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信じれば救われる......占いだけじゃないはず

 占いは本当のところ、当たるのだろうか? 当たると思えば当たるし、当たらないと思えば当たらない......いい加減のようだが、ある意味それは真実なのだ。

 1940年代にアメリカの心理学者シュマイドラーが超能力について実験した、興味深いデータがある。超能力を信じる人と、信じない人の群に分かれて、裏返したカードの模様(例:「☆」マーク)を当てる超能力テストをした。超能力を信じる人=羊、超能力を信じない人=山羊と名付けて実験が行われたため、「山羊・羊効果」とも、実験者の名を取って「シュマイドラー効果」ともいわれているこの実験だが、おもしろい結果が出た。

 もし超能力が存在しないのなら、統計学的にはどちらのグループも当たる確率は50%に限りなく近づくはずだ。だが、実験してみると、信じている人は当たる確率も高かった。そしてさらに驚くべきは、信じない人の群は、平均よりも当たる確率が低かったのだ。

 これはどういうことなのだろうか。もしかすると、人間には、伏せたままのカードの裏のマークを感知する不思議な能力=超能力があるのかもしれない。超能力を信じる人は、感じたまま「☆」と答えるから当たる。そして、超能力を信じない人は、"無意識のうちに正解の☆を避けて"答えてしまう。だから外れる。そうとでもいわないと説明がつかない。

 よく「山羊・羊効果」は、実験に肯定的な人が成功し、否定的な人が失敗する「実験者効果」と誤解されるのだが、そうではない。失敗するのではなく、「無意識に答えを外す」からだ。

 そして、この「山羊・羊効果」は、占い結果にも影響を及ぼす可能性がある。「山羊・羊効果」を占いに当てはめて考えると、「占いは当たる」と思っている人は無意識のうちに当たる結果を引き寄せ、「占いは当たらない」と思っている人は、無意識のうちに占いが当たることを避けて、占いが外れる未来を自ら引き寄せることも十分ありえる。つまり、占いを信じている人が当たりやすいだけでなく、占いを信じていない人は当たりにくい、ということになるのだ。

 だとすれば、占いを信じない人は、「良い結果の占い」は見ないほうがいい。無意識のうちに、良い結果を避けて、良くない未来を引寄せてしまうからだ。同じように、占いを信じている人は、できれば「良くない占い」は見ないほうがいい。良くない結果を自ら引き寄せてしまう可能性がある。

 あなたが占いを信じる人なら、明日から朝のニュース番組の占いの後半、アンラッキーな星座の時間はトイレに行くなどテレビの前から離れたほうがいい。占いは「当たるか当たらないか」ではなく、あなた自身が「当てている」か「わざと外している」のかもしれない。



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