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あなたの周りにはいませんか?

 占いは、心のカンフル剤のようなもの。心が弱っているときほど強烈な効果を発揮しますが、効果抜群なだけに使いすぎると心の健康を損ねてしまうことも。

 あなたの身近に、占い依存症の人はいませんか。とにかく占いが好きで試さずにいられないという人も、オタク的に占い知識を収集して楽しんでいる人も、占いを楽しんでいるならいいのです。放っておいて大丈夫です。

 そうではなく、本人自身止めたいのに止められない、あるいは生活に支障をきたすほどのめりこんでしまっている場合は単なる占い好きとはまったく別の、治療が必要な病気と考えなければなりません。

 占い依存には、占い師を渡り歩く占いジプシーとなってしまう場合と、ひとりの占い師に入れこむ場合がありますが、どちらも悪徳占い師のカモになります。占い依存症の人は、悪徳占い師にとってはいくらでもお金を引き出せる「歩くATM」なのです。

 もし占い好きの友人にこんな言動が複数見られたら、度を越して依存し始めている兆しかもしれません。

■占い好きだったのに最近占いの話をしなくなった。
→人に言えないような状態、もしくは占い師から口止めされているのかもしれません。
■占いしすぎでは? と聞くと怒る。
→怒るのは図星だから。依存している可能性が高いです。
■占いで言われたからと常識でおかしい行動(火曜日に焼肉を食べなければならないなど)をとったり、「○○するように」と人に押し付けてくることがある。
→常識的な判断ができなくなっている可能性があります。
■分不相応に高価な、パワーストーンアクセサリーなどを持っている。
→金銭感覚がマヒしている可能性があります。
■ドタキャンが多くなった。

 なかでも、普段から占い好きを公言している人が占いの話をしなくなった時は注意が必要です。好きな人ほど、「好き」と「依存」の境界線が難しいからです。

 依存症は、本人の力だけでは治しにくい病気。アルコールや薬物のように直接脳に悪影響を与えることはなくても、買い物依存や、パチンコ依存、セックス依存、そして占い依存も本人の生活や周りの人に少なくないダメージを与えます。

 やっかいなところは、本人が「このくらいなら病気じゃない」と否定しがちなところです。特にアルコール依存症は「否認の病気」として知られています。本人が気付きにくい、自力で治しにくい病気だからこそ、周りの人が気付いてあげることが大事なのです。依存症の人に一番必要なのは、家族と親しい人のサポートです。

 もしかして自分は依存症かも? と思った人は、もうすでに回復への第一歩を踏み出しています。「自覚」することが治療の第一歩だからです。迷わず専門家の力を借りましょう。全国の都道府県にある精神保健福祉センターの「こころの相談窓口」では、パチンコや買い物依存など各種依存症の相談を受け付けています。「相談専用電話」もあります。身近な人が依存症かもしれないという場合も、まずは相談してみましょう。

 占い依存症の人につけこむごく一部の悪徳占い師に対して、一番腹を立てているのは、真面目に良心的に占いをしているごく普通の占い師です。依存させてしまうなんて占い師として失格です。なぜなら、依頼者の悩みを解決し「占い」から卒業させるのが本当の占い師の仕事だからです。

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■高橋桐矢(たかはしきりや)
占い師兼作家。猫をこよなく愛す。著書『占い師入門』『はじめてのルーン&パワーストーン組み合わせ入門』(ともに雷鳥社)。監修占いサイト『ルノルマンカード』。
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