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『恋と風水のほん ~風水で導く恋の開運
スパイラル。~』(ワニブックス)

――初詣の計画を立ててみるものの、「絶対混んでるし」と開運活動にちゅうちょしてしまっているそこのあなた! そんな時は開運本でも読んで、開運活動してみませんか? 年末年始、一年の計を立てるこの時期だからこそ、読んでおきたいオススメ開運本を紹介しちゃいます!

★オススメ開運本1冊目★ 
『恋と風水のほん ~風水で導く恋の開運スパイラル。~』(ワニブックス)

 女性芸人が自身のどん底経験から体得した風水術を紹介している『恋と風水のほん ~風水で導く恋の開運スパイラル。~』。

 判型も小さく、ポップな色使いでかわいらしい本なのですが、油断してページをめくると、風水にどっぷりのめり込んでいる著者の鼻息の荒さに吹き飛ばされそうになるので注意が必要です。まえがきでは、「(風水のおかげで)どんどん良い方向に進んでいくではないですか!」、「(風水に)もうどっぷり! こうして風水大好き!!!になってきたんです(笑)」「騙されたと思って一回行動してみてください!(中略)どポジティブって楽しいよ☆」とハイテンションで風水の啓蒙活動をする著者の出雲阿国氏。基本的に生きるテンションが低空飛行の筆者は、「どポジティブって楽しいよ☆」の文字が目に飛び込んだ瞬間、腰が引けてしまったのですが、おっしゃる通り騙されたと思って、風水術のエッセンスを勉強させていただきたく思います。

 著者が風水に"どっぷり"とはいえ、いざ読み進めていくと、「これがオススメの風水術だからよかったら試してみてね☆ やってみたいと思ったものだけでOK」とあくまでも柔らかい勧め方で、ゴリ押しはしてこないようで安心。

 第一章では導入編として、風水の考え方「陰陽五行」の解説。そして目玉は、第二章の「恋愛風水術」です。ここでは、かつて仕事もお金も彼氏もなく、引きこもっていた自身の経験に基づいて、「どん底編」「恋愛準備編」「結婚準備編」と状況別にステップに分けてアドバイスしてくれています。毎日引きこもるほど気持ちが鬱々としていたら、そもそも恋愛以前の問題。まずは風水を使って自分の心身の健康を取り戻しましょう! という考えから、ステップに分けて学んでほしいという著者のはからいです。

 出雲阿国氏はかつて、家から出られないほどの精神状態だっただけに、「どん底編」のお悩み項目も生半可ではありません。「友だちがいない」「毎日がつまらない」「貧乏で心も貧しい」「自分のことが嫌い」「マイナス思考から抜け出せない」「デブでブスで性格が悪い」などの悩みがズラリ......。その打開策として目立つのは玄関の靴整理に水拭き、クローゼットやメイクボックスの整頓、そして毎日のトイレ掃除。やはり掃除は風水の基本中の基本のようです。

 ところで、風水は身のまわりの環境や行動を変えることで運気の流れをよくする、という開運術ゆえか、ときどき突拍子もないものもお目見えします。例えば、「人と話をするのが苦手」という悩みに対して、本書が提示するのは「東で踊ろう!」。「自分磨きにぴったりな方角である東でリズムに合わせて踊ることで人と会話の呼吸を合わせられるようになります」、とサラリと書かれていますが、そんなはっちゃけたことができる人ならば、話をするのは苦手じゃないでしょうよ。それとも、東の方角で踊るほどのことをするくらいなら、人との会話の方が簡単でショ☆と言いたいのかしら!? 

 また、最も私が度胆を抜かれた風水術は、「自分は彼の浮気相手。どうにかして彼の本命になりたい!」というときに使うもの。なんと効果的なのは、「彼の家のベランダに汚い水の入ったバケツを置く」。こうすることで、彼と本命彼女との仲違いを促進させるとのことです。「おい! お前ベランダに汚い水置いただろ! くせぇよ!」「は!? あたしそんなことしてないし! マジムカつく」などというケンカにでも発展するのでしょうか? 気になるところです。

 ほかにも、出雲阿国氏の突拍子もない風水的行動が裏目に出たこぼれ話が随所に書かれていて、これがなかなかどうして笑えます。玄関に縁起物を置きたいがばかりに、神棚か鳳凰の置物を当時の彼氏にねだってドン引きされた話。セクシー運アップの効果がある北枕で寝たいがために、彼氏に「お願いだから北側で寝て!」と必死に頼んでこれまた引かれたという話。これを読んで、置き物や方角に様々な規制のある風水は、周囲に不思議がられない程度に生活に取り入れるが吉、と深く心に刻みました。

 と、ここまで書いておきながら私は、「なぜピンクのバラを飾るだけで恋愛運が上がるのか!?」、「なぜ掃除をするだけで良い運気が舞い込むのか!?」など、全面的には風水を信じきれないまま本書を読み進めていました。ですが、本書であまりに掃除の効力の絶大さを説かれているので、そのテンションに引っ張られるまま、とりあえず大掃除に着手してみたところ、ゆうに5袋は超えるゴミが出てくる出てくる。何かと理由をつけて掃除から逃げ回る人にとっては、この本はいいきっかけになるかもしれません。
(朝井麻由美)



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