相手の状況は家庭のカード。これは、既婚者の可能性大。私みたいにズルズルダメ恋愛にはまらないためにも、ここはハッキリ言うべきです。「どうしたらいいでしょう?」と、私に答えを求める先生に、「彼のことが大好きで、葛藤している気持ちはすごくよくわかりますよ。でも、彼、家庭か恋人がいるんじゃないかな? あなたのことを愛人としてしか思っていないよ。この先ほかにもいい出会いがあるし......」と、言うと、先生が顔色を変えて「簡単にそんなこと言っちゃダメよっ!」とテーブルをバンと叩きました。

 「彼が二股だとか遊びだとか、相談者はもうわかっているのよそれでも好きだから困ってるんじゃない! その気持ちをくんであげないでどーするの!!」。さらに先生は続けます。「不倫とかダメ恋愛とか人に自慢できない恋愛だって、本人の気持ちが済むまでやりきればこそ経験値にできるんだから。占い師はあくまでもお客様の幸せ応援団なのよ。カードのいい悪いだけじゃなくて、お客様がどうしたいか、その気持ちに沿って選択肢を出してあげないと」。

 先生の言葉に思わず涙。私はダメ恋愛に翻弄されていた8年間をダメな歴史だと思っていました。だから、ダメだった8年分を取り戻してやる、一日も早く占い師にならなきゃと焦っていました。でも、あのダメ恋愛は今や私の「経験値」っていう宝物なんだ......。祈り先生の懐の深さに、思わず実践の授業を忘れて私が癒やされる始末。プロの占い師はカードを読めるだけじゃなく、人間をしての器の大きさが必要なんだと痛感させられたのです。

 授業の最後にはいつも通り「私は占い師になれるか」を占うことに。これまではよくも悪くも8年間のジプシー経験と、占い初心者じゃないというプライドがあった私。でも、今回の授業で初めてカードの意味以外の大事なことを教わり、間違ったプライドは捨てられたし、いい結果が出るハズ! と展開したカードを見て祈先生は「まだまだね! 自己流でいけると思ってるでしょ!」とバッサリ。出たカードは、潜在意識の位置に「隠者」の逆位置、顕在意識は「ペンタクルス8」の逆位置。両方とも「自分のやり方にこだわって誰かに学ぶ姿勢になってない」という意味です。8年間のプライドをまだまだ捨て切れてないのが、カードにばらされてしまったのでした。いちから学ぶつもりで学ばないと......。あらためて先生と占いの奥深さに触れ、私は学ぶ決意を新たにしたのでした。

 占いをきちんと学びたいのに、8年間の占いジプシーの経験と、占い師としてデビューした(1回だけ)ことで変なプライドをもってしまい、それが邪魔をしてしまっているニラコの占い師への道。でもそれもちょっとずつ修正されてきているような......。次こそは「占い師になれる」という占い結果が出るのか!?  次回もお楽しみに!

<今回の学び>
タロットカードのだけじゃなく、相談者の気持ちも考えて鑑定すること!

<ニラコの通う占いスクール>
タロット占い館 オフィスコスモ 

カワグチニラコ
イラストレーター。32歳独身。初めての占いで占い師を信じなかったばっかりに占いジプシーに。"当たる"と聞けばどこへでも行き、タロットなどの定番か ら変わり種までひと通りの占いは経験済み。現在、占い師プシーを卒業し、占い師になるべく日々奮闘中。






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