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お土産で千社札風のシールをもらうことも
ありますよね

 お寺や神社に行くと、手水小屋や門などに貼られている名前の書いてある紙を見かけます。
 
 これは千社札(せんじゃふだ、せんしゃふだ)といいます。千社札とは題名納札のこと。神社仏閣に参拝をした証として、自分の名入りの札を納めるためのものです。紙製がほとんどですが、凝ったものには木製や金属製のものあります。

 この千社札とは、江戸時代に流行したもので、粋な証として今でも一部の好事家に愛されているといいます。札が貼られている間は、何回も参拝したのと同じ功徳があると考えられていたので、参拝者が自分の代わりに札を貼ったのが始まりだそうです。

■千社札のマナー

 千社札は、ネットで見るといろいろなタイプなどもありますが、神社仏閣には単色刷りで屋号や土地名、模様と名前を墨刷りにした「貼札(はりふだ)」と呼ばれる「題名札」を貼りましょう。デザインや配色がカラフルな「色札(いろふだ)」は神社仏閣には貼り付けてはいけません。シール製のはがしにくいタイプもNG。貼り付ける際には、神社の方に声をかけて、許可を取りましょう。

 ほかにも、「他人の千社札の上に自分の千社札を貼る」「はがしにくいシール製のものを貼る」「目立つ色札、絵付きの札を貼る」「指定文化財に貼る」などは、迷惑とされる行為なので止めましょう。

■千社札を楽しむには

 千社札がなぜ単色で墨刷りなのかといえば、奉納した千社札が長い年日を経て、紙が朽ちていく間に墨文字だけが残る場合があります。これは「抜け」と呼ばれるたいへん縁起のいいもの。そのため、この上に重ねて貼り付けることは、年月を経た祈りを妨げることになってしまうそうです。また「隠し貼り」といって、風雨にさらされず、目立たないところに貼るのが「粋」とされている地域もあります。控えめなことが「粋」だった時代の名残ともいえますね。

■"小岩武生"って誰?

 神社めぐりが好きな好事家の間で有名なのが「小岩武生」という人物。都内の神社仏閣に行くと必ずといっていいほど「小岩武生」の木製の千社札が貼られているのです。マニアのWEBサイもあるほどですが、この小岩武生さんはいまだに誰だかわかっていません。たぶん、そこそこのお年寄りだと推察されているようですが......。

 私がたまたま訪れた神社の手水屋にも、「小岩武生」の札がありました。いったいどれくらいのところに張られているのか予想もつきません。都内の木製の千社札を製作している会社に問い合わせてみましたが、思い当たらないとのこと。ますます謎が深まりそうです。
神社めぐりのときは、小岩武生を探してみるといいかもしれませんね。
(編集部)



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